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かるちゃーしょっく。

「…」

「えっと…リリア?」


見られた…完全に見られた…

サイドテールじゃない所もアルトさんに拘束されていた所もそのアルトさんをずっと見つめていた所も全部見られた…


「最悪…」

「リリア…」

「へこんでるリリアちゃんもかぁわいわね!」


…楽しんでますよね、私がへこんでる所を見て可愛いって…そもそもアルトさんを私の部屋に閉じ込めのはテナさんなんですよね!さっきの会話聞いていたんですからね!まさか…テナさんって実はヤツらと同類なんじゃ…


「テナさん?…」

「違うわよ。」


即答!?何で聞こおうとした事がわかったんですか!?そして、その自信はどっから出てくるんですか!犯人はあなたですね!ちくしょう…私はこの世界でも敵だらけか!


「リリアお姉ちゃん、大丈夫?」なでなで…

「ルウちゃん…」


ルウちゃん、あなただけがこの世界での私の唯一の救いだよ…あぁ…可愛いね、スッゴく癒やされる…


「大丈夫だよ、ルウちゃん、ありがとう。」

「良かった、リリアお姉ちゃんがへこんでたら、リリアお姉ちゃんで遊べないもん!」


……リリアお姉ちゃん『で』?



     ※


「すまなかった。」

「…………………………」

「無言が痛いのだが…」

「はぁー、別に怒ってはいません。」

「そうか!」

まぁ、あんな状況になったのはアルトさんのせいじゃないし、悪い癖の一つや二つ、誰にだってある…が、


「怒ってませんが。アルトさん、見損ないました。」


すると、アルトさんは結構傷ついていた。あれ?私言い過ぎた?アルトさんがまさかそんなにへこむなんて思っていなかったんだが…

うっ…まぁ、私のサイドテールじゃない姿を見られたんだ、これくらい言わなきゃ駄目だな!

そんな悲しそうな目をしないで!あなた仮にもいけめんさんなんですから!


「嫌われたか…」

「…」


…もう…無理です…限界…。


「ア、アルトさん私アルトさんの事が嫌いになったわけじゃないです…それに、アルトさんには色々と助けてもらったんですから、嫌いにはなりません!」

「良かった」


いけめんさんパワーに負けた…

あぁぁ…、綺麗な顔でそんな風に笑わないで……何で私より綺麗なの?理不尽じゃないか。あの変態神の仕業か?


「良かったね、お兄ちゃん。」

「良かったわね、アルト。」

「お母様、自分の罪を忘れていませんか?」

「それじゃあ、朝食にしましょう。」


ボソ…「わぁ…親子揃ってほれぼれするような、スルースキルですね…」

「んっ?…リリア?」

「はい?、なんですか、アルトさん。」

私何も言ってませんよ。


さぁ、朝食にしましょう。


     ※


「あら、リリアちゃんご飯を食べる前に着替えなきゃ。」

「あぁ、はい。」


ちなみに私は昨日、あの池からでた後テナさんに服を貸してもらったが…


昨晩…

「テナさん…これ…」

「あら?リリアちゃんはそっちの色は気に入らなかった?」

いやいや!色とかそう言う事じゃなくて、コレがパジャマ!?この黒のすけすけがぁ!違う、断じて違う!コレはパジャマとは言わない!下着と言うんだ!


「じゃあ、こっちの方は…」

「な、なんですかソレは…」


もう服としての原型が無いじゃないか…ソレを私に着ろと!?誰か!誰か私に服を持って来てきれぇえええ!!



そうして、なんとか私は私が今着ている真っ白のワンピース型のパジャマを着る事が出来たのだ、よく戦ったぞ私!頑張ったな私!

まぁ、少し名残惜しいが、仕方ない、さっさと着替えちゃおう。


「テナさん、私の制服は?」

「制服?ああ、リリアちゃんが着ていたあの黒い服の事ね。それならお洗濯したわ。」


なんですとぉおお!

制服を…お洗濯…

ダメですよ制服はちゃんとクリーニングに出しておかなきゃ……無いですね!

まぁ、制服は別にちゃんと洗濯すれば大丈夫…なのか?

それは諦めるとして…そう言えば、この世界ではやはり女性はドレスを着ている。それか、ルウちゃんのように小さい子は可愛らしいワンピース、ルウちゃんが今着ているのも、赤とピンクの布で作られた物ルウちゃんによく似合っている。ドレスって女の子の夢だよね~キラキラしていて素敵だが…


「所で、テナさん私の今日の服って…」

「はい、どうぞ。」

……やっぱり……またすけすけ…


「あの…テナさん…もう少し厚手の服は…」

「リリアちゃんにとってもよく似合うと思うの!」


似合うかぁああ!私だって自分の事位ちゃんと理解してるんですよ!私にそれを着る資格も自信も無いんです!せめて、ルウちゃんみたいなワンピースを…


「じゃあ、こっちは?」


バキッ…


心が折れた…テナさんが握っているそれはふりふりのフリルとレースがふんだんに使用された…


「ロリータじゃないですかぁあああ!」


私の戦いはまだまだ終わらなかった。



     ※



さて、ロリータ服の魔の手から逃げ出した私は戦利品の水色のシンプルなドレス姿で朝食の席につき、私の頭の中では、次のような公式が作り出されていた。


朝食+異世界=のっと、白米。


…私は朝はパン派だからいいけど、何時かは必ず白米が欲しくなるよね!異世界での一番の問題点を忘れてたよ!

あぁ…米…白米が私を読んでいるよ…


「リリアは何をしているんだ?」

「これは、現実逃避ね。何かがリリアちゃんの頭の中を侵略しているのよ。」

「リリアお姉ちゃんは大丈夫なの?」

「何時か戻って来るわよ。はい、ルウちゃんの分。」

「わーい。いっただっきまーす!」


……ぬぅわぁあ!はぁ、はぁ…私の身に何が起きた…

とにかく、忘れよう!こんな事を気にしていたら、私ここで生きていけない!


「どうぞ…。」


あっ…ありがとうございます。わぁ…生メイドさん初めて見た…可愛いお洋服ですね。


カチャ…


「…」


米あんじゃん!!白米ですよね?これ…て言うかおにぎり?なんで?しかもそのおにぎりは豪華なフレンチみたいに、スッゴくキレイに盛り付けられている。なんでこれがここにあるんですか!私の心配を返して!


「もぐもぐ…」


しゅうげぇー……ルウちゃんやアルトさん達がそのおにぎりをナイフとフォークで音も立てずに食べてゆく……手で食べないの?私おにぎりをナイフとフォークで食べるマナーなんて習った事無いんですけど……。


「……」


スッ… カチャ!


ひっ!何これ…スッゴく神経使う…食べ始めて3分で疲れてきた。くっ…鳴るなよー…


カチャ…


もう嫌…泣きたくなってきた。おにぎり、手で食べちゃ駄目ですか?


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