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68 宮廷の夜

 身分の高いものから順に行うペアダンス、多人数でのラウンドダンスも終わり、今は貴族らが自由に相手を誘って踊る時間となっていた。


 「今って何時?」


 美波が背後の壁際に控える護衛騎士らに問う。


 「午前1時を過ぎたところです」


 クライヴがズボンのポケットから懐中時計を取り出して教えた。


 「あと30分くらいしたら引き上げようかな」

 「大丈夫だと思いますけどね」


 美波の判断にマクティアは美波の体面のためにいつもよりは丁寧に、でもまだ砕けた口調で答えた。

 舞踏会は大抵の午前3時まで行われる。最後までいる必要はないが、あまりに早い退室は失礼にあたり、また主催に問題があったと取られかねないため引き上げる時間にも気を配らねばならない。

 そしてこのまま座っていたらいずれ誰かからダンスに誘われるに違いないが、日本人の感覚的に気心の知れない男とダンスで密着するのはあまり気分が良いとは言えなかった。


 「ずっと座ってても疲れるからちょっと歩こうかな」


 適当な言い訳で席を立つ口実にする。


 「ミナミ陛下!」


 離席しようとする美波をフィリップが焦った様子で引き止めた。そして視線を彷徨わせて逡巡した後、『けしてお一人にならないように』と言い含めた。

 アラミサルならともかく、国外で一人になるつもりは元よりなく、美波は素直に受け入れて席を離れた。

 クルクルと舞う男女を横目に、ダンスフロアの熱気に怠さを感じた美波は、風に当たろうとバルコニーに近づく。

 下ろされたカーテンを自分で掻き分ける前にクライヴが通れるように開け、美波は把手を引いてゆっくりと扉を開けた。


 「……ふっ……ぁ」


 外から微かに聞こえてきた艶かしい声に心臓がドキリと大きく跳ねる。

 把手を握った腕が驚きで固まったまま、カーテンを押さえているクライヴの方へ頭をギギギと壊れかけたロボットのように向けた。

 彼の耳も僅かな嬌声を拾っていたようで大きく目を見開き固まっている。クライヴの目にも同じような顔をした自分が映っているに違いない。


 「ミナ__」

 「シッ!」


 どうかしたのかと窺うマクティアの声を素早く遮って後ろを振り返り、声を出さないよう護衛騎士らに目で訴える。突然様子の変わった美波に騎士らも警戒感を強めた。

 美波は音を立てないようにゆっくりと扉を閉め、緩慢にも見える動作で2、3歩後ろに下がり、クライヴがサッとカーテンを閉める。そしてドクドクと未だ早鐘を打つ心臓のリズムに呼応するように早足でその場を去った。


 「びっくりしたー……」


 緊張で額にうっすらと滲んだ汗を手で抑えるように拭って大きく息を吐いた。


 「ミナミちゃんってば、一体どうしたのさ? ……なんか顔赤くない? 大丈夫? 具合悪くなった?」


 周囲の安全を確認したマクティアは、身内しかない場では途端に口調を砕けさせて美波の顔を覗き込む。後ろにいた彼にはあの声は聞こえなかったらしい。


 「違う違う! そうじゃなくて、あーなんて言ったらいいかな」


 同じく状況を察しているはずのクライヴにちらりと視線をやる。


 「私が説明するんですね……分かりました。えー、見てはいないんですがバルコニーで男女が性的な接触をしていると思われる声を聞いたので引き返しました」

 「……マジで?」

 「そうです。隊長、見に行かないでくださいよ?」


 クライヴが釘を刺すとかぶりを振って否定した。


 「行かないよー。でもそっか、他国の王宮は風紀が乱れてるって話は聞いたことあったんだけど、マジだったか」

 「そうなの? 宰相は何も言ってなかったけど」

 「騎士団諜報部が拾ってきた不確かな噂だったからだろうね。閣下はその程度の情報をミナミちゃんの耳には入れたくなかったんでしょ。知らなくても護衛がついてりゃ危険もないだろうし」


 改めて宰相の性格を思い出す。確かに彼は確証のない事は裏を取ってから話すタイプだ。


 「それでも、どんな情報でも話しておくべきだった。申し訳ない」


 マクティアが珍しく殊勝な顔で頭を下げた。


 「気にしなくていいから頭あげて! びっくりしただけで実害ゼロだし。事故だよ事故!」


 暗くなりかけた空気を払拭するように美波は殊更明るい声を出す。


 「気を取り直してバルコニーは他にもあるわけだし! 人がいないとこ探そう」


 美波にフィリップの隣に戻るという選択肢はなかった。ダンスに誘われたくないというのもあったが、熱気に当てられたせいかなんとなく頭が重く、どうしても外の冷えた空気にあたりたかった。


 「じゃあ俺らが探してくるからミナミちゃんはフォスター師団長とここで待ってて」

 「うん、分かった。お願いします」


 4人の騎士を見送って、美波はぼんやりとフロアを眺めた。

 フィリップはどこかのご令嬢と、王太后はまた別の愛人と思われる男とそれぞれ親密そうに踊っている。


 (なんでだろ。無性に寂しいような……)


 それも美波がこの世界で暮らすことに慣れたが故に生まれた感情だった。しかしそれを満たす方法が分からない。だから新しく気づいた感情に蓋をして見なかったことにする。


 「ひとくちに王族や貴族と言ってもゾルバダとは全然違うんですね」


 美波と同じ方向を向いてフォスターが話し出す。


 「ほんとにね。さっきダンスの間に聞いたんだけど、王宮では舞踏会が週に1回もあって、しかし王太后殿下は貴族の屋敷で開かれるパーティにも行くんだって。率直に言って……仕事してなくない? 同じ絶対王政だったゾルバダの貴族の方がまだ働いてた気がするんだけど。トップの違いかなぁ」


 社交シーズンであるかどうかの違いはあるだろうが、かの国の貴族たちは絶対王政から議会政治へと変革を成し遂げ、今では貴族院議員として人の上に立つ者の責務を果たしている。


 「他人事ながらこれで良いのかと思わずにはいられませんね」

 「だよね。それに同じ大陸の国である以上全く無関係でもいられないし」


 気が重くなった2人は深い溜め息を吐いた。

 しばらくして美波たちと似たり寄ったりな顔をした近衛騎士4人が付近の様子を確認し終えて戻ってきた。


 「俺、なんかヘンな動悸してきたわ」


 マクティアが神妙な面持ちで探索の結果を告げる。


 「……何があったの?」

 「他のバルコニーはおろか、廊下の柱の影でもあっちこっちでお盛んだよ。ったく、どうなってんだ」


 想像を余裕で超えてきた事態に美波は絶句する。


 (フィリップ陛下が『驚かせる』って言ってたのは多分これだ)


 乱れ切った王宮の風紀。それを是正しようともしない王太后。尊い血筋とまともな価値観を持っているのに実が伴わない国王。自分にはどうすることも出来ないのは分かりつつ、この国の行く末を案じてしまう。


 「こうなったら意地でも誰もいないところに行きたい。それにこの王宮に滞在するのもあと2日の予定だし色々見ておきたいんだよね」

 「じゃあ気の赴くまま歩いてみますか。入っちゃマズイところには兵士がいるだろうし、大丈夫でしょ」


 美波の思いつきにマクティアは軽い調子でゴーサインを出す。

 美波が危険な行動を取らないというのはあるが、彼は提案にノーと言うことがない。面白がっているのもあるが、自分たち近衛の実力に自負を持っているというのが大きい。


 「ですがあまり中座するのも失礼になりますから30分くらいで戻りましょう」


 美波とマクティアが悪ノリして、フォスターが現実的なラインに落とし込むという流れがここ数日で繰り返されている光景だった。




 大広間を出て廊下でお楽しみ中のカップルたちを黙殺して、一行は正面入り口から庭園へと出た。

 真夜中の庭園にある光源は月明かりのみで街灯の類は一切ない。陽が落ちた後に外をむやみに出歩く想定はしていないのだろう。散歩をするのには適していなかった。


 「ランタンは持ってないし……そうだ陛下は魔法使えるんじゃん」


 マクティアは魔法の素養がなく、今回のブンガラヤ訪問のメンバーに近衛隊の魔術師は同行していない。


 「うぐっ、魔法はあんまり訓練してなくて『ライト』はまだ勉強してない……。フォスター師団長は覚えてる?」

 「いえ、私は魔力が多い方ではないので、身体強化やいざという時に使える攻撃魔法以外は習得していません」

 「わお、せっかくの剣と魔法の世界なのに活かせないとは」


 美波が目を丸くしてふざけたように驚く。

 魔法は理論を学んだり練習しなければ発動させるのは非常に困難である。


 「『ライト』ってどんな魔法なんだろ? 火球の応用とか?」

 「火球は炎を出す魔法ですから全然違うのでは……? 使っているのを一度見たことがありますが、火ではなく空中に光の球が浮かんでいるようでした」


 フォスターがまだ新団員だった頃、事件の捜査で地下下水道に入った時に同僚が使っていたと話す。


 「火じゃなくて光かぁ。ちょっとイメージしてみる」

 「え!? 使ったことないんですよね!?」


 魔法実行の可否は結局のところ、どれだけ明確に想像力を働かすことが出来るか、考えた理論が成り立つかどうかにかかっている。理論を学ぶのはそれを補助するためであり、練習はイメージを定着させるためにある。

 一方で映画やゲームで魔法にある種の馴染みがあり想像という作業が比較的容易で、高校まで基本的な化学や物理を学んだ美波は、光を発生させる程度ならばぶっつけ本番でもなんとかなるのではないかと無鉄砲にも考えた。


 (光る物……電球はフィラメントがないと成立しないし、ランタンも燃料が燃えることで照らす仕組みだから魔法では再現できなさそう)


 魔法も万能ではなく、何もないところから油などの燃料を作り出すことも、原理を知らないフィラメントを作ることもできない。

 美波は考えるように夜空を見上げた。


 (月や星が光るのと同じように魔法で再現できないかな?)


 しかし月は月は太陽の光を反射しているに過ぎず、星は恒星の周りの水素ガスなどの爆発が光として見えているので、それを再現してしまえばもはや攻撃魔法である。


 (もっと穏やかに光るものは……あっ良いこと思いついた!)


 美波は足元に注意しながら一番近い花壇に近寄り、『ごめんなさい!』と言ってチューリップを1本手折る。そして花弁を覆うように手をかざすと、数秒ののちに淡く発光を始めた。


 「うわっ! なにその魔法!?」


 マクティアが目を剥いてチューリップの茎を持つ美波の手を掴んで自分の顔の前まで持ち上げる。


 「すごいですね。花弁が光っている。一体どうやったんですか?」


 フォスターもまじまじと観察しながら尋ねた。


 「蝋燭とか星は作れないけど、夜に光るのって蛍とかキノコとかあるじゃん? それなら理屈は何となく分かるから応用できるかなって」


 蛍はルシフェリンという発酵物質がルシフェラーゼという酵素に反応し発光している。


 「だからこの花の持つ成分に、発光を促す物質を魔法で加えるイメージでやってみたの。ほら見て、すっごい綺麗!」


 美波は手に持つ光る花を突き出して、ドヤ顔でマクティアやフォスター、近衛騎士らに見せつけた。


 「すごいですけど、相変わらず独特な魔法の使い方をしますね」

 「あははっ、でも思ったより明るくならなかったね。イメージしたのが蛍だったから」

 「花を人数分拝借すればある程度は明るくなるかもね」

 「えっそんな花壇の花を勝手に何本も引っこ抜いちゃマズイでしょ」

 「ウチの王城でも植え替え時期の前には欲しい人に配られるし、貰われなかったら廃棄されるだけじゃん? それが早くなっただけだよ」


 マクティアのそれは暴論ではないのかと全員が思ったが、間違ってもいないので口をつぐんだ。


 「マクティアがそう言うならここにいる人数分だけ頂戴しちゃおうかな」

 「罪をマクティア隊長に押しつけないで」


 罪って言ったら意味ないじゃんと言いながら、美波はチューリップをさらに6本手折り全員に手渡した。


 「さっ! レッツ散策!」


 一行はぼんやりと光る花を手に、暗闇へと踏み出した。




 窓から明かりが漏れる宮殿から離れるように歩くと、近くの庭園にも身体的コミュニケーションを交わすカップルを何組も発見してしまう。

 美波は誰もいない場所を探すようにズンズンと進み、マクティアいわくアーモンドの木だという樹木の間を歩く。

 大理石を掘って作られた彫刻や噴水、迷路のように配された低木や花々で彩られたアーチの中を言葉を交わしながら見て回る。


 「今の時間も悪くはないけど昼間に見たらもっと綺麗だろうねー」

 「しかし夜だからこそ、この光るチューリップを持って散策する私たちは絵になりそうですね」


 フォスターがうっすらと口元に笑みを刷く。


 「ここまで来たらもう誰もいないね」

 「あのような城内にいるのはちょっと居た堪れなかったので、ようやく心が落ち着けられそうです」


 クライヴがようやくといったふうに息を吐いた。


 「若けぇなぁクライヴ。ウェルバ共和国の王宮もこんな感じだから諦めろ」

 「スコットさん詳しいですね」

 「スコットも私も前国王の外交に護衛として行ったことがあるんですよ。かの国も風紀は最悪だし、貴族じゃなければ他国からの客人でも晩餐会には出られない。比べてアラミサルはつくづくいい国だなと再確認してしまったよ」

 「他国に行くと生活水準も下がるしな。娘には国内で結婚相手を見つけて欲しいもんだぜ」


 マクティアより年上のベテラン騎士、スコットとウォードが口々にぼやく。


 「こんなに生活環境が違うと外国で暮らすのって大変そうですよねぇ」


 ベテラン2人の会話に、マクティアと同年代の騎士のジョナサンが呑気な声を出して加わる。


 「そうですよー、最初のうちは不便だなってイライラします。でも知らない土地だからこそ目に映る物全てが目新しくてワクワクするし、刺激的な体験がいっぱい出来ますよ」

 「実際に経験した陛下の言葉には重みがありますね〜」


 のほほんとした騎士は柔らかく笑んだ。

 今に至るまで彼らとまともに話したことのなかった美波は、こうして言葉を交わしパーソナルな部分を知られたことは思いがけない収穫だった。

 美波の交友関係は狭く、話す相手は限定されている。それは美波が国王で、どれだけフレンドリーに接しても多くの場合で身構えられてしまうことや、共通の話題が見つからないことなどが原因だった。

 それに加えて美波は本来孤独への耐性が低い。

 いい大人なので耐えられないということはないが、今のように人に囲まれて過ごすことを好んでいた。


 「あっ池がある」


 全員がほぼ横並びに歩いていたため、彼らはほぼ同時にその存在に気付いたが、先に声を上げたのは美波だった。


 「入らないでくださいね?」

 「入らないよ! 師団長って私のこと犬かなんかだと思ってる?」

 「そんなことは思ってません。ただ、新兵訓練の時に湖に行きましたよね? あの時は喜び勇んで入っていったと教官会で報告が上がっていたので」

 「そんなことまで情報共有されてたの!? エーエーそうですよ。年甲斐もなくはしゃぎましたよ」


 美波は拗ねてそっぽを向いた。


 「年甲斐なんて言わず、楽しい時ははしゃいだらいいじゃないすか。俺らだって未だに酒飲んで気分良くなったら大声で歌ったりしちゃいますぜ?」

 「アンタら何回それで騎士団の備品ぶっ壊してんですか。むしろ歳考えてくださいよ」


 池の辺まで歩いてきて座り込んだ先輩騎士らに、マクティアが文句を言う。


 「それで売店の木材とか買って修理したり作り直したりするんですよね、知ってますよ」

 「へっ陛下、ご存じで!? いやーあはは……。反省します」

 「えぇっと、物は大切に?」


 気まずそうにするおじさん2人に美波が苦笑し、マクティアが『何回同じセリフ聞かされたと思ってんですか』と全く信用していない。


 「皆さん、もう30分以上経っちゃってるのでそろそろ戻りましょう」


 ふわりとした口調でジョナサンが時間を告げた。


 「もうそんな時間か」

 「皆、嫌そうな顔しすぎじゃない?」


 全員の表情を眺めて美波は思わず吹き出した。


 「ぷっ、あはは! 分かった。そんなに嫌なら早く帰ろう。私も早く帰りたいって思ってたし。明日の午前中に意地でも同盟の話をまとめて午後に桜を見て、明後日には帰ろう」


 ケラケラと楽しげに笑う美波を他の6人は呆気に取られた表情で見つめる。


 「そんなことが可能なんですか?」

 「分からない。ブンガラヤとの同盟、受けはするけど条件は厳しくするつもりだから、多少は揉めるだろうし」


 美波は今決めたことをあたかも既定路線だったかのように言う。

 この国の王太后や貴族の姿を見て、戦争になった場合に足手まといになる予感しかしなかった。フィリップには悪いと思いつつも、アラミサルにとって圧倒的有利な条件で話をまとめたい。


 「へぇ、国を出る前から陛下と宰相閣下はこの状況を読んでたんだ?」

 「ううん、シミュレーションはたくさんしてパターンもいくつか用意してあるけど、最終的な判断はブンガラヤで様子を見て私が判断することになってた。だから今決めた」

 「いいんじゃないすか? 騎士の質は悪くねぇと思いますけど、指揮する貴族があれじゃ能力を発揮しきれないでしょうよ。一緒には戦いたくねぇです」


 事が起こってしまった時には戦地へと送られる騎士からの率直な言葉が美波を勇気づける。

 自分の考えは間違っていないと確信を持って翌日の会談に臨めそうだった。

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