スクールカースト
久しぶりの投稿です。
温かい目で見守ってください。
私は先日、校門の前にある桜たちに見送られ、絶望と悲しみをポジティブに思考を変換して希望と期待、そして新しい生活に胸を躍らせていた。
しかし、私は唐突に思いだした。あの悪魔のような思想と人権を擁護していると見せかけて実は、人権を侵しているあの学校に入学してしまったのだと。しかも、寝起きに。
朝からなんて最悪な気分だ。
しかし、二日目から学校に行かないで自宅警備をしていては、学校の先生や生徒にとても悪い印象を与えてしまう。肝心なのは自己紹介と最初の一週間だと私はもう。この一週間小学生活と同じような青春を送るか、ラブコメみたいな青春を送るかが決まると思う。間違ってなければいいけど。
そう思いながら、着替え、朝ご飯を食べようと階段を降りた。
朝食は美味しかったと思う。だが、学校のことを考えると非常にまずく感じた。
昨日まではとても頼もしく、そして希望と勇気、そして淡い青春の6年間を提供してくれると信じていた。いたのだが今では、少なくとも私にとっては絶望と恐怖、そして厳しい滝を遡っていく厳しく、自分を成長させてくれる6年間を提供してくれるようにしか見えない。私はたとえ竜に成長したとしても普通の青春を送りたい。
心の中で文句を言いながらもいつの間にかスリッパを履き教室に向かっていた。
そして、昨日と同じ光景。全員の目が死んでいる。漆黒だ。内心、出ていきたい。
そして、出ていくか出ていかないかというくだらない論争を頭の中で繰り広げているといつの間にか強制的に出られない状況になっていた。先生が入ってきた。
「おはようございます。1時間目は昨日の続きの自故紹介をやっていきたいと思います。」
先生は残酷に言ったように聞こえた。何かに心を突き刺されたような気分だ。
ここにいる生徒は表情が3つに分かられていた。一つ目はとても生暖かい目をしている。昨日のうちに自故紹介が終わってる人たちだ。もう一つは、とても死んだ目をしてる。昨日のうちにあれが終わっていない人達だ。一人、一人、処刑されていく。ギロチンの様にではなく、切腹の様にではなく、ゆっくりとゆっくりと処刑されていくのだ。執行人は見物者。処刑人は発表者達だ。一瞬で殺されるわけではなく、拷問の様にゆっくり殺される。その罪人たちは魂が抜けたように席に帰り新たな罪人が処刑台にあがる。そして1秒、1秒執行時間は迫ってくる。決して待ってはくれない。人が苦しみながら発言しているのにそれをあざ笑われる恐怖。
そして次の処刑人は自分だ。
私は何を言ったのか覚えていない。思い出すだけで気分が悪くなりそうだ。
自故紹介は無事でなく終わった。
次の休み時間、学年の上位と下位の人たちが決まる。ここで波に乗れなければ青春はとても寒く、殺風景なものになってしまう。
そう考えながら休み時間中という権力争奪戦の時間を過ごしていると軽い感じで声をかけられた。
「君はあの時にいた人か。」
あの戦争狂に話しかけられるなんて、最悪だ。
彼は心の中でそう呟いた。
気分で投稿します