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第四話 お前、地図が読めるのか!?

今後のバトル展開を想定して警告タグを追加しました

突然の変更申し訳ありません

それは町に向かう道の途中に転がっていた


・・・道の真ん中に人が倒れている


年齢は俺と同じくらいの少女が道の真ん中でうつ伏せになっている


うん、トラブルの匂いしかしない


と、とりあえずこういう時は…

①助ける

②人を呼ぶ

③逃げる


「あれ、道を間違えたかなー?」


俺はためらうことなくそのトラブルの種に背を向けて来た道を引き返す


がしっ


「ひっ」


そんな俺の足は人間の手によってしっかりホールドされる


そして・・・


ぐ~


と言う間の抜けた音がその手の主から発せられた




第四話 お前、地図が読めるのか!?




「で、腹が減って倒れたというわけか」


少女は俺が渡したおにぎりに食らいつきながら頷く



彼女の話を要約すると、この先にある町を目指して3日間を歩き続けて、その間何も食べなかったためにぶっ倒れたらしい


俺は地図でその道のりを確認してみる


「・・・どんなにゆっくり歩いても半日程度の行程なんですけど」


「そのはずなんだが気づくと道がなくなってて・・・」


「・・・つまり方向音痴というわけか」


「・・・グスン」


泣きながらもおにぎりは食べ続ける


「ところで気になったんだが・・・」


方向音痴少女はおにぎりを飲み込み俺に質問してくる


「どうした?」


「・・・お前、地図が読めるのか!?」


「そりゃあ読めるけど・・・まさかお前、地図読めないのか?」


「私は生まれてから地図に頼ったことなど一度もない!」


・・・威張ることじゃねぇ


「だがこうして生きている!」


ほんとうに今までよく生きてきたな・・・


「つまり私は地図を読む必要は無いということだ!」


駄目だこいつ、早く何とかしないと


声かけられちゃったし、このままこいつを放置して、餓死されてしまうといろいろと後味が悪い

そして、女の子をこんな森の中で一人にするのは俺のポリシーに反する!

さっき逃げ出そうとしたのはきっと俺に取り付いた幽霊のせいだ!

(自分の意思です そして主人公は幽霊です)


「仕方ない、どうやら目的地も一緒のようだし、ここで出会ったのも何かの縁だ 俺と一緒に行くか?」


「連れて行ってくれるのか!?」


なんだかんだいって道案内は必要らしい


「俺は翔、秋戸翔だ。お前は?」


「サキだ 」


「そうかよろしくなサキ」


「ああ、こちらこそよろしくたのむ。」


こうして俺のパーティーに一人目の仲間が追加されたのだった


「ところでショウ」


「どうした?」


「このおにぎりという物をもう一つもらえないだろうか?」


「え?」


見るとサキの膝の上にあった四つのおにぎりがすべて無くなっている


「・・・全部食べたのか?」


「ああ 旨かったぞ」



・・・どうやら神は俺の旅立ちに断食という試練を科すらしい



ようやくヒロイン登場です

友人からはとあるライトノベルのヒロインに似ていると言われましたが、完全オリジナルです

特に何かを参考にしているというわけではありません


次回はバトルシーンです

・・・そういえば主人公まだ装備なしでしたね

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