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第17話 野宿は嫌だからね!

え?魔獣に街が襲われてる?

危険?近づけない?


「これは…しばらく近づかないほうがいいですねぇ」


ナイスミドル御者さんがボソリと言った。


「しかし、野宿するにしてもこの辺も安全とは言えないぞ。少し戻るか……」


マトモな剣士さんが続ける。


「えぇ、野宿しましょう!それが安全で、とても良い!」


変態剣士が同意する。

なんだか、ニチャアってしてない?怖いよ?


「ねぇ、変態さん。魔獣ってどんな種類がきてたの?」


変態剣士が真面目な顔で答える。

「ああ、狼の魔獣だな。群れで行動する習性を持つ魔獣だ。あの街は小さいが壁が全周を覆っている。長くても数日すれば諦めて移動するだろう」


ということは、長ければ数日もここに足止めされるのか。それは困る!


こんなとこで野宿とかいやだからね!

虫とか来そうだし、なにより……


この変態が気がついたら横で寝てそうで怖すぎる!


馬車の荷台から、数少ない私の荷物を漁る。

あったあった。


あれから強請りまくって、村の鍛冶職人や木工職人に作って貰った木刀。


硬く粘りがある木に、薄いが硬い鋼を張り付けて作った特製の木刀!ちょっと重くなったが、何とか振れるくらいの重さ。

銘は和泉守兼定!(自分で刻んだ)


「おいおい、嬢ちゃん、何しようってんだ?」


マトモな剣士がなんか慌ててる。


「ん?魔獣でしょ?片付けてくるよ」


三人が唖然とした顔をする。


「だって、魔獣ってやっつけると魔石残してきえるじゃん?鹿とかウサギとかは、グロイから無理だけど、狼の魔獣なら村でパパと何回か倒してるから平気。ゲームみたいだし」


変態剣士が混乱したように口を挟む。

「え?ぐろ?げーむ?なんだって?なんかカッコいいね、君。良き」


お前は黙ってろ


「剣士さん達は、ナイスミドル御者さんを守ってて、ちょっくら行ってくるから」


「ないみど?いや、何言ってるか全然わかんないよ、嬢ちゃん!」


あ、いかん、テンション上がってるのかな。日本語混じってたわ。


「だから、街の前の魔獣をやっつけて、宿で寝るの!んー、もう!焦れったい!行ってくるからね!ゆるゆる来てて〜」


私は街の方に向けて走っていった。

いつの間にか武闘系になったもんだなー。まぁいいよね、どうせ大学いったらバイトしてコスプレするつもりだったんだ。ちょっとリアル寄りになっただけのことよね!


街が見えてきた。

20匹くらいかな?うん、大丈夫!


よーし!集中ゥッ!!

ザ・ワールド!!


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