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棒使いの冒険記  作者: 月代
異世界転移編
6/16

第五話:旅路

遅くなってすいません

歩き始めて9時間後、

休み休みここまで来たが、

そろそろめんどくさくなってきた。

そんな気持ちを紛らわすために話しかける。


「本国ってどこ?」


不意に思いついた疑問をぶつけてみる。

多分デン大陸のどこかだろうけど。


「そういえば言ってなかったか。俺たちが今から行くのはハンネスという国だ。いいところだぞ。」


ハンネス…


「どんなところ?」

「そうだな…一言で言うなら都会だ。異世界人の技術で発展したらしいな。」


異世界人に頼り過ぎじゃない?


「他には?」

「他の国よりも技術がすぐれていることぐらいか…」


そこまで言うんだからきっと凄いんだろう。

楽しみだな。


「あ、あそこにスライムがいるな」


ん?確かにいるな。

この世界でのスライムってなんか地球にあったスライムににてるな。

どろどろしててめっちゃ伸びる奴。

正直スライムって言われなきゃジェルで済ませてたな。

どうやらスライムもこちらに気づいたようだ。


「コケ!」


ニワトリ達が前に出る。

戦えるのか?

そのままスライムに近づいて行く。

スライムもニワトリに近づいて行く。

そして…片方のニワトリがスライムを頭にのせた。

なんかかわいい。


「コケ!」


特に嫌がってる様子はないから大丈夫かな?

ニワトリがこちらに戻って来る。

戻ってきたのを確認してまた歩き出す。


「噂には聞いて居たが、始めてみたな。」

「ん?何が?」

「モンスター同士の会話だ。おそらく彼等にしかわからない言語でも使っているのだろう。」


へー。竜語とかそういう奴か。

なんかロマンがあるな。


「お、そろそろ見えてくる頃だ。」

「え?」

「雨の街ベルデルだ。ハンネス王国では最も東の街だ。」


確かに、雨の街というだけあって上には大きな雨雲がある。 

しかもなぜか動かない。


「この街に入るには門を通るんだが、それがめんどくさい上に時間が短くてな。だから、早めに行かないとダメなんだ。」

「ちなみに短いってどれぐらい?」

「10時から16時までだ。」


短い!

驚きの白さ。さすがに6時間勤務は聞いたことないな。


「だから冒険者達はここを宿には選ばないんだ。って、後1時間しかないな。

悪い、先に行ってるぞ!」


そういってデメトリオは門の方に走って行った。

異世界に来て初めての街だしな…

気合いを入れ直して頑張ろう。

街にはいろんな物があるだろうし、ギルドだってあるだろう。

とても楽しみだな。

そんな期待と緊張を持って、

自分もニワトリ&スライムといっしょにベルデルに向かって歩き出した。

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