表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/154

まともにお仕事行きましょうよ?

ガタガタ


「うぅ……」

「リリア?」


ガタガタ


「気持ち悪いです……」


酔った、酔いました……車酔いではなく馬車酔ですよ。馬車、超揺れる。ガタガタいってるし、気持ち悪いし、揺れるし、揺れるし……


「もう少しだから我慢してくれ」

「はい……」


私、かんばります……この修羅場を乗り越えてみせます。


「ほら、見えてきた」


あれが、王宮騎士団。明るい時間にじっくり見るのは始めてだ。意外と大きいんですね、学校位の大きさかな?それに、


「綺麗な建物ですね。」

「確か、王宮の上の方の人が凄くこだわって作らせたらしい。ほら、着いたよ。」


そして、アルトさんから手を貸してもらい馬車から降りた。アルトさん、フツーに手を出しますねぇ……ちょっと躊躇ったけどしかたないですよ気持ち悪くてまともに降りられませんし。

門の所まで来ると、門番さんがいました。すげーリアル門番さんだ。


「あっ、おはようございます、……?すみません、そちらの女性は?」

「なんだ、エルから話されてないのか?」

「はい?あの……副団長が今日来るって言っていた女の子って……」じっ…


えっ…なんですか?私に何かあるんですか、なんで上から下までじっくり見られてるんですか私!


「な、なんでしょう……」

「いえ、頑張って下さい!」

なにを!あんだけじっくり見られて言った言葉が頑張って下さいってどういう意味ですか!?


「えっと……それは一体……」

「おい、門番!入れるなら入れろ!」

「あっ!すみません先輩!いま入れます。どうぞ入って下さい。」


……私ってタイミング最高に悪いですね!もう(半ば無理矢理に)門通り過ぎちゃったよ、そんな風に手を振って応援しないで、不安になるから。そう言えば……


「エルさんって副団長だったんですね。」

「まぁ……そうだな」


なんでそんな曖昧な返事なんですか?よくわかりませんが、エルさん凄いんですね。副団長って言うのなら多分戦うのとか強いのかも。


「エルさん凄く強いんですね」

「……あぁ」

「いつもフラフラしてるけどちょっと見直しました。」

「……」


アルトさん?なんでそんなに不機嫌なんですか?ちょっと怖いですよ。私何か言いましたか?私の言葉をスルーしないで下さい……ちょっとアルトさん、そんなに速く進まないで!またコケちゃいますって!速い、速い!


「ア、アルトさんどうしたんですか?」

「なにが?」スタスタ……


なにがって、私が聞きたいですよ!何でそんなに速いの!しかも、なんかだんだん速くなってませんかぁ!?

なんて、なぜだか速く歩くアルトさんのあとに続いていくと、やっとアルトさんが扉の前で足を止めてくれた。


「はい、着いたよ」

「そうですね……」


着いたよ、確かに着いたけどさぁ……


「エル、いるか?」ガチャ…

「……」

「アルトさん、なんですかこの部屋」

「資料室だ、多分……」


これが資料室、本と紙の山しかないんですけど…しかも部屋の壁一面に本棚があってそこに本がびっしりと並べられているのに、さらに床に大量の本が散らかっているんですが……はっきり言って汚いです!そう言えば…


「エルさんいないんですか?」

「いや、いるはずだが」

「まぁ、床どころか窓も見えませんしね。」


探すのも大変だけど何より部屋に入るのが大変だよ、足の踏み場なんて無いですし。


「あの辺りか……」


アルトさん?何そこ辺にあった分厚い本をもって狙いを定めてるんですか?まさかとは思いますけど、そのまま大きく振りかぶって……


「はっ!」ぶっん

「投げたぁあ!?」


やっぱり投げるんですね!大体予想はしていたけどまさかそんなに強く投げるなんて思ってなかったですよ!


「ぎゃぁあ!」

「ぎゃぁあ?……エルさん!?」

「よし」

「よし、じゃねえよアルト!本を投げんな!しかもなにげに分厚い本を選ぶなよ!何、お前俺に恨みでもあんのか!」

「まぁ、あるな」

「あるの!?」

「主にここ数日の内にな。」


ここ数日、二人の間になにがあったんですか……アルトさん、そんなにスッキリしたような顔しないで下さい。

でもエルさんの犠牲おかげでアルトさんの機嫌が良くなりまた。エルさんありがとうございます。


「大体、仕事の途中で寝るなよ。」

「無茶言うな、俺死にかけたからな。」

「エルさん、この資料室の片ずけが仕事なんですか?」

「いやー違うよ。これはアルトに頼まれていた仕事の一つ。」

「はあぁ、なんでここ、こんなに汚いんですか?」

「男だらけだからみんな扱い雑なんだよ」


おとこだらけ?……忘れてた!この騎士団女の子いないんだった!なのに私働く事ばっか考えてたから、しまったぁあ!自滅した!


「だったら女の子を入れましょうよ!」

「んっ?昔はそんな考えもあったよ。」

「じゃあ、なんで……」

「入った女の子がこの部屋見てみんな辞めちゃたから。」

「……」


だから私がここに入るのを勧めたんですか、少しは片ずけましょうよ……


「だから、リリアが来る前にこういった部屋を全部片ずけろと頼んだだろ?」

「あれは頼んだんじゃない脅したと言うんだ。だいたい、不可能だぞそれ!」


そりゃあ、不可能でしょうね、この部屋エルさんがいる辺り以外はもう空間なんてないですし。この部屋半日で片ずけようなんて無理ですよ。


「あと何部屋あると思ってんだよ!」


……はっ?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ