第12話 もうどうにでもなれ!
私……、ルナ……。
あなたの後ろにいるわ……。
じゃないけどさ。
まさか…、推しに2人目の子供ができるとは……ッ!(自分はカウントにいれない)
もう、なんか、きつい。
あれだあれ、アイドルが結婚発表するやつだ。
5年前からお付き合いをはじめて、ずっと支えになってくれてました〜、みたいな。
その間応援してた気持ちは!どう消化すれゔぁ!!っていうやつ。
まだ、昨日行きずりで出会って意気投合して結婚しまーす、のほうが納得できるやつ。知らんけど。
これは、もう。
担降り、だな……
そして……きらーん♪
ルカ、早く成長したまえ。君は推しそっくりに育つのだッ!
逆・光源氏計画発動ゥッ!
源氏物語は読んでないけど。
エルクライン担からルカ担にクラスチェンジだ!!
立派になった私を見せて、『ルナおねぇちゃん、すごい!』とか、『ルナおねぇちゃん、好き!』とか言わせてやるっ!
そのためには……
「わたし、領主様のとこで、頑張る……」
パパとママが、すごくいい笑顔に変わっていく。
ん?ママ?計画通り……みたいな顔しなかった?私の走馬灯モードでも捉えられないくらいの速度で。
ルカはよくわかってないみたいだけど、両親が喜んでるからか、笑い始めた。
変な笑い声。
成長したら、普通の笑い方になってね。
ちゃんと普通に聞き取れるようになっておくから。
翌朝、また村長宅へ赴く。
今度は、パンツスタイル。髪は邪魔にならないように一つにまとめて、高めのポニーテール。
私サイズの木刀を持っていく。
そう、木刀。木剣じゃなくて。
無理言って、パパに作ってもらった愛用の。
ちゃんと反りが入ってるやつ!
刀擬人化も履修してたからね!
村長宅までいくと、村長と領主様とRDJ(名前忘れた)が外で待ってた。
ん?金髪金眼の少年?
あー、いるいる。見ないことにしとく。めんどい。
前まで行くと、領主様が話しかけてきた。
「さあ、今日はその実力の程、見せてもらうぞ?」
あー、はいはい、やりますよー
ルカに好印象を持ってもらうために!
「あ、はい。お願いします……」
予想通り、RDJが前にでてきた。
「見せてもらおうか。君の実力を」
あ!そのセリフ、赤い◯星?かな?お兄ちゃん(前世)がみてたなー。
「その木剣、でいいのか?構えたまえ」
もうどうにでもなれ!だ。やってやろうじゃないの!
私は木刀を抜き、切っ先を左側に引いて、刀身を隠すように構えた。
RDJのが片眉を上げて、感心したようにニヤリと笑った。




