魔王に転生!?
俺は死んだら天国に行くと思っていた……
だが、患者の一人が錯乱していて持っていたナイフで刺されて死んだ。
善良とまで行かなくてもいろんな患者に親身になっていたつもりだったんだが……
気がついたら………
「魔王様…隣国の姫を攫うことに成功しました。如何様に致しましょうか」
「フム、牢の中にでも入れておけ……」
「了解いたしました。」
「(なんでこうなったんだあああああああ!!!?)」
普通の精神科の医者だった俺は気がついたら魔王様に転生していました。
俺は転生して魔王になったんだが、この世界について理解したことがある。
一つはここは魔王国と言われる魔族の領地であること、そして、それに対抗するセレスタイト王国などの大国と言われる部類の王国が魔王国と争っていることぐらいである。
そして、この世界には魔法という概念が存在するらしい。
炎、水、風、音、地、聖、魔の属性が存在し、この世界で扱えることができるようになっているらしい。
固有のスキルなども存在しているらしいが、その部類は人間と魔族によって異なるらしい。
俺の場合は魔王だけでなく、転生者だからなのだろうか、ステータスを見る《鑑定》を持つことができている。
ちなみに俺のステータスはこれだ
エヴォル・ダークネス
職業・魔王
ステータス
HP 99999
MP 99999
攻撃力 65000
守備力 55000
魔法耐性 50000
素早さ 55000
固有スキル
カリスマ
魔王の厄災
■■■■■
これが一応俺にあるステータスとスキルの一覧だ。
■の部分は読めないのはなぜなのか、よくわからないが………
多分、俺の知り得ない何かがそうなんだろう。
そう言ってぼうっとしながら歩いていると………
『魔王様!』
「うん?」
魔王が何かに呼ばれたと思い、周りを見るが誰もいなかった。
そのまま歩こうとしていると……
『魔王様!』
「うん?おっ!?」
魔王は下の方を見て驚いた顔をする。
そこにいたのはスライムだったのだ。
某ゲームでは可愛らしいモンスターで最弱の魔物と言われ、あるゲームなどではR18系統の卑猥なモンスターとして言われている可哀想なモンスター。
『魔王様、僕の相談を受けてもらえませんか?』
「悩みとな?」
下級のモンスターが魔王に相談するという謎の構図
はてさて、どうなるのか