世界は俺を何と呼ぶ?
外は曇り、校内に荒涼とした無機質な靴の音がしている…。コツコツ
「ちょっと起きなさいよ!トーヘンボク」その女の声で俺は起きた。
俺はひどい頭痛に悩まされながら、女を一瞥し起き上がった。
「寝るんなら家帰ってからにしなさいよ!変人。」
「ん?あぁ」二つ返事。「まったくもう」JK。教室で二人。
外は曇り、俺は体を伸び縮みさせながら、口からふはぁと二酸化炭素を出す。
「ちょっとションベン。」と俺。
「レディを待たせる気ぃ!?はやくしなさいよ、もう!!」とポニーテール。
一人、薄暗い廊下を歩く。(あの女の名前の名前は…何?思い出せない。そんなことより頭が痛い)
俺は手早く用を足し、薄暗い廊下がコツコツと音を立てているのを聞き、悪寒がした。
雨か、いや、男が暗い廊下からコツコツと歩いてくる。身長は190程度、ガタイは良い。男が暗い廊下から顔を出す。顔は塩顔、だがお面をかぶっているようでもあった。
空気が張り詰める。心臓が鳴る。と、男が口を開く。
「あのぉ~、こいつしらないかな?」俺は拍子が抜けた、にっこりとした朗らかな男に安心感さえ覚えた。
俺は男が差し出したスマホの画面に吸い寄せられるように顔をのぞかせた。
映っている男は…岸本アキラ。俺じゃん。
電光石火、男の背後から閃光が起きブォンと振りかざす。瞬間俺は体をのけぞった。まさに間一髪、体がよろける。ドス黒い廊下に放たれる衝撃の波、男の手には刀があった。ただならぬ殺気、緊張が轟く。
「あぁ~、一発で仕留めたかったのによぉ~メンドイなぁ~。」男までの距離はざっと2メーター。
男の顔は殺し屋のそれである。(殺される、殺される、殺される、殺される、殺される)
ふぅーと深呼吸をした。本能が俺をそうさせた。こんな危機的な状況に俺は、ノスタルジーを感じている。
すぅーと息を吐くと、両手に閃光が走った。するとおれは両手にナイフを握っていた。その間にも男近づいてくる。ナイフと汗を握りしめる、不思議と恐怖はなくなっていた。
奴は驚いた様子はなくハンターの目をしている。と瞬間、刀を振りかざす。
俺はすかさず左のナイフで受ける。そして素早く右のナイフを奴の腹に突き刺した。
だが、そこに奴はいなかった。俺は暗い廊下に一人取り残された気がした。
刹那、俺の首にプツリと針が刺さる、視界がぼやける、力が抜ける…
おれの顔は地につき、眼前には男の足が見える。
女の声がする。「ちょっとアキラに何してんのよ!!」プスッ女は倒れる。
(そうだ、あいつの名前は…)
「おめぇも弱くなったもんだなぁ~手ごたえねぇわ。」男のたばこの煙が暗い廊下で揺れている。
一瞬の静寂。
気が付くと俺は真っ暗な場所で一人座っていた…
つづく




