魔導師大会
魔導師と霊媒師の子供達がユグドラシルに来て2ヶ月近く経った。
皆とのコミニケーションにも慣れたし何かと落ち着いてきた時期だ。
「アーサーはもう行ったの?」
「選手だからね」
そして今日は各国からSランク魔導師が集まり戦いをする大会があるらしい。
目的は各国の魔導師協会の友好関係を深める為、それと各国の魔導師の強さを確かめる為だ。
場所はユグドラ学園の第6訓練所、つまり1番広い訓練所だ。
「間に合ったわ」
僕はアリスと共に観客席に着く。
第6訓練所は大会用にセッティングされて円形闘技場、コロッセオのようになっていた。
そして今日の大会にはアーサーも選手として参加する。
「私も親が許してたらSランク魔導師になれたのに···」
アリスはムスッとしながら呟いた。
大会に出る条件はSランク魔導師である事。
魔法を使えても魔導師と言う職に就いてないアリスは参加出来なかった。
それに今回はSランク魔導師ってだけでは参加出来ない理由がある。
それは、
「選手は各国から代表1人!そんな魔導師達を紹介していきます!」
そんなアナウンスが流れた。
そして中央上から大きな画面が出てくる。
画面はどの方向からも見えるように6画面ある。
「今回は8名で締め切りました!それでは参加者を発表しまーす!」
アナウンサーがそう言うと画面には8人の魔導師が出る。
その中にはアーサーも居る。
そして8人の各国と名前も表示される。
「おーー!!」
「予想してた奴も居るが知らない奴もいるなー」
観客達が画面を見てざわめく。
画面の内容はこうだ。
アメリカ合衆国代表、 ブレッド
ロシア代表、 ミハエル
中華人民共和国代表、 慧能
イギリス、 アーサー
日本、 竜介
インド、 カビール
ブラジル、 アルベルト
スーダン、 ブルーハーン
この8人が選ばれた代表者達。
「それでは第1回戦!ブレッドVSアルベルト!」
2人が入場すると戦いはすぐに始まった。
だが一瞬で終わった。
ブレッドと言う赤髪のガタイのいい男が手から炎を放つとアルベルトの体が燃え上がり勝敗が決まった。
観客はそれを見て、
「さすが最強の魔導師、火魔法の使い手ブレッド···噂以上の化け物だ」
「アルベルトって奴が弱く見えたよ」
どうやらブレッドって人は魔導師の中でも1位2位を争う実力者らしい。
観客達が納得した表情をしてる。
アルベルトが運ばれブレッドが退場すると2回戦が始まった。
「第2回戦!ミハエルVS慧能!」
ロシアからはミハエル先生が出るらしい。
入場場所からダルそうに入場して来た。
「開始!」
慧能は手から剣を創り出しミハエル先生に向かって走り出す。
ミハエル先生は剣の一撃目を避けるが後ろから鉄の槍に刺されてしまう。
「急所、外した、大丈夫だ」
慧能がそう言うと鉄の槍は消滅する。
見た感じ鉄を操る魔法らしい。
「痛た···」
だがミハエル先生は傷を抑えながらもダルそう立ち上がる。
慧能は目を見開いて、
「その傷で立ち上がるだと?無理をしてるなら止めなさい」
「まだ、終わってないけど?」
慧能は悟ったように後ろに身を引く。
ミハエル先生は慧能に向けて鎖のような物を投げるが慧能の鉄により体には届かなかった。
だが鎖がいきなり伸びて慧能の体を縛る。
鎖の先端には先程まで無かった重りがあった。
「こんなもの!」
「動くな」
慧能が鎖を壊そうとした時にはミハエル先生は既に慧能の背後を取っていた。
小刀で慧能を脅すと慧能は横目でミハエル先生を見て、
「ま、参った」
鎖は解かれ勝敗が決まった。
「勝者ミハエル!」
アナウンスがそう言うと慧能はガックリしながらミハエル先生に近づいて、
「傷は大丈夫なのか?それと鎖を見せてくれないか?」
ミハエル先生は慧能を鼻で笑うと鎖を渡して、
「俺の魔法は再生魔法、あらゆる物を再生させる。体の傷は再生で治した···それと鎖はただの鎖だ」
「再生魔法···殺られたな、でも鎖は?鎖が伸びた」
「あの鎖は元々その長さとその重りがある。わざと短くして持っていた···再生させて伸びたように見せた」
ミハエル先生はそう言って退場した。
「不死身のミハエルの異名は本当だったか」
「誰があの人を殺せるのかねぇ〜」
観客達からそんな会話が聞こえてきた。
不死身のミハエル。ミハエル先生にそんな異名があったのは初耳だ。
「第3回戦!アーサーVSブルーハーン!」
アーサーの出番だ。
相手はスーダンと言う国のブルーハーンと言うやせ細った若い男性だ。
片目は布で覆われている。
「開始!」
アナウンスがそう言うとブルーハーンはアーサーの目を見て悲しそうな表情を見せた。
アーサーはそんなブルーハーンを見て不思議そうにする。
「裕福で尚、不幸を背負いたがる」
ブルーハーン悲しい表情を浮かべたまま言う。
「あの···何が言いたいんですか?」
「何が君を不幸にしている?」
「はぁぁ?」
「目を見て分かるんだ···僕が良く知る者達と似てる目···似ているが少し違う、不思議な目···これは憎しみに近い」
「話は後で聞きます、今は戦って勝ちたいので」
アーサーは話を終わらせるように強く言う。
そして手の平サイズの太陽を造り警戒しながら近く。
「僕が欲しいのは賞金、けど君は違うらしい」
ブルーハーンは身に付けていたナイフを手に取り構える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ダブルが4つとトリプルが3つ」
「かしこまりましたー!」
その頃、七つの大罪はアイスクリーム屋さんに居た。
7人全員でアイスが出来るのを待っている。
「出来ました!」
「ありがとうございます」
ラースはアイスを次々と手渡しして皆に届ける。
そして最後のアイスが3つ重なったアイスを受け取り7人でその場を去る。
「リーダーありがとう!」
「別に礼はいらない」
ラースはそう言って嬉しそうにアイスにかぶりつこうとするが足を何かに引っ掛けて転けてしまう。
勿論、アイスは全てコーンから落ちてしまう。
「トリプル···」
ラースはしばらく落ちたアイスを見つめるが何事もなかったように立ち上がり歩き出す。
仲間はそんなラースを見て、
「リーダー1つどうぞ」
「い、いいのか?」
ラトニーはラースが持っていたコーンにスプーンでアイスを入れる。
「僕のもあげる」
「王の為なら我も」
「俺もー!」
「私のも」
スロウス、エンヴィー、ラスト、グリードも続くようにラースのコーンにアイスを乗っける。
ラースのアイスは5段になる。
「皆···」
ラースが嬉しそうにしているとプライドが無言でラースのコーンにアイスを乗っける。
「プライドまで···皆ありがとう」
ラースは照れたように顔を伏せてアイスを食べ始める。
今度は落とさないように慎重に慎重に食べる。
「そろそろ俺、先に行ってる···ラトニー頼む」
プライドがそう言うとラトニーは転移空間を開く。
プライドは皆の顔も見ずにさっさと転移空間に入る。
「アイス···愛する、愛····このまま行くと壊す事になるな」
プライドは転移した場所で1人呟く。
そこは海が広がる大きな島、そんな島の上空にプライドは居る。
投稿再開しました。
またよろしくお願いします(*˙︶˙*)ノ゛




