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ある朝  作者: いづる
3/5

矛盾

ある朝‥


毎日を送る中で、


リリカの中に2つの疑問が芽生えた。




整理しよう。


まず1つ目の疑問は


ママとパパの顔が思い浮かばないということ。


いつも思い浮かぶ両親の顔は


暗くぼんやりと塗りつぶされていた。




2つ目は


毎日、目が覚めてそれからの私の行動が


断片的なものだという事。


ベットから目覚めて行動した 


記憶がよくよく思い出してみても‥‥無いのだ。




いつも私はベットの中にいた。




それでも起きようと試みたことはあった。


でも、行動しようとした先はいつも 


もやにおおわれ意識が遠のいていた。


10回20回30回‥‥


覚えてないほど、それはずっと繰り返しおきていた。




毎日朝は来てるのに、


空の色も分からない パパとママの顔も分からない。


(なんで? どうして、パパ!ママ!)


何かが確実に変だった。




(自分の身体のはずなのに自分の思い通りに行動できないし、両親の顔も見ることすら叶わない? そんなことぜったい、変よ)


受け入れ難い現状に困惑し


頭の中に恐怖という感情が覆い尽くす


(うわぁー。ぁああああああああ! 断片的なことばっかりで、私どうしちゃったの?)


様々なハテナが頭の中を駆け巡る。


私が生きていた世界は嘘で


そこには何も無いし何も残って無い?


何も進みやしない同じ光景‥‥。


行き着く先は一体何処なの?




将来の不安もあるのに、現状の不安に押しつぶされそうなリリカはどうしようもないのかな?


いらない子なのかな?


彼女の脳はついに、一つの答えを導き出した。


(死んだ方がいいかも‥‥)


そこから彼女の脳内で意識が消滅するカウントダウンが始まった。


徐々にだが、確実に記憶の中が


真っ白な世界に戻されていく。




そんな最中


「リリカ!!」聞き覚えがある


叫び声が耳に飛び込んだ。

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