表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

校長室にて

山見明は、先輩らしき人物が言った方向に向かっていくと、ちょっとだけ古ぼけた校舎から突然、綺麗な埃一つ落ちていない床へと変わった。いや、床だけではない。天井も、壁も、ガラスまで違う。今いる場所と、一歩踏み出した世界は違うようだ。

こんな綺麗なところは見たことがない。自分みたいな汚き人物が、この聖域に入って良いのだろうか?小説や漫画の中でしか見たことのない装飾に、虫一匹、埃一つ入るのを躊躇しそうな清潔感!過去にベルサイユ宮殿を写真で見たことがある。その写真をもっと豪華にし、原寸大まで大きくして、ここに召喚されたみたいだ。

「スゴイ!」

思わず口から言葉が漏れてきた。

わしは行かなければならない。勇気を持って。例え何があったとしても第一印象は悪くしてはならない。特に今から学校の最高権力者、校長先生に会いに行くんだ。

勇気を出して、一歩、二歩、三歩と踏み出していく。すると余裕のある笑みととも、あの、先輩らしき人物がドアを開けて入っていった。

え?嘘でしょ?ねぇ!自分はあれだけ勇気を振り絞ったのに対し、先輩らしき人物は余裕で!ななな何て素晴らしんだ。顔も、後輩に対する態度も。その度胸も。尊敬にあたします。お姉ちゃんは失敗作みたいだけど、このような人が多いはずだ。自分も頑張らなくてはいけないな。

このようなことを考えながら一歩、二歩、三歩、と進んでいく。やっと校長室の前まで来た。彼は深呼吸をして校長室へと続く扉を押す。

そこの景色は現実とは思えなかった。廊下もすごいがここもすごい。床は大理石で覆われ、全てに装飾が施されている。綺麗に磨かれている。毎日毎日、掃除を隅から隅までやっているのだろう。白い天井にも装飾が施され、大きなシャンデリアが付いている。横には本棚があり、題名だけで頭が警告を出すような難しい内容な本が丁寧に、綺麗に置かれている。正面には書斎がある。机の上には何も無く、整理されているようだった。

「そこにあるソファーに座って下さい。」

指示は唐突にきた。はい、と返事をして明は座った。正面にはソファーがもう一つある。黒い革で作られているようだ。今わしが座っているのと同じものだろう。座り心地がいい。ふわふわで、硬くもなく、柔らかくもない。丁度いい。

「君が山見アキラくんですね。」

「はい。そうです。」

山見アキラって言ったよね。君って呼んだよね。わしは今男の子扱いをされて

「貴方は選ばれました。」

若々しくみずみずしい声が聞こえた。

何に?人に思考を止めて酷いな。ツッコミたいことは山ほどある。

「何のことかわからない顔をしてますね?まぁ、無理もありません。今、オルケット学園は人権問題にかなり力を注いでいます。日本という国は、先進国の中では人権問題があまり解決されてないのです。特にトランスジェンダー、レズ、バイセクシャル、ゲイ、などLGBTにはかなり疎いです。そこで私は貴方をこの学校にむかえ入れようと思いました。」

人権問題は大切だと思うけど、どうして自分のを雇用しようと思ったのだろうか?それよりもっと重大なことがある。それは

「どうして、僕の制服はセーラー服なのですか?」

即答で答えは帰ってきた。

「可愛いからです」

頰を赤らめながら言っていた。

何だろうこの人、とっても頭にくる。

そう思って顔をよく見てみるとさっきの先輩らしき人物の顔がそこにはあった。

「これはさっきここの場所を教えてくださった優しい人ではないですか?どうしてここにいるのでしょうか?」

これも即答。

「ここの副校長は私だからです。」

笑いながら言っていた。

冗談だよね。だから道を教えてくれていた時笑っていたの?なんて酷い人なのだろう。

「ついでに14行前に行言った言葉は半分冗談です。私は、LGBTを世間に認めさせるためには貴方の力が必要と本気で考えています。貴方がここで6年間過ごすことにより、男の子が女の子と混じって生活しても大丈夫という実例を作ります。すると、成功例があるなら私も言っても大丈夫なのではないのかと考える人が増えます。そして私達は、別の学校とも協力し、人権問題に関する講演会を何回かします。すると少しではありますが、世間に認められます。少しの一歩でも、踏み出さない限りは進まない。少しでも先に、1秒でも早く悩みを持っている人を助けるためには貴方の協力が必要なのです。」

最初はアップテンポで喋ってたが、人権の話になると熱弁になってきた。

「わかりました」

場の雰囲気で言ってしまった。

人権の話はわかったが、一つだけ言いたいことがある。自分の人権は守られてない!

「そういえば、どうして副校長先生は、セーラー服を着ているのですか?」

「生徒が悪いことをしないか見回りです。」

自分は一番の危険人物はここにいると強く心に思った。

「明日からセーラー服登校頑張ってください。」

最悪だ!

私の素晴らしいschool life が消えていった。










次の日からセーラー服で登校することになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ