表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/114

第94章 ― ロドリゴ対スサノオ

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

若きタンニンは、先ほどスサノオが斬り裂いた大地の裂け目のすぐ傍に崩れ落ちた。

(強すぎる……しかも速い……)

ロドリゴは歯を食いしばり、再び立ち上がる。

傷は再生を始めていたが、その速度は明らかに落ちていた。

(アスクレピオスは二つのチャクラしか覚醒させられなかった……

だが、第三を開けば、互角に戦える……)

「次の一撃にて、其方の命は尽きるであろう、ロドリゴ殿」

スサノオは木の下駄で大地を踏みしめ、静かに告げた。

「武の名に恥じぬよう、苦痛なき最期を与えようぞ」

二人の間には、先の一撃で生じた巨大な裂け目が横たわっていた。

(逆境においてこそ、身体は奇跡を起こす……)

ロドリゴは目を閉じ、呼吸を整える。

(集中しろ……第三のチャクラを……)

脳裏に、クンダリニーの蛇が浮かぶ。

すでに第一、第二のチャクラを巡り、腹部に位置する第三へと昇ろうとしていた。

(来い……上がれ……腹へ……!)

だが緊張が走り、集中が揺らいだ。

「さらばだ、ロドリゴ殿!」

スサノオは両手で刀を構え、首を断たんと一気に踏み込む。

——その瞬間。

ロドリゴの目が見開かれた。

白き力が爆発し、スサノオを弾き飛ばす。

神聖なる炎がロドリゴの全身を包み、神火のごとく揺らめいた。

(やった……!)

「見事……」

スサノオは驚き、やがて微笑む。

「符なくして此の力……

まこと、龍神とは畏るべき存在よ」

ロドリゴは跳躍し、白光を帯びた左拳を叩き込む。

続けて右、さらに連撃。

大和の神は防ぐ暇すらなく、打ち据えられ続けた。

スサノオは瓦礫の山へと吹き飛ばされ、姿を消す。

——だが、終わりではない。

轟音と共に瓦礫が吹き飛び、スサノオは再び姿を現し、構えを取った。

ライオス・デ・ルス(Raios de luz)(光弾)」!

ロドリゴは白き光弾を連射する。

スサノオは斬り払うが、弾幕は次第に速度を増す。

いくつかが命中し、やがて百を超える光が彼を飲み込み、遥か彼方へと吹き飛ばした。

(効いた……!)

だが次の瞬間、

蒼白き巨大な光線が大地を裂き、ロドリゴへと迫る。

鱗に覆われた腕で辛うじて逸らすが、続く光線が次々と襲う。

回避しきれず、深い傷が刻まれた。

空よりスサノオが現れる。

刀身は濃き蒼光を放っていた。

「水斬!」

三日月状の斬撃が奔る——

だがロドリゴは両手で受け止め、投げ返した。

遠方の山々が真二つに裂ける。

「しまった!」

スサノオが叫ぶ。

「これが俺の——最強技だ!」

「エスフェラ デ ヴィーナス(Esfera de Venus)(金星球)」!

左手に巨大な光球が生まれ、スサノオを直撃。

大和の神は悲鳴を上げ、空高く吹き飛ばされた。

光球は火星を覆う次元障壁に衝突し、白き爆光を放つ。

スサノオの身体が地に落ち、意識を失ったかに見えた。

ロドリゴは肩で息をしながら立ち尽くす。

魔力の大半を使い切ったが、直撃だった。

「どうだ……俺の切り札は……」

苦笑しながら立ち上がる。

「素晴らしい」

スサノオは立ち上がり、傷を癒しながら言った。

「まことに見事よ、ロドリゴ殿」

ロドリゴは戦慄した。

(あれが……通じなかった……)

「ロドリゴ殿」

スサノオは歩み寄る。

「我がアレス配下のケレスにて、拙者は十二位」

「その理由、分かるか」

沈黙。

「我が真の力を、愚かなる戦神どもに見せなかったゆえ」

「我が真価は水に在り」

「水星に生まれし身なれど、月神すら凌ぐ水の支配を持つ」

刀を突きつける。

「水針!」

刃に付着した雨粒が無数の針へと変じ、恐るべき速度で放たれる。

避けきれず、ロドリゴは膝をついた。

続いて、雨と刃より巨大な槍が形成される。

「水槍!」

投擲——

槍はロドリゴの胸を貫いた。

砕こうとするが、水は形を失わない。

「……すまぬな、そして、さらばだ」

スサノオは静かに刀を振り上げる。

五本の水槍が地より噴き出し、全方位からロドリゴを貫いた。

身動きが取れず、イコルが失われていく。

視界が暗転する。

(また……負けたのか……)

(これが……皆を守る方法なのか……)

スサノオは止めを刺さんと刀を上げた。

——だが、ロドリゴの魂は折れていなかった。

怒号と共に白炎が爆発し、水槍を蒸発させる。

「まだだぁぁぁ!!」

「まさか……!」

スサノオは驚愕する。

ロドリゴは白光を帯びた拳で猛攻を浴びせる。

(獣と化しつつある……

血が、まもなく毒へと変じる……)

即座に距離を取り、蹴りで突き放す。

「意識を失おうとも、これを覚えておけ、ロドリゴ殿」

刀を地に突き立てる。

「この雨の中、勝ち札は我にあり」

静かに告げる。

「死雨」

雨が刃と化し、無慈悲に降り注ぐ。

「本来、用いたくはなかった……」

「だが、其方が我をここまで追い込んだ」

「武人として、其方を忘れぬ」

——突如、雨が止んだ。

空が晴れる。

違和感。

地に伏すロドリゴの上に、何かが浮かんでいた。

赤みを帯びた小さな石。

誇張された顎を持つ人面、青き羽根の冠。

風の如き結界がロドリゴを包んでいる。

「……なるほど」

スサノオは優しく微笑んだ。

「これぞ、其方の符か——ロドリゴ殿」

「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」 「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」 「とても感謝しています。」
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ