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第2話 3歳までの辛抱だ

私、御門あすか、0歳。

どうやら私は転生したらしい。

名前はまだ聞き取れない。


いや、そういうこともあるかとは思うよ?輪廻転生とかそういう考え方、聞いたことあるし。

でも、前世の記憶、引き継いでるってなんなの?

赤ん坊の脳みそじゃ無理じゃない?!

いや、決して頭良い方じゃなかったけどさ。


しかも、絶賛、走馬灯継続状態。

さっきから、あやされるおもちゃが、ゆーーーーーーーーっくりと目の前を動いている。面白くない、退屈。

女子高生脳じゃ普通の速度でも楽しくないと思うけど。


両親らしき人達は、何か反応が薄い私に、凄く心配してる風だ。

泣いて見ようかとも思ったけど、頭の回転と身体の動きが同期しなくて、どうにもならない。

泣きそう。

ってそれで泣いても、一般的な時間スケールだと1秒にも満たない『泣き』らしくて、余計に怪訝な顔をされる。


ふと思いだした。

赤ちゃんの頃の、3歳くらいまでの記憶って、殆どの人が持ってないっていうよね……

実は世の赤ちゃんは皆こうなのか?

誰かの転生で、小さいうちの防御本能としてこの走馬灯状態がつづいてるのか?

独り立ち(姿勢的に)する頃に、急に、『あすか、ステータスオープン』とかいいだして、私が答えないといけないとかかな?


それで、あれだ。

3歳になったら、御門あすかとしての意識は、ルーベンスの絵の前で寝る少年とワンコのように天使に連れられて、お釈迦様のとこに行き、河原で石を積んでたら、角を生やしたファニーフェイスが壊しに来るっていうスローライフを楽しむことになるんだろう。

いろいろ混ざってるが気にしない。


うん、筋は通ってる……ことにしよう。


だとしたら、あれだね。転生前が男だったら、授乳シーンとかご褒美だったりするね!!(怒)

うちのママさん、すごい美人だし。

でも、表情の変化もゆっくり見えるから、その瞬間を切り取ると、変顔の瞬間は存在して、ギャップで結構残念だったりする。

美人は気が抜けないね。


ちなみにパパさんは、生前の推しにそっくりだったりして、初めて見た時、感動しておしっこ漏らした。(本当に。なんなら大きい方も。赤ちゃんだからしかたない)

推しに抱かれる私。

この時は走馬灯状態に感謝した。永遠に見てられる。


こんな走馬灯フル回転状態だからか、眠気が来るのが早い。1日に10回は起きて、寝てを繰り返してる気がする。

赤ちゃんなら普通なのか。


こんな生活も3歳までだとしたら、まあ、何とか頑張ろう。推しの笑顔のために。



そして月日は流れ、1歳になった。

気分的には10年くらいは余裕でたった気もする。

身体の成長は普通だから歩き始めたくらいだけど、脳内は女子高生から新人OLくらいにはなってるはずだけど、新しいインプットはほぼ無いから、成長してる気はしない。


そして私の名前は、ルーーーーーーーーーナーーーーーーーーー、もといルナだということはわかった。



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