表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

第22章【虹色のキャンディ】


家の中に入ると、見慣れているはずなのに、何故だかとても懐かしい場所のような気がして、エイミーはまじまじと室内を見渡した。


お婆ちゃんはエイミーの様子を見て、


「おかしな子だねえ。

外にいる間になにかあったのかい?」


と言ってクスクスと笑った。


暖炉に火がついていてとても暖かい。

落ち着く空間だ。

食卓にはトーストにジャム……朝食らしきものが用意されていた。

時計を見ると、確かにまだ昼前だった。


ふと、エイミーは自分のスカートのポケットが膨らんでいることに気付いた。

手を入れて探ってみると、ガサッ、と、なにやら包み紙のような音がした。

エイミーはそれをポケットから取り出した。


ポケットの中に入っていたものは、虹色のキャンディだった。


袋が透明なので、カラフルな虹色が透けて見えていた。

エイミーはそのキャンディを見て考え込んだ。

こんなキャンディをポケットに入れた覚えは無い。

何故かそのキャンディがとても懐かしいもののような気がしてならなかった。


エイミーは呟いた。


「私、なにか大事なことを忘れている気がするわ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ