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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

だから僕はこのままでいる

作者: 月白 紫檀

以前とは一人称が変わっていますが、心境の変化と捉えて下さい。

君は本当に優しくて、僕の事をよく分かってくれてる。


僕は『こんなん』だから、君には色々と気を使わせてると思うけど…


それでも君は懲りずに僕に付き合ってくれる。


懲りないどころか、よく遊びにも誘ってくれるし、こっちの誘いにものってくれる。


甘え上手な君のせいで、僕にはついに奢り癖がついたし…


君の事を好きになる男の心情ってのが分かる気がするよ。


小動物みたいで守ってあげたくなるし、いじってみたくもなるし…


本当にいつからだか分からないけど、友情とは違う感情が僕の心に居座るようになったんだ。


それに気づいて自覚してしまった途端、止まらなくなったんだ。


君にはお相手がいるって分かってても、僕は君の事が好きで好きでたまらない。


大好きなんだ、本当に。



「もし僕が本当に男だったら、君はどうしてた?」


話の流れで聞いてみた。


そしたら君は、


「付き合ってた」


って即答してくれて、更には


「男子だったら付き合いたいって何回も言ったじゃん」


なんて追い打ちをかけられた。


そう言えば、昔そんな事を言われたっけ。


以前―――本当に結構前の話だけど―――僕がまだ『こんなん』じゃなかった頃、君が恋人と大喧嘩して別れた時に、


「だから男は嫌いなんだよ。もし私が男だったら絶対に君を泣かせないのに」


「男子だったら絶対付き合ってたのになぁ」


「そう?」


「うん!」


みたいな会話をしたような記憶が思い出される。


「…そっか。そうだったな」


「でしょ?」


あの時は冗談っぽく話してたからあれだったけど、今になって本気で言ってくれてたって気づいたんだ。


だから、


「ありがとう」


って、僕は泣きながら笑ったんだ。



最近は、君がお相手さんと通話してるって聞くと少し苛立ったり、ずっと君と一緒にいたいと思ったり、症状としては悪化していってる気がする。


でも、それもいいかなって思うようになった。


君にしてみればある意味迷惑な話だとは思うけど、僕はこのままいこうと思う。


だって、やっぱり楽しいから。


ぼーっとしてる時とか常に君が頭を離れないし、君の事を考えると少し鼓動が早くなる。


この前会ったばっかりなのに、もう会いたいだなんて考えてたりする。


あぁ、好きな人がいるってこういう事なんだなぁ…なんて思ったり。


まぁ、こんなの絶対に面と向かって言えないけど。


恥ずかしすぎて二度と顔を合わせられなくなるから。


でも、そうだな…一つ言うとしたら、


「君の笑顔をずっと傍で見ていたい。だから僕はこのままでいるよ」

拙い作品を最後まで見て下さってありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど、なるほど、こっちも良かったです!! [一言] 自分としては、「冗談」のほうより好きでした!!
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