強欲な男
シンガポール。
グリードの家のベットで赤髪の少年ラースが寝ていた。
「んん·····ここは?」
「起きたか」
ラースは目覚める。
周りをゆっくりと見渡し、グリードを見た。
「お兄さん、さっきの······寝てしまったのか、手当してくれてありがとう」
「お前アメリカ人だろ?魔道士で異国の者、なぜシンガポールに居る?いつ来た?それとも元々住んでいたのか?」
ベットに座りながら微かに笑うラースにグリードは問いかけをした。
「今日来たばかり、人を探していたんだ、大丈夫、学校は毎日行ってるし明日も行く」
「今日は日曜日、明日も行くって事は移動系の魔法を使うな?で、誰を探してたんだ?」
グリードは表情が怖い。
目付きも悪く、背も高い為、圧がある。
「もう見つけた、大丈夫、後は帰るだけ」
「そうか、あ?見つけた?」
「今日はありがとう、また今度」
ラースはベットから起き上がり家を出て行こうとする。
だがドアの前で転けて、ドアに頭を打つける。
「じゃ、じゃあ」
ラースは頭を抑えながら家を出て行く。
「あのガキまさか······まぁいい」
グリードは翌日、犯罪魔道士団のリーダー、団長と呼ばれる男の元に行った。
レストランの中で団長とグリードは食事をしながら話をする。
「1000万欲しい、次の集会で集まった時盗めば足りる、作戦も場所も考えてる、俺には時間が無い、この機会を逃すと順番待ちになる、そうなったら彼女が助からない、お願いだ」
グリードは深く頭を下げた。
団長は一瞬グリードを見えろすが、すぐにニコッと笑った。
「分かった、お前は気が短いが頼りになる、皆はお前の事を嫌っているようだが俺はお前に期待してる、次の集会は土曜、ライオン近くホテル、分かったな?」
「ありがとうございます」
グリードは心の中でガッツポーズを決めた。
土曜日までの5日間、待ちきれなかった。
「もう少しで助けれる、待ってろよ、絶対君を助ける」
グリードは病院で眠る彼女の元に毎日訪れ、毎日看病した。
今まで通り5日間、彼女を想った。
「お前この前の?」
病院を出ると雨の中、ラースが居た。
「魔道士が生まれた事により人々のバランスは崩れた、魔法は脅威だ、犯罪魔道士団のように力を持った人間は壊れる、法律や常識では人々が救えなくなってきている」
ラースはグリードの目の前に立ちながら突然口を開いた。
明らかにグリードに言っているがグリードにはラースが言っている事がよく分からない。
「なんだいきなり?何が言いたい?何がしたい?」
「魔法はおとぎ話の中だけでいい、魔道士や霊媒師からは必ず魔道士が生まれる、数十年もしたら魔道士社会になる、そうなったら強い魔法を使う者が犯罪魔道士団のような事をする、人々は不安と変化が嫌いだ、だから俺がそれを取り除く······俺が怒れない者の為に怒る、俺はこの世界を愛してるからこそ、世界の敵になる」
真面目な顔をして言うラースを見てグリードは呆れた顔を浮かべる。
「お前は厨二病か?つまり世界から魔法を無くしたいんだな?まさか俺を殺しに来たってか?」
「今日じゃないよ犯罪魔道士団のグリード、貴方が彼女の病気を治し、次犯罪魔道士団が集まる時、俺はお前らを殺しに行く」
ラースはそう言ってその場を去ろうとする。
だが車に轢かれてしまう。
「俺を知っていた、賢い奴なのかと思ったが、やっぱバカだあいつ····」
車は轢き逃げをした。
グリードは倒れるラースに寄り添う。
「くそっ、シンガポール嫌いだ」
ラースは血を流し、雨に濡れながら立ち上がる。
「お前不死身か?中坊なのにタフだな」
「俺は16歳、高校生だ·····しかも優等生·····」
「殺してくれるのを楽しみにしてるぞ高校生」
グリードはクスクス笑いながらラースに上着を被せた。
「余計なお世話、お兄さんはバカだ」
「お前が言うな、早く国に帰れ」
ラースは血を上着で隠しながらその場を去った。
「あいつ、何がしたかったんだろう」
グリードが待ちに待った土曜日になった。
シンガポールの有名スポット、マーライオンの公園。
グリードは公園近くのホテルに向かった。
「またクソどもに会わなきゃ行けねぇ」
グリードが入ったのは5人部屋の部屋。
部屋には15人の男が居た。
中には椅子に座った団長も居る。
「グリードで最後だな、グリード、作戦を伝えろ」
「はい」
グリードは前に出て仲間に何かを説明した。
「じゃあ、明日の夜現地集合で」
部屋に来て30分、団長の言葉で皆部屋を出た。
「気に入らねぇ、普段傲慢なのに報酬を優先的に持ってくなんて」
「何が犯罪魔道士団最強の悪魔だ、ただの屑だ」
部屋を出て行く男達は舌打ちや嫌味を垂れ流しながら去った。
翌日の夜。
グリードはシンガポール最大手銀行のDBSに来ていた。
犯罪魔道士団の全員が集まっている。
「金融月刊誌で世界最高の銀行に選ばれるほどの大規模の銀行、ここなら1000万どころか億は手に入る」
グリードはビルよりも大きい銀行を爆破させた。
1度爆破しただけで銀行は崩れ落ちた。
「中には既に爆弾を仕掛けた、俺の爆破でダブルパワー、崩れたら支持した場所に行け、必ず金がある」
15人の仲間に通信機で命令した。
グリードはその日、金を仲間に任せて家に帰った。
翌日の昼、グリードは急いで近くのレストランに行った。
既にレストランには団長が居た。
「金!早く!明後日までなんだ!」
「明後日になったら手遅れか?ちょっとついてこい、金はそこだ」
団長はグリードを連れて車で地下のような場所に向かった。
薄暗く、不気味な場所だ。
「グリード、昨日は5億も稼げた、作戦は完璧だった、仲間達もお前に関心していたよ」
団長は薄暗い部屋をゆっくりと歩き、言った。
「はぁぁ、まぁ」
「お前は性格に問題があったが、頭が良く強く、有能だ、だが危険な奴には変わりは無い」
団長は奥にあったボロの椅子に座った。
「まぁ、はい」
「俺はお前に期待していたが、同時に危険視していた、お前は魔道士の領域を超えてしまった、強すぎた······だから死んでくれ」
団長がそう言うとグリードを囲むようにカーテンや物陰から14人の男が現れる。
犯罪魔道士団達だ。
「な!金は?なんの真似だ!」
「俺達がお前を許してあげてたのに金と彼女の命まで要求するか?、お前は強欲の悪魔だ、悪魔は地獄に帰れ」
男達はグリードに一斉に襲い掛かる。
「クズ共がぁぁ!!」
グリードは両手を大きく広げ次々と爆破を起こす。
1人、2人、爆破で殺すがナイフで腹を刺される。
「くそっ」
グリードは床に向けて爆破を起こし、自身のスピードを上げ地下から逃げた。
「逃がすな!」
グリードは動けなくなるまで走った。
爆破のおかげで自転車並の速さで走り続けれた。
「どこだグリードは!」
「血のしずくはここで止まっている!きっと潜んでるぞ!」
だが男達は車でグリードを追っていた。
物陰で息を潜めるグリードを探している。
「はぁはぁ、ちくしょう」
グリードは倒れて気絶してしまう。
「·······ここは?」
「おはよう、強欲のお兄さん」
グリードが目覚めるとベットの上に居た。
目の前にはラースが眠そうに座っている。
「痛た····傷の手当を?俺を殺すんじゃなかったのか?」
グリードは手当された腹を見て言った。
「借りを返しただけ、それにあんた、裏切られたらしいし·····」
「それだ、お前移動系の魔法だろ?俺を奴らの場所に移動させろ、金を取り返す」
「間に合う?今日彼女の手術代締切日じゃ?」
「は?まさか2日も寝てた!?それになぜ知っている?今日は何曜日だ?」
「木曜日、今は夜9時」
「早く奴らの場所に行かせろ!お前を殺すぞ!」
グリードは慌てた様子で怒鳴った。
ラースは少し驚いた表情をしながら、
「俺も行きます、奴らの死を確認したい、ラトニー!来てくれ!」
ラースはキョトンとしたまま言った。
苛立つグリードを前にして冷静だ。
「失礼します、あ、起きた····」
「この子はラトニー、俺の友達みたな家族みたいな人」
扉から入ってきたのはラースくらいの歳の少女。
青髪で美少女、大人しそうな子だ。
「自己紹介は要らん!早くしろ!」
「だって」
「分かった」
少女――ラトニーは手から奇妙な空間を出す。
「ラトニーの魔法は転移魔法、早く転移空間に入って」
グリードとラースとラトニーは奇妙な空間――転移空間に入った。
「奴らは先程の地下に居る、死ぬかも知れないけど行く?」
「無論」
グリードは地下の入口を前に、苛立ちを隠せない。
余裕が無い表情だ。
すみません、過去の話が長めで。
でも飽きないで見て下さいヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
しっかりと次でグリードの過去話終わります。




