エピソード7 スライム?
魔王軍・王城
エヴォルはガルムと共に廊下を歩いていると、そこに一人の深青色の短髪に青眼の青年がやってきた。
「ガルム、あんなやつ我が軍にいたか?」
「いえ、私も初めてでございますが……この魔王城には配下のもの以外は入れないはず……」
「お久しぶりでございます。魔王閣下」
エヴォルに挨拶した青年。
これにはガルムとエヴォルはわからないような顔をして見ていた。
「我は貴様のことを知らぬが、貴様何者だ?」
「このお姿で拝見するのは初めてでございましたね
私はあなた様から魔進化の水をいただいたスライムでございます。」
……………………………………はっ?
「「はっ?」」
「スライムでございます」
二度目に自信がスライムだという青年に二人は……
「「はあああああああああああああああああああああああ!!?」」
二人の叫び声が城内に響き渡っていった。
「お、お前……本当にウェポンスライムなのか?」
「はい、実は進化した後、人の形に慣れるようになり、潜入捜査などができるようになりました
我らが魔王様のおかげでございます」
「そ、そうか……」
いや、ありえねえだろう!!?
なんで、スライムが武器に擬態するスライムに進化しただけでもあり得ねえのになんで人の姿になるんだよ!!!?
お前は最初から最後まで俺を驚かすの好きだよな!!!?
心の中でそう叫ぶエヴォル。
それにはガルムも同じようなことを考えているのか、かなり顔が引きずっていた。
「お、お前は何を目指しているのだ?」
「さあ?私もこんな劇的な進化ばかり遂げるとは思いませんでしたので
ただ魔王様のために強くありたいとは思っております。」
「そ、そうか……」
エヴォルは引きずった表情をしてそういう
そして、真剣な顔をしたスライム。これにはガルムとエヴォルは驚く。
「実はご相談したいことがあり、本部に参った次第です。」
「相談だと?」
エヴォルがそういうとスライムは頷く。
「はい、私が人間達を倒していることは知っているかと思いますが、その中でやばいもの達が現れました。」
エヴォルはそのことを聞いて真剣な顔をする。
「どんなもの達だ?」
「五人です。」
「たったの五人だと?貴様は我ら四天王クラス相当のはずだが?」
ガルムは驚きを隠せない表情をする。
スライムはかなり深刻そうな顔をしていった。
「その五人は魔法も剣技も何もかも別格でしたが、何よりも個人個人が実力は魔王様方よりも遥かに強いのではないかと言われるレベルです。」
「「!!!!?」」
エヴォルとガルムは驚愕した。
たった五人の戦闘力総合が魔王を超える存在達であるということに……
「そのもの達は一体何なんのだ?」
エヴォルは気になって聞く。
スライムは言いずらそうなのかわからないが、決意したようにいった。
「奴らは冒険者でもなければ、勇者でもありません。
何よりも人間とも争っていることがあります。
チーム名は《アポカリプス》……そしてメンバー全員は……」
スライムは遂に彼らの存在の名前を言った。
「《神殺し》です」
今日はギャグとシリアスの融合でした!