第7話 走馬灯、とまる
……知らない天井だ……
はい、言いたかっただけ。よく存じ上げている天井です。私、ルナ、6歳。
何があったんだっけか……
と、身動きをとったその時
あぁぁぁぁぁぁ!!かぁぁらぁぁだぁぁがぁぁぁ!
痛いよ、痛いよ!
動いたら痛いのに、痛みの反射で身体がうごくぅぅぅ!
未来永劫、この痛みが続くかとおもった時、柔らかい手が私の手をとる。
泣いている顔のママ……
涙が宙を舞っているよう……
なんか綺麗……
そんなママが、私が目を開けたことに気づいた。
私の主観で、ゆっくりと私の体に向かってくる。
いや、ちょっと、ママ!待って、待って
非情にもゆっくりと、確実に、そして私の体に抱きついた。
痛だだだだだぁいいいいいい!!
ママ!ちょっどぉぉぉぉ!
ママは私にトドメをさしにきてるのか!!
痛みで気を失いそうなのに、痛みで覚醒してしまう!!
話します!なんでも、話します!
私がやりましたぁぁぁ!
だから!だから、離れてぇぇぇぇぇ!
永遠に続くかのように感じた責め苦は実際には数秒だったようで、パパが間に入って、ママを離してくれた。
パパ、ありがとう、愛してる。
ゆっくりと、話された内容を総合すると、盗賊は何とか撃退できたようだ。
私が切った男達も、死んではいないらしい。
よかった。正当防衛とはいえ、人殺し女子高生にならずにすんだ。
まあ、裁きを受けたら死罪かそれに近い罪に問われるんだろうけど。
ざまあみろ。
私の身体は、筋肉に無茶させたせいで、かなり痛んでいるようだ。
しばらく安静と言われた。
寝ているだけだと、やることなくて、ホントに退屈。なんたって走馬灯状態だからね!
本とかあればいいのに。
小説のプロット考えちゃうぞ。
公開予定はないけど。
あ、そういえば。
パパと稽古したときもだけど、盗賊と立ち会ったときも、走馬灯がさらに威力を増した気がする。
なんかもう、止まって見える的な。
あれか。
野球選手とかがゾーンに入ると、球が止まって見えたとかなんとか。あんな状態だったのかな?
なら……。
ゾーンから抜ければ、走馬灯も終わるのでは……?
ゾーンに入るってどうやるんだろう。
今まで入ったことないしな。
推しのイベントの立ち入り禁止ゾーンには入ってしまったことはあるが……
何か集中するとかそんな感じだよね……
ということは、逆に、何にも気を取られない、ぼーっとした状態にするのかな。
ぼーーーーーーっ
ぼーーーっ
ぼーーっ
呆けたような間抜けな顔で、虚空を目がさまよっていた時、パパの声が聞こえた。
「ルナ?大丈夫か?」
言葉が普通の速さで聞こえる……?!
走馬灯がとまった




