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とある青年の思い

またまた、アルトさん視点のお話です。

リリアを家に引き取ると言った時、色々な事が思い浮かんだ。

俺以外の家族は母と妹、父は居るが、今はたしか事業の偵察で家にはいない。だから家にいる男は俺以外では使用人たけだ。

リリアが飛び出した後エルに聞いたリリアの男性恐怖症?だったか、それならばリリアには騎士団にいるより良い場所になってくれると思う。


リリアが泣いた時、なんとかしたいと思った。

リリアにとってこの世界が苦痛や辛い場所であるのがたまらなく嫌になった。


泣いている時に彼女が微かにつぶやいた言葉。おそらく彼女にはわかって無いだろう……



「ひっぐ……私っ…ひとりはもう…嫌…なんです…」



リリアをひとりにはしたくないと思った。



     ※


「アルト、女の子を連れて来たって本当なの?」

「もう伝わっているんですか…。」


母が俺を呼んでいると言われ今は応接室にいるが…相変わらず、耳が早いまだ帰って来てすぐだと言うのに…。


「それで?どうなのアルト…」

「…?なにがです?」

「その女の子の事ですよ、可愛い子なの?」

「はぁ…ちょっと珍しい髪と目をしてますが、まぁ可愛いかと言われれば、そうだと思いますが…」


リリアに初めて会った時は10歳か12歳かと思ってしまったが…聞いたら15歳だそうだ。凄い勢いで力説してくれた。が、やはり15には本当に見えないのだが…


「可愛い子なのね!」

「えぇ…そうですが…」


まさかとは思うが…何か企んでいないか?


キラン!

きらん?


「ルウちゃん、ちょっと来て~」

「はーい」


トテトテ…ガチャ


「なぁに?」

「ルウちゃん、白と桃色のお洋服があったわよね?」

「あるよ」

「まさか、お母様…リリアに着せるつもりですか?」

「やあぁねぇ、アルトまだ違うわよ。」


まだ?着せる予定はあるんですか、そもそもルウの服では流石にリリアでも着れないと思うが…


「ルウちゃん、今からそれに着替えてきて。大事なお客様をお出迎えする準備をしましょう。」

「お客様?」

「そうよ、きっとルウちゃんのいい……アルト、いいお姉ちゃんかしらそれとも、いい妹かしら?」

「リリアの年齢的にはいいお姉さんだと思いますけど。」

「そう、じゃあいいお姉ちゃんになってくれると思うわ」

「ところで、どうしてわざわざ着替えるんですか?」


いまルウと母が着ている服もけして、人を迎えるには悪くないはずだが。


「アルト、大事なのは第一印象よ!」

「はっ?」

「私はアルトが連れて来たと言うなら、その子を大切に…そう、娘のように可愛がるつもりよ。なら嫌われないように頑張らなきゃ。」


それはきっとリリアにとってもいい事だ…突然連れて来られたこの世界でのリリアの不安が少しは無くなるといい。

そして、リリアを大切にすると言ってくれた母はきっといい母なのだと思う。


ボソ…「それにゆくゆくは…」


…何も企んでいないといいのだが…



     ※


リリアに母とルウを紹介したらいきなり母が抱きついていった。リリアが潰れそうなんだが…

大丈夫?ならいいが…

ルウとリリアはとても仲良くなってくれそうだ。


数分後、ルウと風呂に入ったリリアは出てくるなり苦しそうだった…早速何かあったのか?すっかり震えているが……

えっ?寒い?


…なんだか少し安心した。



だが、温かくなるようにと淹れた紅茶を飲んですぐにフラフラして部屋にいってしまった。


「リリアお姉ちゃん…大丈夫かな…?」


…大丈夫じゃない気がしてきた…リリアのいた世界とこっちの世界の風呂は大きく違ったらしい。だが風呂とは体を清め、清潔にする物だが、何が違ったのだろうか?

するとルウが部屋から出ようとした。


「ルウ?どこにいくんだ?」

「ルウはリリアお姉ちゃんを慰めてくる」

「慰める?」

「お母さんが、女の子は傷ついた時に優しくしてあげるのが大切って言ってたよ!」


…5歳の妹に怒られた…が、すごくそのとうりなのだろう…


「じゃあ、俺も行こう。」

「うん!二人でリリアお姉ちゃんを慰めてあげよう!」

「で、どうやって慰めるんだ?」

「きっと、『いいこ、いいこ』するんだよ!」


…それはさっきリリアにやってしまったのだが…大丈夫なのだろうか?



きりが悪いので分けました。アルトさん視点の話をもう一度やらなきゃはいらなそうです。

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