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愛を知らない神様  作者: ビター
魔道士大会編
23/113

決勝戦

 

  「あれは···」 


  試合を見ていた僕は上空後ろでニヤニヤと笑っているプライドが居るのに気づいた。

  ユグドラシル内でプライドが居るのはおかしい。


  「どうしたの?」


  アリスは僕に不思議そうに聞いてきた。


  「え?あ、ちょっと席外す」

  「次の試合始まるよ?」

  「···七つの大罪のプライドが居る、僕が見てくる」

  「私も行く」

  「彼に聞きたい事がある。今回は僕だけに任せて欲しい、お願い」


  僕がそう言うとアリスは不満そうにしながらも、


  「分かった、見なかった事にする」

  「ありがとう」


  僕は観客席を去りプライドの元へ行く。

  プライドはニヤニヤと笑いながら僕から逃げるように飛んでどこかへ行く。

  僕はプライドを追いかける。


  「待ってくれ!話だけでも!」


  プライドは島のセキュリティの外である海辺に行くとその場で止まり岩に座り込む。


  「やぁ、ジャック。2人でお茶会でもするか?」

  「いいよ」


  僕はそう言ってプライドの座っている岩の近くの岩に座り小さなテーブルと紅茶を出す。


  「冗談だったけど···せっかくだから付き合うか」

  「前も聞いたけど、その顔と腰に付けてる手···どこで手に入れたの?」


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  「いたっ」

  「傷は治るが痛みはあるからな」


  アーサーはミハエル先生によって傷を手当してもらった。


  「ほら、負けて来い」

  「残念、勝ちます」


  アーサーはニコッと笑って治療室を出て行く。


  「あら?ここ俺の控え室だけど?」


  アーサー試合場所ではなく準決勝で戦った竜介が居る部屋に来た。


  「なんで俺に勝たせたんです?」

  「優勝したら教えてあげる、早く行かないと試合始まるよ」

  「····」


  アーサーは少しムッとしながらも竜介にお辞儀して部屋を出て行く。

  そして試合場所に向かう。


  「決勝戦!ブレッドVSアーサー!」


  アナウンスと共にブレッドとアーサーが出てくる。

  観客達は歓声を上げて盛り上がる。


  「開始!」


  試合開始と同時にブレッドがアーサーに向けて火を放つ。

  2人の距離は20mはあるがその距離を一気に火が通る。

  アーサーは右腕に火を喰らいながらも火を避ける。


  「早いし大きい、右腕はもう使えないな」

  「避けたか?凄い子だ」


  アーサーは右腕を脱力した状態で上空に雲を造り雨を降らせる。


  「距離を詰めろ」


  アーサーはブレッドの手元を良く見ながら火の起動を読み、確実に避けながら走る。

  だがブレッドは火を右から左へと流れるように放つ事で逃げ場を無くす。

 

  「ウェザー.クラウン」


  アーサーは雲を造り足場にすることにより火の上を飛ぶ。


  「着地、がら空き」


  だがブレッドはアーサーが着地する瞬間をとらえて火を放つ。

  アーサーは日に包まれ燃えてしまうが振らせていた雨により火はすぐに消えた。


  「致命傷にはならぬか」

  「くっ、燃えた場所が染みて痛い、痛い」


  アーサーは唇を噛みながら痛みをこらえて前に走る。

  そして雨を解除して左手に太陽を造りブレッドの腹に当てる。

  そしてそのまま太陽を放ちブレッドを吹き飛ばす。


  「ガァ!」

  「まだだ!」


  アーサーは雲を造り足場にしてブレッドにかかと落としをする。

  だがブレッドに足を捕まれ、


  「見事」


  直で火を喰らう。

  アーサーは火に包まれ叫びながらブレッドに拳を振るう。

  だが体格差がある為、すぐに殴り飛ばされる。


  「くそー!」

  「負けを認めんと死ぬぞ!?認めればすぐに火を解除する!早くせんか!死にたいのか!」


  ブレッドは日に包まれながらも抗うアーサーを見て同様する。

 

  「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」

  「馬鹿者めが!」


  ブレッドは火を解除しアーサーを殴り飛ばす。

  そして地に這い蹲るアーサーを怒りに満ちた目で見て、


  「なぜ死を選ぶ!そこまで勝ちたいか!それは勇気では無いぞ!」

  「し、知ってるよ···死んでも勝ち取りたいものがあるから負けを認めれないんだよ」

  「父親をラースに殺されたと聞くが····お前は俺に殺されたいのか?」

  「····お前に勝ってラースを、ラースをー!」


  アーサーは怒った様子で怒鳴り立ち上がるがブレッドに殴り飛ばされる。

  地に倒れ込むアーサーは気絶してしまう。


  「気絶したか····」


 ブレッドはアーサーの首筋を触り気絶を確認すると右拳を天に突き上げる。


  「勝者!ブレッド!」


  アナウンスがそう言うと観客達は歓声を上げる。


  「次にメダル授賞式を行います、準備の為お待ちください」


  アナウンスは続けて言う。

  同時にアーサーはタンカーで運ばれる。

  ブレッドも一旦その場を去る。


  「ミハエル、奴が優勝出来なかったら復讐しない事を約束したらしいが···奴が諦めると思わない、可哀想な目をしている。ラースの名を聞いた瞬間、奴は人が変わったようだった」


  人気の無い通路でブレッドはミハエル先生に言う。

  ミハエル先生は目を合わせないまま腕を組んで、


  「約束したって言う事実があれば良い、彼が約束を破ればこっちは彼を止める理由がある」

  「なぜそこまでする?」

  「ただ、生徒に無意味で悲しい人生を送って欲しくないだけだ、彼を見てるとこっちまで苦しい」

  「立派に先生してるな」


  ブレッドはそう言ってその場を去る。


  「これより授賞式を始めます!」


  決勝が終わり数分後授賞式が始まった。

  ブレッド、ミハエル先生、竜介の3人が居るがアーサーは居ない。

  気絶した為参加出来なかったのだ。


  「1位!アメリカ合衆国代表!ブレッド!2位!この場に居ませんがイギリス代表アーサー!3位!ロシア代表ミハエル!日本代表竜介!」


  3人は順位に見合った色のメダルを受け取る。

  そして3人の一言が終わり大会も、


  「皆様お疲れ様でした。気お付けてお帰りください」

 

  アナウンスと共に観客達は次々と席を立つ。

  協会の者や魔導師達もその場を去ろうとする。


  「なんだアレ?」

  「サプライズか?」


  試合を行っていた場所に妙な空間が現れ、そこから2人出てくる。

  1人はアイスを持った男、もう1人は穏やかな女性。

 

  「まだ食べてないんだが···」

  「仕方ありません、魔導師達が去ってしまいます」


  2人はそんな会話をしながら妙な空間を閉じる。


  「奴は!?」

  「ああ、間違いない。七つの大罪リーダー、最凶の反魔道士···ラース」

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