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愛を知らない神様  作者: ビター
復讐の開幕編
61/113

モニター映像の謎

 

  今日の朝2時くらいにパラオの囚人が湯七つの大罪ラースと共に侵入した。

  死人は今のところ居ない。

  破損した場所もあまり無かった。

  囚人達も全員捕まえて元の国へ送った。

  それは朝のホームルームでミハエル先生が僕ら生徒に言った。

  僕はラースの手を奪った、なのに襲撃できる力があった······恐らく何らかの方法で手を取り戻したのだろう。


  「やはり······変だな」


  魔道士協会本部。

  10人の協会の者がモニターの映像を巻き戻して見るを繰り返していた。

  モニターにはユグドラ学園近くにある生徒達の寮の屋上が映し出されている。


  「愛瑠がラースと戦っていたとは····」

  「それよりおかしい、ラースは愛瑠が死んだと言っている·····だけど平然と生きていた」

  「正直生きているようには見えない、愛瑠の腸は出ているぞ?他の3人も体のあちこちがバラバラだ」


  モニターの映像をズームしながらスロー再生でよく見る。

  だが疑問だらけで何も見えてこない。


  「愛瑠の家も他の3人の家にも行ったが居なかった、やはりこの女性の魔法か?」


  モニターの映像は愛瑠の近くで座り込む桃色の髪の女性をズームする。


  「けどラースと戦っていた時は糸のような物を使っていた、単純に糸魔法じゃないのか?」

  「科学者に改造された魔法複数持ちの者って可能性もある」


  10人は黙り込んで頭を抱える。


  「愛瑠の存在はあまり他の魔道士に知られたくない·····彼を呼んでこの女性の家を訪ねよう」


  モニターの前に座っていた男が言った。

  だが周りは困惑している。


  「彼とは?」

  「彼だよ」

  「······あ、ああ!分かりました!」


  理解したように1人の男が部屋を出ていった。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ごく普通の風呂場、1家に1台はあるような風呂場では1人の女性が男の体から臓器を引きず出していた。

  血も抜かれ変わりに体に違う物が入れられる。


  「全員終わった、これで君達は不老不死、永遠に僕に仕えれるね」

 

  女性は男の腹を糸のような物で縫った。

  顔に付いた血を拭いがら少しくまができている目を瞑る。

  そしてシャワーで男の体、取り出した臓器、血を洗い流す。


  「ん?」


  裸の男はムクっと起き上がり背後から女性を抱き締めた。

 

  「後で相手してあげる、今は体を洗い流して」


  女性はニコッと微笑み、男の頭にシャンプーを付ける。

  男は女性から手を避けて頭のシャンプーを泡立てる。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  七つの大罪アジト。

  転移空間からは血を流し疲れきったラースとラトニーが出てくる。


  「リーダー流石!魔法が戻った!勝負に勝った!」

 

  ラストがそう言ってラトニーに軽く抱き着く。


  「私はリーダーじゃないわ、よく見なさい」


  ラトニーはそう言ってラストを優しく体から離す。


  「あれ、間違っちゃった」

  「そ、そうか」

  「何言ってるの、どう見てもわざとでしょ」


  スロウスがゲームをしながらラストに目潰しする。


  「オーマイガー!!」

  「大人なんだから下手したらセクハラになるよ?と言うかなっている」


  目を抑えながらラストはニヤリと笑う。

  そしてドヤ顔で、


  「大丈夫、俺はハグとキスしかしない」

  「うん、充分アウト」


  ラースとラトニーは2人を見てクスクスと笑う。

 

  「そう言えばグリードは?」

  「あーあ、確かエンヴィーを探しに行ったよ」

  「そう」


  ラトニーとスロウスが会話する中、ラースは困った顔をしてソワソワしている。

  それに気付いたラトニーが、


  「どうかしました?」

  「あ、嫌······あ!傷の手当てを頼む」


  ラースはバタリと床に頭から倒れる。

 

  「血を失いすぎたね、これは葬式の準備だ」

  「バカ!先に毒で死なせてやれ!」

  「どっちも違います、包帯と薬、あと食べ物を持ってきて下さい」


  ラトニーは自分より背の高いラストとスロウスの頭をポンっと叩き、薬や包帯を取りに行かせる。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ラースが島に攻めてきてから3日経った。

  この日、1人の男が島に入り魔道士協会本部に訪れていた。


  「待っていました、竜介さん」

 

  協会に訪れたのは着物を着て腰に刀を差している――日本の魔道士である竜介だ。


  「またこの島に来るとは·····」

 

  竜介は協会本部の隠し部屋のような場所に連れてかれた。

  部屋は10人余裕で入れる広さ。

  モニターも大きい物が10台はある。


  「忙しい中足を運んで下さりありがとうございます」


  モニターの前に座っていた男が竜介の方を向いて言った。

  周りの人も礼儀正しい。


  「愛瑠さんの事だろ?」

  「はい、最初に断っておく事があります」

  「······」


  竜介は目をパチパチと素早く2回瞬きをして男の目を見た。


  「愛瑠様は、最悪死んでる可能性があります」


  竜介は目を細め、首を傾げる。


  「生死が不明なのか?そなた達は何も知らないのか?」

  「最初にこの映像を見て下さい」


  男はモニターの映像を再生させる。

  モニターにはラース、愛瑠、ウリ、ラファ、ガブリ、美叶、エンヴィーが映っている。

  戦っているように見える。


  「ここは学園の生徒が住む寮の屋上です、赤髪の彼はラース、この背が高いのがエンヴィー、他の4人は愛瑠様のお連れの方です」


  男は丁寧にモニター映像に指を指しながら言う。

  しばらくするとラース、愛瑠、ウリ、ラファ、ガブリの5人が消える。


  「はい、恐らく愛瑠様の略奪魔法で得た魔法の1つでしょう」

  「うん、確かこれは異空間魔法、別空間に行く魔法だ」


  映像は早送りされる。

  しばらくすると再生スピードを戻す。

 

  「今からラース達がこちらに戻ってきます、ここから目を離さないで下さい」


  竜介はモニターから目を離さず真剣な表情をした。

  20分間目を離さなかった。

  映像が終わると男が竜介を見て、


  「愛瑠や他の3人、女性以外瀕死の状態だった、なのに最後はピンピンしていた·······どう見る?いろいろ変だと思いませんか?」


  竜介は腰の刀に手を置き目を瞑りながら考え込む。


  「この女性·····愛瑠さんのスマホと烏の羽根?のような物を手に取っていた·····スマホをしばらく見ていた·····それに答えがあるかも知れません」

  「だよね、私達もそう思って君を呼んだ」

 

  竜介は再び首を傾げる。


  「今からこの女性――美叶に会いに行く」

  「ほお、手っ取り早い、それに名案だ!」

キリがいいので短めにしましたm(_ _)m

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