第二話 少女との出会い
二話です。
「全く…こんな空襲の中そして目の前に人型戦闘機がいる前でよく立ち止まれるね〜」
見上げるともう一機のロボットがいた。
あれ…生きてる………
そのロボットは僕を殺そうとしたロボットの剣を持っている方の手の手首を掴んでいる。
「貴様、アルカディアか…!?」
「正解♡」
そういうと、味方(?)のロボットが敵のロボットの顔面を思っ切り殴った。
敵のロボットの顔が吹っ飛び、敵のロボットは静止した。
「やれやれ、命を救った代償はきっちり払ってもらうからね」
そう言い、そのロボットは僕の方に手を出す。
「さてと、行こうか!安全地帯に!」
よく状況が飲み込めない。
僕は助けられたのか?このロボットに。
ロボットの色はピンク色、見た目はくノ一をモチーフにしているのだろうか?
僕はそのロボットの手に乗った。
「コックピットに乗せるからちょっと待ってねぇ」
ロボットの胸の扉が開く。僕はその中に入った。
僕はコックピットの中に入って驚いた。
なんと、操縦しているのが少女だったからだ。
少女といっても僕よりかは年上だろう。見た目から見るに17歳ぐらいだろう。髪はロングで金髪、目は碧眼。外国の人だろうか?
「さぁいっくよ〜!後部座席に乗った乗った!」
僕は後部座席に座ってシートベルトをした。
ロボットは動き出した。どしどしといった音が聞こえる。
「あ、あの…」
「ん〜な〜に?」
「いやあの…なんで僕を助けたんですか?アルカディアてなんですか?なんで日本が攻撃されているんですか?それと…それと…」
「少年、質問が多いねぇ〜」
「あ、すみません…」
「いいよ、いいよ 逆にこの状態で質問が少ない方がおかしいしね」
「まず、君を助けたのは当たり前の事だよ、私たちアルカディアは国民の命を守るのが最優先だからねぇ。あとアルカディアっていうのは私が所属している特殊部隊というか何というかわからないけど、人を戦争から守ることが仕事なんだよー」
「そ、そうですか…」
彼女は陽気な口調で答える。
この人こんな事態なのになんでこんなに陽気なんだよ…
「あとなぜ日本が攻撃されているかは後で話すね、聞くより見たほうが早いと思うし」
「あ、はい…」
ん………見る?
「おっと、敵のお出ましだよ、どうやら死にたいようだね」
前を見ると僕を殺そうとしたロボットと同じ形をしたロボットがいた。
「さてと、死んでもらうよ!」
そういい彼女は、前のロボットに思っ切り蹴りをいれた。
敵のロボットに思っ切りくらったが敵も反撃をする。
剣を思っ切り振り上げ振り下ろす。
それを華麗に横に避け、今度は思っ切りパンチをくらわせる。
「遅い、遅い、遅い、遅い!」
そして、敵のロボットの腹部に思っ切りパンチがはいる。
それから、敵は動かなくなった。
「さっすが!くノ一怪力がすごい!ね、少年!」
「え、あ、はい」
突然聞かれて戸惑う。
くノ一はこの機体の名前だろう。
「お〜、アルカディア空中部隊も頑張ってる頑張ってる」
そう彼女は言う。
確かになんか空中戦が行われている。
「って、そんな呑気な事言ってる場合ですか!?」
僕は思わずそんなことを言ってしまった。
「大丈夫、大丈夫!私強いから〜」
自分で言うのか…それ…
「おい!よそ見している場合じゃないぜ!」
前を見るといつのまにか敵のロボットに囲まれていた。
ざっと、5機ぐらいいるだろうか?
「ほら、敵に囲まれてしまったじゃないですか!?どうするんです!?」
「大丈夫、大丈夫」
彼女はそう言うだけだった。何が大丈夫だよ、この状況で。
「一気にかかれ!いくらなんでも五体一ではこっちの方が有利だ!相手に勝ち目なんてないぜ!」
そう敵が言う。
やばい、やばい、やばい、やばい!
もうこれダメだろ……まぁいいや、僕は死ぬつもりだったし…
敵が動き出す。5機のロボットが一気に迫ってくる。
今度こそ、僕の人生は幕を閉じたな…
と思ったその時だった。
僕は何が起こったかわからなかった。
なんと敵が全滅している。一機残らず。
敵の声が聞こえてくる。
「まさかな…あんたがこんなに強いとはな…さすが…………神速のティーファ………」
神速のティーファ?なんだそれ…
「お!敵が撤退してる〜」
彼女が呑気に言う。
「あ、あの…あなたは何者ですか?」
「ん?私?私はアルカディア陸上部隊3番隊隊長ティーファ・レオナルダ。別名、神速のティーファ」
彼女はまた呑気に言う。
「よろしくね!」
「よ、よろしくお願いします」
「そして、君を今日から人型戦闘機のパイロットに任命する!」
は?僕はよく彼女の言っていることがわからなかった。
二話目です。なんかテンポが早い気がしますので今度はほんのちょっとテンポを落としたいなと思っております。後、誤字がありそうなのであったら是非教えてください!