掃除途中の独り言注意。
さて、散らかりに散らかった資料室を私、エルさん、アルトさんの三人で片ずけているが……
「アルト、この資料はどの棚だっけ?」
「わからん!あとエル、この本はこっちじゃない」
「あぁっ!アルト、そこの資料崩すなって」
「……エルさん、アルトさん」
どんだけ掃除が苦手なんですか。この二人、片ずけたと思ったらうっかり崩したり、間違っていて、いちから整理し直したり……どうりでこんなになるまでほっとくハズです。言っちゃあ悪いですけど、永久ループですよコレ。しかし……
「うわっ!」バサバサ
「エル、埋まっている時間なんてないからな!」
イライラ…
「やっべー、今のでまた資料混ざった!」
「おい、エル後ろ。」
イライラ…
「はっ?って本棚が!」
「お前、その本棚から落ちた本また入れ直しだぞ。」
ブチ!
「アルトさん、エルさん。ちょっと出てって下さいな」ニコッ
「「えっ?」」
アルトさんとエルさんを部屋から強制退場させた。だって二人がいたら絶対終わんないもん!扉を閉める前に、「絶対入って来ちゃ駄目ですよ。」と、釘を刺しておきましたよ。
バタンッ
さて、始めましょうか。
※
「これは……こっちか。この種類の本はあっちと。」
ふー…、大体終わったかな?しかしこれ一人でやってみると意外と……簡単だな!始めは「私まだ字読めないじゃん!?」と少し焦ったけど、ここの資料は案外優しく、どんな資料なのか、どこにしまうのかが色分けされていた。誰がやってくれたんだろ?本も本棚に書いてある字と本に貼り付けてある字を同じ所にしまうだけ。
「まぁ、片ずけって効率の問題なんだよね……」
アルトさん達は一冊ずつ片ずけていたけど、それは明らかに効率が悪いって気ずかないのかなぁ?
「ここ、無駄に資料や本は多いけどしまえない訳じゃないのに」
ここの資料室はかなり広い上に沢山の本棚があるし資料室の横にはもう一つの資料室があった。ほとんど使われていないのかスカスカでした。あと本棚も本を横に入れていたりしてスペースを無駄にしてたし。
「ここの騎士団、こんなんで大丈夫なのかな?」
こんなに片ずけが出来ない人達でいいの?でも騎士団と片ずけはあんまり関係ないか。この騎士団、男性しかいないんだっけ……転職とか出来ませんかね?
「もう駄目かなぁ?」
駄目なんでしょうね……
すると、片ずけのおかげで出てきた窓、ホコリぽかったから開けていたその窓から風が吹いて置いておいた資料が一枚窓の外に落ちてしまった。
「あぁー!」
せっかく後少しだったのに、あれ結果大事そうな資料だったよな……
そして、私は一旦片ずけていた本を置き窓から身を乗り出して資料を探す。資料はすぐ近くの木に引っかかっていた。
「窓から落ちてあんな所に引っかかっるなんて……」
どうにか取れないかな、もうちょっと身を乗り出せばとどくかもしれない。
「よし、行こう!」
そして私がさっきより前に窓から身を乗り出した瞬間…
「リリア!」
「ストッーープ!」
資料室の窓が力強く開いたと思ったらそこにはアルトさんとエルさんがなぜか必死な顔でそこにいた。
「アルトさん、エルさん?」
「リリア……」
「リリアちゃん!はやまっちゃ駄目だって!」
「……………………………………はい?」
ハヤマッチャダメダダッテ?
「そうだ、リリアが死ぬ事なんて無い!」
シヌコトナンテナイ?
はい?えっ、誰が死ぬって?
「あのぉおアルトさん?エルさん?」
「「飛び降り自殺なんて駄目だーーー!!」」
「何のことですかぁああああああ!?」
何か盛大に勘違いしてませんか!!してますよね!
「アルト、リリアちゃんはもう飛び降るスタンバイをし始めてたみたいだ!」
「とにかく止めるぞエル!」
「ちょっ、アルトさん!エルさん!なんでこっちにダッシュするんですか!?」
そんな勢いで来たら私確実に落ちますって、ここ4階!明らかに冷静さをなくしてますよね!
「い、いやぁあああああ!!」
はい、勘違いですね。勘違いネタは王道ですね。大好きです!




