新しい生活
二話目です
~新しい生活~
私が教室に入ると静寂に包まれていた教室から
「///ッかわいい!何この子!?天使?マジでかわいい!!」
と言う男子生徒の声が聞こえたかと思うと口々にかわいいだの美人だの付き合いたいだのという声が聞こえる。
私はというと‘え、誰のこと?え?てか男子多すぎッみんな怖い…‘と身悶えていた。
「紹介します、この子は今日からこの巳嵩高校に転入してきた神埼翠さんです。
神崎さん自己紹介してくれるかな?」
その声にはっと我に返った。
身悶えてる場合じゃないっ!ど、どうしよう自己紹介でしょ?なんて言おう…とりあえず名前と経緯でも言っとくか。
『えーっと…神埼翠です。家の都合でこんな時期に転校してきましたがどうぞよろしくお願いします…』
すると
「神崎さん自己紹介ありがとう。君の席は後ろから3番目の空いてる席だよ、これからよろしくね。」
と先生は言うと空いている席を指差した。
私はそそくさと指定された席に着きかばんを下ろす。
これからこのクラスで過ごすのかぁ・・・うまくやっていけると良いな…
そんなことを考えていると隣からちょいちょいと肩をつつかれたので振り返ってみる。
そこには髪の毛を明るい茶色に染めた少年が笑顔で私のことを見ていた。
わっとびっくりしている私を見ると
「そんなびっくりせんといてや?あんたえらい美人やなぁ、僕は日向汰史、一応生徒会の2年副会長やっとるんよ。隣の席同士仲ようしたってな。」
と太陽のような笑顔で言われた。
『え、えぇこれからよろしくね?』
あ、やばいこれ顔引きつってるよ絶対…ちゃんと笑えてない気がする…
そんなやり取りをしていると授業中にもかかわらず廊下から声が聞こえた。