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第一章 女神様のダンジョン作成計画 その11 メイド服と肉パーティー

「うふふ、いかがですか?マスター」


 くるっと回って見せるワーム。

 着ているのは私が奇跡の力で造り出したゴスロリ風メイド服。

 黒の膝上10センチのワンピに黒のニーハイソックス。

 襟元にはあえて白ではなく薄いグレーのレース。

 腰に白いエプロン。

 頭にもちゃんと白いブリムを着けている。


 うん。

 エロい。

 かなりエロい。


 巨乳肌黒フェロモン娘とゴスロリメイド服のギャップがよりエロさを引き立たせているというか。

 おふざけで造ってみたけど、こりゃヤバイね。

 どこのイメク〇なんだか。


「・・・あ、あぁ、えと、似合うとは思うけど」


 しどろもどろなオデブちゃん。

 ん?

 ありゃ・・・。


「大変ですわ!マスター、鼻血が!」

「ううううん」

「クラちゃん上!上向いてっ」


 私は手のなかに小さな布を造ってオデブちゃんに渡す。

 オデブちゃんには刺激が強かったみたいだ。

 鼻を押さえたままふらふらしているオデブちゃんをベットに寝かせて、私とワームは階段で地上に出る。

 そもそもワームを進化させた一番の目的は狩りだからね。

 ま、それ以外も色々使えそうだけどさ。

 ハレンチは禁止ですけどね!


 オデブちゃんが休んでる間に食料を調達してきてもらおう。


「はあ、名を与えてもらえませんでしたわ」

「後で付けてもらえばいいじゃん。『名』かなくても充分強そうだし」


 ダンジョンモンスターはマスターから『名』をもらうことで様々な特典がある。

 経験値が得やすかったりステータスが上がりやすかったりスキルを覚えやすかったり。


「それは、少なくともドラゴンやフェンリルでも来ないかぎり勝てますけど。名付けはマスターとの絆ですもの。やはり早く頂きたいですわ」


 マジか。

 ドラゴンやらフェンリルってどんだけ強いんだよ。

 どっちも伝説級なんですけど?

 後で他のワームたちと一緒にステータス確認しとかないと。

 あ、他の2体のワームたち。

 彼らについてはいったん合成は保留にした。

 フレイムワームだけでも一先ずは充分過ぎる戦力になったってのと、そのままの状態でしてほしいこともあったから。

 まあ、ダンジョン付近の開拓ってか土を耕してもらうんだけど。





 フレイムワームが狩りに出ている間に、私はゴスロリメイド服を造ってもまだ余っている分の力で皆の服を造ることにする。

 一応オデブちゃんから得た奇跡の力を使って魔法で洗浄はしてるけど、着替えはほしいからね。


 まずは3人分の下着を3枚ずつ。

 オデブちゃんのはボクサーパンツにしてあげよう。

 この世界のはトランクスっぽいヒモで括るのが主だけど。

 ゴムが一般的ではないからね。

 一応あるにはあるけど、一部の地方にちょっぴりなのだ。

 別に私の好みってわけではない。

 ただボクサーパンツの方が動きやすそうな気がするからさ。

 私とワームの分はごく普通のものを。

 ハレンチ禁止だからヒモパンとかTバックとかはなし。

 あと女子には上もね。

 服はワームのメイド服一式を2着と、私のワンピースを2着。

 オデブちゃんにシャツとズボンを2着ずつ。

 オデブちゃんのはこの世界で一般的な麻のものを造った。


 む、だいぶ力が減ってきたな。

 残りはこの後の調理用に残しておくとするかな。





 一時間ほどでワームが戻ってきた。

 その頃にはオデブちゃんも起きてきたけどゆっくり休んでおいてもらう。

 ワームの名前を考えるのが今のオデブちゃんの仕事だ。


 ワームが狩ってきたのは、ワーウルフっていう狼の魔物が2体。

 それに魔物化していない野うさぎと猪。

 もっと狩ってくることもできたけど食べきれないし、保存する場所もないから、止めておいたそうだ。

 コレだけでも3、4日は持ちそうだもんね。


 ワームは誉めて欲しそうにオデブちゃんの周りをうろうろしている、けど。

 その格好ではヤメとけ。

 血塗れだから。

 明らかにオデブちゃん引いてるからね?

 私はワームを引きずり地上に出る。

 残しておいた力でナイフとまな板、包丁に皿、フォークもいるかな?あとフライパンも造っておく。


 さーっ!女子二人は料理をするよー。

 私はワームと二人危なっかしい手付きで肉を捌いていく。


 今夜は念願の肉パーティーだ!!

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