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愛を知らない神様  作者: ビター
復讐の開幕編
71/113

強欲な男

 

  シンガポール。

  グリードの家のベットで赤髪の少年ラースが寝ていた。


  「んん·····ここは?」

  「起きたか」


  ラースは目覚める。

  周りをゆっくりと見渡し、グリードを見た。

 

  「お兄さん、さっきの······寝てしまったのか、手当してくれてありがとう」

  「お前アメリカ人だろ?魔道士で異国の者、なぜシンガポールに居る?いつ来た?それとも元々住んでいたのか?」


  ベットに座りながら微かに笑うラースにグリードは問いかけをした。


  「今日来たばかり、人を探していたんだ、大丈夫、学校は毎日行ってるし明日も行く」

  「今日は日曜日、明日も行くって事は移動系の魔法を使うな?で、誰を探してたんだ?」


  グリードは表情が怖い。

  目付きも悪く、背も高い為、圧がある。


  「もう見つけた、大丈夫、後は帰るだけ」

  「そうか、あ?見つけた?」

  「今日はありがとう、また今度」


  ラースはベットから起き上がり家を出て行こうとする。

  だがドアの前で転けて、ドアに頭を打つける。


  「じゃ、じゃあ」


  ラースは頭を抑えながら家を出て行く。


  「あのガキまさか······まぁいい」


  グリードは翌日、犯罪魔道士団のリーダー、団長と呼ばれる男の元に行った。

  レストランの中で団長とグリードは食事をしながら話をする。


  「1000万欲しい、次の集会で集まった時盗めば足りる、作戦も場所も考えてる、俺には時間が無い、この機会を逃すと順番待ちになる、そうなったら彼女が助からない、お願いだ」


  グリードは深く頭を下げた。

  団長は一瞬グリードを見えろすが、すぐにニコッと笑った。


  「分かった、お前は気が短いが頼りになる、皆はお前の事を嫌っているようだが俺はお前に期待してる、次の集会は土曜、ライオン近くホテル、分かったな?」

  「ありがとうございます」


  グリードは心の中でガッツポーズを決めた。

  土曜日までの5日間、待ちきれなかった。

 

  「もう少しで助けれる、待ってろよ、絶対君を助ける」


  グリードは病院で眠る彼女の元に毎日訪れ、毎日看病した。

  今まで通り5日間、彼女を想った。

 

  「お前この前の?」


  病院を出ると雨の中、ラースが居た。


  「魔道士が生まれた事により人々のバランスは崩れた、魔法は脅威だ、犯罪魔道士団のように力を持った人間は壊れる、法律や常識では人々が救えなくなってきている」


  ラースはグリードの目の前に立ちながら突然口を開いた。

  明らかにグリードに言っているがグリードにはラースが言っている事がよく分からない。


  「なんだいきなり?何が言いたい?何がしたい?」

  「魔法はおとぎ話の中だけでいい、魔道士や霊媒師からは必ず魔道士が生まれる、数十年もしたら魔道士社会になる、そうなったら強い魔法を使う者が犯罪魔道士団のような事をする、人々は不安と変化が嫌いだ、だから俺がそれを取り除く······俺が怒れない者の為に怒る、俺はこの世界を愛してるからこそ、世界の敵になる」

 

  真面目な顔をして言うラースを見てグリードは呆れた顔を浮かべる。

 

  「お前は厨二病か?つまり世界から魔法を無くしたいんだな?まさか俺を殺しに来たってか?」

  「今日じゃないよ犯罪魔道士団のグリード、貴方が彼女の病気を治し、次犯罪魔道士団が集まる時、俺はお前らを殺しに行く」


  ラースはそう言ってその場を去ろうとする。

  だが車に轢かれてしまう。


  「俺を知っていた、賢い奴なのかと思ったが、やっぱバカだあいつ····」


  車は轢き逃げをした。

  グリードは倒れるラースに寄り添う。


  「くそっ、シンガポール嫌いだ」


  ラースは血を流し、雨に濡れながら立ち上がる。


  「お前不死身か?中坊なのにタフだな」

  「俺は16歳、高校生だ·····しかも優等生·····」

  「殺してくれるのを楽しみにしてるぞ高校生」


  グリードはクスクス笑いながらラースに上着を被せた。


  「余計なお世話、お兄さんはバカだ」

  「お前が言うな、早く国に帰れ」


  ラースは血を上着で隠しながらその場を去った。


  「あいつ、何がしたかったんだろう」


  グリードが待ちに待った土曜日になった。

  シンガポールの有名スポット、マーライオンの公園。

  グリードは公園近くのホテルに向かった。


  「またクソどもに会わなきゃ行けねぇ」


  グリードが入ったのは5人部屋の部屋。

  部屋には15人の男が居た。

  中には椅子に座った団長も居る。


  「グリードで最後だな、グリード、作戦を伝えろ」

  「はい」


  グリードは前に出て仲間に何かを説明した。


  「じゃあ、明日の夜現地集合で」


  部屋に来て30分、団長の言葉で皆部屋を出た。


  「気に入らねぇ、普段傲慢なのに報酬を優先的に持ってくなんて」

  「何が犯罪魔道士団最強の悪魔だ、ただの屑だ」


  部屋を出て行く男達は舌打ちや嫌味を垂れ流しながら去った。


  翌日の夜。

  グリードはシンガポール最大手銀行のDBSに来ていた。

  犯罪魔道士団の全員が集まっている。


  「金融月刊誌で世界最高の銀行に選ばれるほどの大規模の銀行、ここなら1000万どころか億は手に入る」


  グリードはビルよりも大きい銀行を爆破させた。

  1度爆破しただけで銀行は崩れ落ちた。


  「中には既に爆弾を仕掛けた、俺の爆破でダブルパワー、崩れたら支持した場所に行け、必ず金がある」


  15人の仲間に通信機で命令した。

  グリードはその日、金を仲間に任せて家に帰った。

 

  翌日の昼、グリードは急いで近くのレストランに行った。

  既にレストランには団長が居た。


  「金!早く!明後日までなんだ!」

  「明後日になったら手遅れか?ちょっとついてこい、金はそこだ」


  団長はグリードを連れて車で地下のような場所に向かった。

  薄暗く、不気味な場所だ。


  「グリード、昨日は5億も稼げた、作戦は完璧だった、仲間達もお前に関心していたよ」


  団長は薄暗い部屋をゆっくりと歩き、言った。


  「はぁぁ、まぁ」

  「お前は性格に問題があったが、頭が良く強く、有能だ、だが危険な奴には変わりは無い」


  団長は奥にあったボロの椅子に座った。


  「まぁ、はい」

  「俺はお前に期待していたが、同時に危険視していた、お前は魔道士の領域を超えてしまった、強すぎた······だから死んでくれ」


  団長がそう言うとグリードを囲むようにカーテンや物陰から14人の男が現れる。

  犯罪魔道士団達だ。


  「な!金は?なんの真似だ!」

  「俺達がお前を許してあげてたのに金と彼女の命まで要求するか?、お前は強欲の悪魔だ、悪魔は地獄に帰れ」


  男達はグリードに一斉に襲い掛かる。

 

  「クズ共がぁぁ!!」

 

  グリードは両手を大きく広げ次々と爆破を起こす。

  1人、2人、爆破で殺すがナイフで腹を刺される。


  「くそっ」


  グリードは床に向けて爆破を起こし、自身のスピードを上げ地下から逃げた。


  「逃がすな!」


  グリードは動けなくなるまで走った。

  爆破のおかげで自転車並の速さで走り続けれた。


  「どこだグリードは!」

  「血のしずくはここで止まっている!きっと潜んでるぞ!」


  だが男達は車でグリードを追っていた。

  物陰で息を潜めるグリードを探している。


  「はぁはぁ、ちくしょう」


  グリードは倒れて気絶してしまう。


  「·······ここは?」

  「おはよう、強欲のお兄さん」


  グリードが目覚めるとベットの上に居た。

  目の前にはラースが眠そうに座っている。


  「痛た····傷の手当を?俺を殺すんじゃなかったのか?」


  グリードは手当された腹を見て言った。


  「借りを返しただけ、それにあんた、裏切られたらしいし·····」

  「それだ、お前移動系の魔法だろ?俺を奴らの場所に移動させろ、金を取り返す」

  「間に合う?今日彼女の手術代締切日じゃ?」

  「は?まさか2日も寝てた!?それになぜ知っている?今日は何曜日だ?」

  「木曜日、今は夜9時」

  「早く奴らの場所に行かせろ!お前を殺すぞ!」

 

  グリードは慌てた様子で怒鳴った。

  ラースは少し驚いた表情をしながら、


  「俺も行きます、奴らの死を確認したい、ラトニー!来てくれ!」


  ラースはキョトンとしたまま言った。

  苛立つグリードを前にして冷静だ。


  「失礼します、あ、起きた····」

  「この子はラトニー、俺の友達みたな家族みたいな人」


  扉から入ってきたのはラースくらいの歳の少女。

  青髪で美少女、大人しそうな子だ。


  「自己紹介は要らん!早くしろ!」

  「だって」

  「分かった」


  少女――ラトニーは手から奇妙な空間を出す。


  「ラトニーの魔法は転移魔法、早く転移空間に入って」


  グリードとラースとラトニーは奇妙な空間――転移空間に入った。


  「奴らは先程の地下に居る、死ぬかも知れないけど行く?」

  「無論」


  グリードは地下の入口を前に、苛立ちを隠せない。

  余裕が無い表情だ。

すみません、過去の話が長めで。

でも飽きないで見て下さいヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ


しっかりと次でグリードの過去話終わります。

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