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9話 啓介の初クエスト

村長にクエストに行ってくれと言われた啓介は若干パニック状態だった。


「ちょ、ちょっと待って下さい!僕帰りますよ?!」


啓介がそう言うとみんな「は?」という表情を浮かべた。


「お、おい、啓介。今なんて言った??」


「い、いや、帰るって…。」


「はぁ…。そんな事できると思ってるの?」


「逆にできないの?!」


「できるわけ無いじゃんか!誰かが向こうの世界とこっちを結ぶ何かを作ってくれれば話は別だけど…。」


「ええええええ!!!!」


啓介はがっくりと肩を落とした。


「じゃ、じゃぁ俺、ずっとここでハンター生活しなきゃいけないの??」


「そうじゃ、お前さんにはこの村を守ってもらうぞい!」


「よぉーし!啓介!早速俺がハンターについて色々と説明してやる!」


「ええぇぇぇ?!そんな、いきなり?!」


「お、俺もぉー!」


「たかやぁぁァぁーん!!」


「あ、啓介殿!コレ防具じゃ、貸してやるわい。」


そう言うと村長は初級ハンター用の防具を貸してくれた。

初級用だが性能はバッチリだ。

フェイルの森に適した防具になっている。


「それじゃあ、早速行きますか!」


そう言ってミロクとたかやんが啓介が一流ハンターになるための第一歩目を踏み出させるため、フェイルの森へ行った。

そしてフェイルの森で早速教えることになった。


「よし!多分細かいことは俺を動かしてたんだからわかるだろう!」


「まぁ、大抵のことはわかるぜ」


「じゃぁ、とりあえず!自分にあった職業を探すんだ!」


「あぁー、そうだなぁー。何が合うんだろうか?」


そんな話をしていると、村の方から誰かが歩いてきた。


「あ!まいけるさん!」


そう、それは以前助けてもらったまいけるさんだった。

その時の装備より格段に強そうになっていた。


「あ、こんにちは!お久し振りですね!」


「お久し振りですね!じゃないっすよww この前はどうしたんですか?」


「あ、すいません、ついついテレビに気を取られてしまって…ww」


「操作主がですか?」


「そうですw」


「そうだったんですか、心配したんですよ!とりあえずよかったです」


「ご迷惑おかけしましてすいませんでした」


ミロクとまいけるが話している間、たかやんはちょっと遠くにいるアルデンを狩っていた。

アルデンの数は意外と多くて何気に大変そうだった。


「ミロク、俺の職業どうすんの?」


「あぁ、悪い。なんか得意そうなの無い?」


「うーん、詠唱とか覚えらん無さそうだからマジシャンは無理かなぁ」


「そっか、難しいもんねぇー」


「俺ずっとソルジャーでやってたから、俺もソルジャーにしようかな!!」


「おっ!イイね!じゃあ、まずコレであそこのアルデン狩ってこいよ!」


そう言うとミロクは啓介に短剣を渡した。


「短剣か!使いやすそうだ!」


そう言うと啓介は走ってアルデンの方へ向かった。

近づいていくと分かるのだが、アルデンは思ってたより大きかった。

普通の競馬の馬くらいの大きさだった。


「うわ!意外とデケェ!」


今まで画面からしか見てなかったものが目の前にあって、更に迫力がすごいと感じた啓介には

自然と笑みがこぼれていた。更に小刻みに震えていた。


「んん?どうしたの啓介?おしっこ漏れる?」


「ちげぇよ!武者震いだよ!」


たかやんに対しての初ツッコミであった。


「なんか、今までは雑魚モンスターだったけどこうやって近くで見ると、すげぇ迫力あるし、すげぇ怖い。それがなんか、楽しいんだ…!」


「それはそれは!やっぱ啓介にはハンターの才能あったのかもな!」


「じゃ、とりあえずあのアルデン倒してみな!」


たかやんにそう言われ、アルデンに近づき、短剣で斬りつけた。


「うおおりゃァ!!!」


スカッ!


「え…。」


『ブフッ………』


短剣のリーチの長さを理解していなかったためか、アルデンには当たらず空振りしてしまった。

3人は笑いをこらえるのに必死だった。

全力で制御していた。

そしてアルデンに気付かれてしまった。


「ウギャァァァ!!」


アルデンが吠えた。

すると啓介が耳を抑えだした。


「うわあああああああああああ!!!!」


3人はきょとんとしていた。


「啓介、なんであんなに痛がってんだ?」


するとたかやんがひらめいた。


「あ、あいつ、耳栓してないんじゃね?」


「あ」


「…。」


すっかり忘れていた。

そしてたかやんが啓介のところへ行き、耳栓を渡した。


「耳栓はハンターの必需品だよ。付けないと簡単に鼓膜破れちゃうからね」


「もっと早く言えぇぇ!ボケェ!!」


そう言って啓介は涙目を見せながらも耳栓をつけた。


「コレで、少しは楽になるのかな…」


すると、向こうから大きなモンスターが走ってくるのが見えた。


「あ、あれは…!!」


「ギガアルデンですね」


「え?!ギガアルデン?!嘘ぉ!」


「啓介!頑張っ!」


「えぇぇぇぇぇ!!!!」










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