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受験の前話し

甘めにみてください

「あぁー、疲れた!」

山見明は受験科目の国社、算理、美術が終わった後、心の底から叫んだ。満足感、緊張、不安などいろいろな感情が混じりあった大きな叫び声だった。

だが、 周りの目はさっと明を見る。 なぜならここは受験会場、当然のことであるのだ。そのことを瞬時に理解した明はどこかに逃げようと考えた。そのことを考えていると、ある逃げ場所が頭をよぎった。

「トイレだ!」

どこにあるかもわからないまま教室を飛び出し、廊下にいたショートカットの優しいお嬢様風の人に聞いた。

「すいません。トイレどこですか?」

とても急いでいるように言った。

「それなら、1階を降りてすぐにありますよ。」

とても、御機嫌斜めの様子で答えてきた。

「ありがとう。」

明はそう、彼女に告げると駆け足でトイレへ向かった。

「やっとついた。ん⁉︎」(男子トイレがない⁉︎)

どうして男子トイレがないんだ?どうしてだ⁉︎もしかして共学化なんてない。僕は勘違いでここへきたのか?イヤイヤ、そんなはずがあるはずがない。でも待てよ。もしかしたら、もしかしたらだけど、ここはそういえば女の子ばっかりのような・・・

明は光速でこのようなことを考えた。

「早くしてくれない!さっきからずっと我慢しているんだよ!」

男の子みたいな顔しているけど、女の子の格好をしているボーイッシュな感じの人に注意をされた。

明の頭がまたもや光速で考え始めた。

人として、いや、漢としての一線を超えてはならないのではないか。ここに入れば僕の男としてのプライドがっ、

先の人に強い力で押され、明は入ってしまった。

入ってしまったならしょうがない。そのまましていこう。

悩み、悔やみ悲しみながらも、出るタイミングを図っている。

今だと思い、出て行った。

その後、先生からの話があり、解散した。

これで明の受験が終わったのであったが・・・











明は、ただいま、っと声を大にして言ったら何も帰ってこなかった。これから起きることを予言しているように・・・



すると突然声が聞こえた。遠くで囁いているように、

「明、帰ってきたのかい。」

と言われた。

すると突然後ろから何者かが覆いかぶさってきた。

その正体はすぐにわかった。お姉ちゃんであると。

唐突に言われた。おめでとうございます。と。

「ご主人様、何をします?お風呂、ご飯、それともワタッ」

いている途中で思いっきり叩いた。お姉ちゃんは、ふぁきゅ、と変な悲鳴をあげて倒れた。

「あらあら、せっかくお祝いしようとお姉ちゃんが張り切ってメイド服を作り、きていたのに、よくそんなことができたもんだねぇ。」

優しい顔をし、優しい声で言われたが、その裏には威厳と怒りが入っていた。

数十秒後、姉が起き上がった。

「せっかくお姉様がお祝いをしてやろうと行っているのに」

明はそれを聞き流し、リビングに向かった。その先には、お寿司やオードブルなどが並んでいた。とっても嬉しかった。

それをいろんな話をしながら食べた。




そして数ヶ月後。







今日はわしの人生の分岐点。そして、今目の前にある封筒の中に入っているものこそがその道を知る手がかりになる。まるで宇宙のように広そうで、意外と小さい人生。その分岐点が今。周りにはあまり影響しなくてもわしには大きく影響する。

そう、明の前に置かれている封筒の中には、合否発表の紙が入っていた。それを今開けるか、開けないかを体を震えさせながら考えている中、お姉ちゃんがいきなりきて、びりっ、と破った。

「 合否発表

あなたは我が校に受験された結果あなたは

この学校の

入学予定者となりました。 」

と、大きな文字で書かれていた。一瞬、頭の中が真っ白になった。

合格かな?

するとお姉ちゃんが、

「明、ナナナ何と、合格よ。」

明は受験に成功したのだ。二人で抱き合い喜びあった。そして、この日の夜も、前のいつかのように、贅沢だった。








それから数ヶ月。




華々しい、入学式のはずだった。

家には制服が届き、カッコいいツメエリの制服だと思ったが、女子服、何で!

お姉ちゃんに相談した。どうすればいいのか、と。

お姉ちゃんは言った

「海兵隊とイギリス人になったつもりで行きなさい。私の可愛い明だったら、女の子のものを着て行ってもバレないから。前もそうだったでしょ。」

確かに前に女装したまんま町に出てもバレなかった。しかし、それでも、やはりこの恥ずかしい格好では行きたくない。だが、入学式には出たい。

葛藤しながらも、制服を着ていく(女の子用の)ことになった。



ひなあられ

一つもらえて

雨あられ

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