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第11話 2人目(3人目)だと…!

私、ルナ、6歳。

推しの役名が『エルクライン』であることが判明!!カッコよくない?!さすが推し!


なんていっている場合ではない。

なんか、お貴族様にスカウトされてる。

ついでに、その息子とおぼしき同い年くらいの金髪金眼の少年が頬を紅潮させて、目をキラキラさせてる。


もう面倒な事が起こる気しかしない!


いや、私だって、シンデレラストーリーとか興味あるよ?乙女だし。恋愛小説脳だし。

でも、前世からカウントすると、肉体年齢換算で23歳、走馬灯年齢ならもうおばあちゃんだ。

さすがに、6歳児を相手として見るのは、犯罪だと思うんだ。今の肉体的には6歳だから釣り合うんだろうけどさ!そういう問題ではない、気持ちの問題なのだ。


そんなわけで

「え……、いゃ…ですぅ……。パパと、いたいです…」

と、可愛らしく言ってみた。

どうだ、パパ!断るしかあるまい!

少年の顔が、ゆっくりと歪んでいくが気にしない。


「でも、ルナ?こんな機会、滅多にないんだよ?綺麗な御屋敷で、いっぱい勉強できて、この村よりももっと大きな街で暮らせて、立派になって、綺麗な服を着れたりするかもしれないよ?」


あれ?私、パパに説得されてない?

おい、エルクライン、娘を手放すでない。ちゃんと、蝶よ花よと愛でるために手元に置いておくべきだ。


そんなやりとりをしていると、お貴族様から声がかかる。

「まぁ、そう急がずともよい。それよりも一度腕前を見てみたいな」


え?私、今、ワンピースよ?

何言ってんだこいつ。


「明日また来てくれ。返事はその時に聞こう。良い返事であることを期待する」


あー、これ、『明日また来い、返事持って。ただしYESしか認めない』ってことよね。


なんとか断る口実を考えねば……


村長宅を辞して家路につく。

今こそ走馬灯をフル回転して穏便に断る口実を見つけるのだ!


推し、ルカ、推し、ママ、推し、蛙、推し、そう言えばお菓子貰えなかった!……


何の役にも立たないな、私の走馬灯は!

もうこれは泣き落とししかないな。


家についたら、ママに泣きついた。

「でも、立派な御屋敷で勤めることになったら、美味しいものいっぱい食べれるかも知れないわよ?」


ママは私のコントロール方法をよく知っている……。さすが、私と推しを取り合うだけのことはある。


私も思わず本音がでてしまう。

「だって!(私が目を離すと)また知らない間に弟か妹できちゃうかもしれないじゃない!」


これ以上、推しを取られるわけにはいかぬ。


その言葉に、ママは目を丸くする。

そして、徐々に頬が赤く染まっていく。


え?何、その反応……もしや……


「ルナは気づいてたのね……。さすが女の子ね」


え?やめて?ちょ、まてよ!


「後、半年くらいで産まれるわ」


ぎゃああああああああ!!



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