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愛を知らない神様  作者: ビター
スロウス編
46/113

七つの大罪対模範囚

 

  ユグドラ学園第1訓練所。


  「確か彼は空気魔法のラスト」


  金髪のニコニコした若い男――コルビンとラストがお互いの間合いをゆっくりと詰めながら警戒する。

 

  2人の距離が10mくらいなるとラストが指を銃の形にして、


  「バーン!」


  とふざけた口調で言う。

  指からは空気の弾丸が銃弾並に早く放たれるがコルビンは分かっていたかのように、


  「変身魔法」


  地面を触り、触っている部分の地面を鉄に変身させ鉄の壁を素早く出し身を守る。


  「銃はこれ」


  更に鉄の壁から身を出して隠していた拳銃をラストに放つ。


  「銃くらい止めてやる」


  ダンッ!と放たれた銃弾はラストの目の前で一瞬止まるが無理やり動きを取り戻しラストの肩に当たる。


  「なんで!?空気で全方向から固定したのに!?」


  ラストは肩の痛みを感じるより先に弾が当たった疑問を抱く。

  だが肩に埋まった銃弾を見て気づいたように、


  「今は少しだが····魔力が纏われている。銃弾に魔力を!?そんな事もできるのか!?すげぇー!」

  「そんな褒められたら照れる」


  コルビンは照れた様子でニコッと笑いまた拳銃を発砲する。

  それにすぐに気づいたラストは手をコルビンに向け、


  「更に強い力でねじ伏せるだけ」


  銃弾は空気が弾を圧縮した事により止まる。

 

  「もう1発行くよ!」


  コルビンは再び引き金を引き銃弾を放つ。

 

  「また?」


  銃弾は再び空気によって止まる。

  だが弾が拳銃に変身する。


  「え?」

  「遅いね!」

 

  コルビンは何かを引っ張るような動きをする。

  同時に変身した銃弾から弾が放たれラストの頭に当たる。


  「良し!とど――」


  だがコルビンも同時に腹に穴が空き、血を吐いて倒れる。


  「な、何が当たった?何も····ない、空気弾?···放っていたか」


  ラストとコルビンはお互いに血を吐いて倒れ込み、身動きが取れなくなる。

  同時に2人の体は先程魔道士達が居たユグドラ学園近くの街中にテレポートされる。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ユグドラ学園第2訓練所。

  紫色の髪の堂々とした男性――シーマスは目の前に居るグリードに興味無さそうにしている。

  それでもグリードからは目を離さずに手から拳銃を創造魔法で創り出す。


  「銃?私の魔法じゃあ避けるのは難しいですね、我々は普通の人間····見切る事は不可能、どうしましょうか」


  グリードが悩むように言うが、余裕があり恐怖を表情に見せてはいない。


  ダンッ!と音がなり銃弾が放たれる。

  グリードはその音を聞いたかのように足から火花を放ち右側に避ける。


  「私の爆破の方が早い」

 

  グリードはそう言って手と足から火花を放ちながらものすごい速さでシーマスに向かって飛んで行く。


  「創造魔法」


  シーマスの手からは小銃が出て、その小銃は爆破で器用に飛び回るグリードに向けられる。


  「火力を上げなければ」


  グリードの爆破の火力は更に上がり小銃の銃口が合わないくらい早く飛び、シーマスの周りを何周もして徐々に近づく。


  「イアン兄さんに迷惑は掛けれない·····確実に殺す」


  グリードがシーマスの顔に触れて爆破を起こそうとする。

  火花が見えかけた瞬間グリードは慌てて爆破で後ろに下がろうとする。

 

  「逃げちゃダメ」


  シーマスの手の平には既にレバーが引かれた手榴弾がある。

  手榴弾はなんの前触れも無く爆発する。

 

  「道ずれ!?」


  グリードもシーマスも爆発で吹き飛ぶ。

  2人は手榴弾を至近距離で食らうが、体はバラバラに吹き飛ぶ事はせず血を吹いて体が焼ける程度だった。


  2人の体はラストとコルビンがテレポートした場所にテレポートする。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ユグドラ学園第3訓練所。

  緑色の髪をした表情豊かなた男性――サントスが銃の標準をエンヴィーに向けている。


  「制約魔法、何者も僕が決めたルールに逆らえなくなる魔法。制約の重さが重い程魔力を使い、魔力以上の重い制約を決めると命に関わってくる、だから軽い制約しか決めれないけど――」


  サントスとエンヴィーは紫色の壁に囲まれ、出れないようになっている。

  そしてサントスが少し間を空けて、


  「君には魔法を3分間使えなくした、次に死をプレゼントする」


  銃弾を放つ。

  弾丸はエンヴィーの胸に当たる。

 

  「魔力すら出せない、かなり強い魔法だな?ガキ」

 

  だがエンヴィーは平然としていた。

  奇妙な事に打たれた場所は服に穴が空いただけで血が出ていなかった。

 

  「嘘·····魔法は使えないはず、何か謎があるな?」

 

  サントスは考え込む振りをして再び銃を放つ。

  弾丸は頭に当たりそうになるがエンヴィーが手をかざした事により弾丸は手に当たり吹き飛ぶ。

  手には弾丸が貫通せずに反射して床に落ちる。

 

  「銃弾に反応した!?それに手に当たっても――まさか」


  サントスは集中して目を細めエンヴィーの傷を見る。

  そして理解と納得をしたように、


  「穴が空いた場所から微かに見える·····鉄のような、けど鉄では無いような······そう言えば君は肌が見えない服装だった、君は何か防具を来ているのか?」


  エンヴィーはギロリと目を回し、サントスを睨む。

  そして鼻で笑ったように、


  「惜しかったな、無神論者だからそんな発想しか出てこない、だろ?ガキで無神論者、そんなお前に答え合わせをしてやる」


  ゆっくりと上着を脱ぎ、履いていた手袋を脱ぎ捨てる。

  体を見てサントスは目を疑う。

 

  「なんだそれ?」

  「神の御加護、神から授かった体だ」

  「かっけぇ〜」


  エンヴィーの体は機械だった。

  銀色に輝く複雑な体。

  所々人間の肉があるが8割が機械。


  「クルーニャ様、貴方の言う通り諦めず戦います」


  機械の体はまるで生きているかのように動く。

  鉄のように硬い体がゴムのように柔らかく動く。

  機械と言うべきなのかも怪しい体はサントスを包み込むように襲う。


  「は!」


  サントスは機械が変形して拳のようになった攻撃を受け後方に吹き飛ぶ。

  明らかに人間の力では無い。

 

  「くっ····こいつはヤバい、こいつをブラザー達の場所に行かせる訳にはいかない!」

 

  サントスは血を流しながら力を振り絞るように手を天に掲げる。


  「制約魔法!奴を5、いや!15分間動けなくしろ!」


  エンヴィーの体の周りには紫色色の魔力が纏われる。

  機械の拳は地に落ち、エンヴィーの表情が変わる。


  「なんでもアリか?動けない····無神論者のガキごときに神に貰った体を支配できると思うな!·····思うな·····クソっ」


  エンヴィーの体は身動きが取れなくなる。


  (魔力が足りなかったから体に負担が来た····肺が潰れ、骨が5本以上バラバラに折れた·····けどこれで時間が稼げる····奴はヤバ過ぎる、人間の域も魔道士の域も超えている)


  サントスは呼吸を整えながら飛びそうになる意識を保とうとする。

 

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