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棒使いの冒険記  作者: 月代
異世界転移編
5/16

第四話:現状把握

説明回です

「「コケコッコー!!」」


急に耳元でニワトリの鳴く声がした。

驚いて目を覚ます。 

声がしたほうを見るとなんだか誇らしげなニワトリがいた。

なるほど、ニワトリにとっては誇らしいことなのか…

っていうかまだ日が出始めた頃だ。

これぐらいに起きるのは久々だなぁ…

まあ、そんなことより隣にいる怪我人を起こさなきゃ。

っていうか今の声でも起きないとか、どんだけ眠かったんだろう。

ゆらゆらと体を揺らすと簡単に目を覚ました。


「目は覚めたか?」

「……ああ、ありがとう。」


日本語に聞こえる…よかった。

これで完全に異世界の言葉だったらどうしようもなかった。

そんなことを思っていると急に怪我人がこちらを向いてきた。


「改めて、礼を言う。俺はデメトリオという。召喚勇者御一行の教育係だ。」


勇者いるんだ…っていうか教育係ってなんだ?

子供なのか?

まあ名乗られたら名乗り返さないとな。


「十条陽という。異世界人だ。」

「異世界人…なるほど、道理でこんなところにいる訳だ。」


異世界人=変人的な扱いなのか…

マジで何やってんだよ他の異世界人…


「まあ、それはいいから朝飯を食べよう。」


そういうと相手も頷く。


「どれが食べられるんだ?」

「これだ。」


そういってデメトリオはイチゴっぽい奴を指差した。

イチゴと違うのは実の大きさ。

ここのはすごくでかい。それをデメトリオは持ち上げてはかじりついてる。

多分重過ぎて持ち上げ続けられないのだろう。


「なんて言う名前なんだ?」

「イチの実だ。異世界人が名付けたらしいな」」 


異世界人、ネーミングセンス無さすぎやろ。

いろいろ聞いてみるか。


「すこし聞きたいことがあるんだがいいか?」

「ああ、いいぞ。」

「この世界の地理を教えてくれないか?」

「分かった、まず今俺達がいるのはデン大陸。人間と亜人の大陸で、お互いに平等な生活をしている。

次にライ大陸。これは魔族の大陸だ。そして残り二つの大陸は完全に未開の地だ。

そうそう、東の方にニホンとかいう島国もある。」


ニホン?偶然とは思えんな。

この世界は奴隷システムがなくてよかった。


その後もいろいろなことを聞いた


~それからすこし後~


「陽で、いいよな。実は俺、本国に戻らなければならないんだ。できればもう少し長くいたかったけど、規則なので仕方がない。世話になった。ありがとう。」


え、早くない?

このままほっとくと行っちまうな。


「待ってくれ。頼みがある。」

「なんだ?」

「俺もその街へ連れていってくれ。」

「もちろんかまわんが、あまりお勧めはしないぞ?人がたくさんいるし。」


いや、俺は別に悟り開いてる訳でもないから大丈夫だけど…


「いや、大丈夫だ。」

「そうか、出来れば早めに出発したい。大丈夫か?」


ニワトリの方を見ても特に問題なさそうだ。


「ああ、大丈夫だ。」

「分かった、じゃあ行こう。」


そして、俺達は移動を始めたんだ…

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