表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/25

第19話 人助けの報酬

なんだよ、この変態、凄腕じゃん!

絶対モブだと思ってたのにぃ!


ていうか、1人で片付けられたんじゃないの?こいつ!野宿に持ち込むために敢えて倒さないことにしたな!


なんてやつだ!でも助かった!


「変態さん、そっちの3匹お願いしていい?」


見るからに余裕たっぷりの態度が鼻につくわー!

「美少女からの罵倒……、フヒ!もちろんだとも、もっと貶してくれていいよ!」


何がもちろんなんだ!?

とりあえず、ここを片付けよう。

変態よ去れ!集中ゥ!


目の前の3匹は、数が仲間の数が減ったことで飛びかかるのを躊躇しているようだ。


今の私なら、急に動けないタイミングも見えるんだぞ!


左の一匹の重心が上がったところで、兼定を振り下ろす。重心を落とせない、つまり踏ん張れないから回避もできない。

軌道を細かく調整しながら頭に叩き込む。

視界の端に剣閃が走る。


続いて二匹目。


飛びかかってきた足を払う。

地面に転がるタイミングで突き下ろす。


最後!


下から這うように近づく。

動いた。前へ。

足を止め横にずれる。すれ違う狼。

着地と同時にその頭に後ろから叩き込んだ。


魔石が落ちる音。


ふぅ、おわった。

ちょっと無理しちゃった。身体が痛い。


振り返ると、変態剣士が私を見てニヤついてる。3匹はとうに始末したようだ。

リーチと筋力の差かなぁ。悔しい。

どさくさで抱きついてきそうなモーションを示したから、即座に兼定で牽制した。


さてと。


壊れた馬車の方に向かう。

中年の男性とたぶん15〜16くらいのおねえさん。ふんわりとした雰囲気だけど、さすがに襲われたあとだからか、泣きそうな険しい顔。

可愛らしい顔が台無しだぞ!


「ふむ……。あれくらいも……良(略)」


ぶれねぇな!おまえは!


「あのー、片付けましたよー。だいじょうぶですか?」


努めて幼く、怖がらないように声をかける。

女児には警戒しないよね!


中年男性が顔を上げ、私を見て言う。

「あ、あの、魔人様か、精霊様の類いでしょうか……」


誰が魔人か!人間の美少女だぞ!


話してると、どうやらこの街の商人らしく、名前をポルタさんというらしい。女性はリーンさん。家族とかではなく、別の街から便乗してきたとのこと。散々な目にあったね。

行商から戻ってきたときに遭遇してしまったそうだ。


話し込んでたらナイスミドル御者とマトモ剣士もきた。


宿を探すっていったら、お礼に泊めてくれるってさ!しかも個室!!

やった!!


ダメ元で、甘いお菓子もほしいなーって呟いてみたら、笑いながら出してくれるって!


やっほう!甘味だ甘味!

個室の宿を確保して甘味付き!


人助けした甲斐があるってもんだね!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ