孤独の戦い
昔、クルーニャと言う魔法の使えない神が居た。
そいつには17歳までルナと言う女神の友達が居た。
たがルナはクルーニャの目の前で陵辱されてしまった。
クルーニャはルナに恋する寸前だったが、その日を境に恋や愛に関わらない事にした。
そして神、天使、悪魔、自身が気にった獲物を見つけると獲物の心も体も壊した。
クルーニャは殺しをする事で心の穴を埋めた。
だが殺しだけでは埋まらなくなり、自身が仕掛人となり遊んでいた。
だがある日愛を知ってしまった。
サタンと名乗るルシファーと言う名のややこしい天使を愛してしまったクルーニャはサタンを殺した。
理由なんて僕には理解し難い。
そしてクルーニャはサタンの手を切り取り、それを常に身に付けるようになった。
その手は今、プライドが身に付けている。
「その手···どこで手に入れた?」
「さぁな」
「クルーニャの何なんだ?弟子か何かか?」
「クルーニャ、奇石の戦いと呼ばれる戦いの悪役···別に関係ないが?」
「なら、君を七つの大罪として捕らえて神々に引き渡す」
僕はプライドの背後を取ると蹴りを入れる。
だが蹴りは腕で止められる。
空中に飛びながら右、左と蹴りを当てるが上手に受け止められる。
「さすがに、強い···主神以上だな」
「腕が、腫れた?」
プライドの腕は蹴りを受け止めすぎて腫れ上がっていた。
攻撃力はこっちに部が有りそうだ。
「神器短剣」
プライドは短剣を2つ取り出して僕に短剣を振り回して来た。
一撃目が外れてからすぐに短剣が急所を狙う為、迂闊に近寄れない。
神器の使い方が上手いし早い。
更にプライドは短剣を投げてきた。
投げたと思いきや3本目の短剣を取り出し次々と攻撃を当ててくる。
明らかに戦い慣れしてる。
「仕方ない、神器傘!」
神器傘。仕込み刀になっており防御もできる万能神器だ。
僕は短剣に合わせて刀を振るうが懐に入られてしまう。
だが蹴りを入れる事でプライドは1歩下がる。
「強すぎる···明らかに主神以上、有り得ない強さだ」
「それ、お前が言うと嫌味にしか聞こえないんだが」
プライドはそう言って短剣を3つ全て僕に投げる。
「俺は今から逃げる」
「そうか」
「じゃあな」
プライドはそう言って本当に逃げた。
一瞬で姿を消した、きっと移動魔法で逃げたのだろう。
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その頃アーサーは七つの大罪のアジトである城に居た。
城内は霧で満たされている。
「危なかったですね」
「助かった、グリードの爆破で何とか逃げきれたけど····城壊れちゃったよ。せっかく買ったのに」
グリードとラストは爆破魔法で太陽の真下から逃げていた。
だがグリードだけは城の瓦礫が落ちてきた為、体に傷を負った。
「俺を庇ったばっかりに···すぐに手当する」
「待って下さい、2階、彼が···」
ラストはグリードの手当をするが2階から自分達を見下ろすアーサーを見て嫌な顔をする。
「リーダーと一緒じゃなかったけ?まさか···いや、それよりも君は裏切り者」
ラストは空気の盾でグリードを囲みながら言う。
だがグリードは空気の盾を叩いて、
「何を!1人で戦おうなんてしないで下さい!奴を甘く見てはいけません!奴は5本の指に入るSランク魔導師!私と一緒に戦いなさい!」
「見た目は大丈夫だが骨が折れている、今回は俺に任せて。中坊に負ける俺では無い」
「ラスト!!」
グリードは空気の盾の中で暴れるが傷の痛みにより蹲る。
ラストは空気の固めてトランポリンのような足場にしながら2階に上がる。
「来いよ、中坊」
「ウェザー.サン」
ラストは空気の足場の弾力を使い素早くアーサーの太陽を避ける。
だが次々と燃える床や壁を目の前に逃げ場が無くなる。
「既に火に囲まれてる、終わりだ」
「いや」
アーサーが太陽を放とうとした途端、ラストは近くにあった石を蹴り飛ばし空気の弾力から空気の弾力へ反射させアーサーの顔に当てる。
アーサーの額からは血が流れ、反射的に額を抑える。
「バーン!」
ラストは指を銃の形に似せて拳銃のように空気弾を放つ。
空気弾が当たったアーサーは壁まで吹き飛ばされる。
だが壁を蹴り飛ばしすぐに体勢を立て直し、次々と打つラストの空気弾を避ける。
「見えなくても弾道は分かっている」
「まじ!じゃあこれは!」
ラストはアーサーとは関係ない方向に空気弾を放つ。
だが空気弾はアーサーに当たる。
(空気の弾力を使って反射させたか、仕方ない、魔力はかなり使うが···やるしかない)
アーサーは難しい顔をしながも両手を天に突き出し魔法を唱える。
「ウェザー.ヘイル!」
アーサーがそう言うと徐々に氷の粒が降り始める。
氷の粒は時間と共に素早く、そして大きくなる。
「氷?雹か!?何でもアリかよ···で、も」
ラストは両手を天に上げて空気の盾を創る。
だがすぐにプシューと空気が抜ける音と共に空気の盾が壊れる。
「ちっ」
「尖った物で強く触れられると割れる、前の戦いで学んだ」
アーサーがそう言うと更に雹の落ちる速度は加速する。
ラストは雹を避けようとするが避けきれない。
「だけど···君が居る場所には雹は降ってない」
ラストは空気の弾力でアーサーに向かって飛んで行く。
「馬鹿だろ。真っ直ぐ来やがって、それに他の空気の弾力は割れている、もう反射は出来ないはずだ」
アーサーは真っ直ぐ飛んで来たラストに向けて太陽を放つ。
だがラストはニヤリと笑い、
「俺は痛みなんて恐れてねぇ!自分が恐ている物を相手も恐れている訳じゃないぞ!中坊!」
太陽を左の手で空気の中に閉じ込めアーサーを殴り飛ばす。
「あああ···痛くも、くっ···やっぱ痛てぇ、皮膚が溶けた、くっっ、だが!」
「は、はぁはぁ」
ラストは左手を抑えながらも立っており、アーサーは地に倒れ込む。
同時に雹も止む。
「まだ安心は出来ない」
ラストは倒れ込むアーサーに警戒しながら近寄る。
そして体に触ろうとした瞬間、アーサーは目を開け、右手に持っていた拳銃を発砲される。
ラストは口から血を吐いて、
「隠していた···拳銃を···」
「お前らを殺すのに手段は選ばない」
ラストは血を流し倒れ込む。
そしてアーサーは容赦なくラストの頭に拳銃を2発打つ。
そしてラストの心臓を触り、
「うん、しっかり死んだ。まず1人、次に下に居た爆破野郎···」
ラストの死を確認したアーサーは1階に下りグリードの近くに行く。
ラストが死んだ為、グリードを囲っていた空気の盾は解除されていた。
「ら、ラスト···」
グリードは1階からラストの死を見ていた。
ラストが死に、自身は身動き取れない状況、グリードは絶望していた。
「ほぉ〜、魔導師を殺すお前らが仲間の死を悲しむか?」
「···いいえ、覚悟は出来てます、貴方も、覚悟をしなさい」
グリードはゆっくりと立ち上がり構えるが足の骨が折れている為、すぐに倒れてしまう。
「情ね〜、仲間を殺されて···それか?」
アーサーはそう言って手の平に太陽を創り、グリードに放とうとする。
だが瞬きした間に目の前に街に置いてきたはずのプライドが現れた。
アーサーが付けた傷は治っており、ピンピンしている。
「プライド!」
「ちょっと待ってろ」
プライドがそう言うとグリードは何者かに気絶させられたように気絶する。
アーサーの目には見えなかったがプライドがグリードを気絶させたのだ。
「なぜ?ラトニーは拘束してる、それに傷まで?」
アーサーは太陽を収め、後ずさりしながら言う。
するとプライドはニヤリと笑い、
「神は魔導師と違ってあらゆる魔法を使える、ついでにラトニーの拘束も解いた」
「神さえ居なければ!お前さえ····」
「じゃあ俺はお前に攻撃しない、あと少しでリーダーが来るはず、それまでに俺とグリードを殺してみな」
プライドはそう言うとグリードを抱えゆっくりとアーサーの周りを飛ぶ。
アーサーは空中に浮いていて隙だらけのはずのプライドを攻撃出来なかった。
アーサーにとってチャンスのはずなのに、その逆にしか見えなかった。
「遠慮するなよ、それとも怖気付いたか?まだ1人しか殺せてないだろ?復讐者らしくないな〜」
プライドはとうとうアーサーの目の前に来た。
2人の距離は10cmも無い。それにプライドはグリードを抱えている。
だがアーサーは、
(攻撃が当たるビジョンが見えない、避けられる気しかしない、だが···)
アーサーは右手に太陽を創り、プライドの顔に当てる。
だが、
「貧弱だな。少し魔力を纏っただけで痛くも痒くもない、もう少し力を入れたらどうだ?」
プライドは太陽を食らいながらもダメージを受けてなかった。
「うそ、だろ?」
「あと1分もしないでリーダー来るぞ?来たらラストの死体を見て、憤怒。お前は確実に死ぬ、ジャックとは喧嘩中だろ?奴なら助けに来るかもしれんが····お前のプライドが許すか?そんな事」
プライドはそう言ってアーサーにデコピンする。
アーサーはそんなプライドを見上げながら尻もちを着いて絶望する。




