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第53章 ― タニン

「この物語は歴史と神話をもとにしたファンタジーです。」

ロドリゴはまだ前かがみで、

口から泡を垂らし、

「シューッ」と蛇のように唸りながら、

スリット状の瞳でヨルムンガンドを睨みつけていた。

アテナはタニアの喉に槍を当てたまま言った。

「ねぇ、誰が“タニンは悪”って決めたのかしら?

生まれが違うというだけで、

本気で殺そうとするの?」

「当たり前でしょ!」

タニアは吐き捨てるように言った。

「タニンはエル様に反逆して戦争まで起こした種族よ!

あの連中は破壊だけを望み、

無実の命を好き放題に奪ってきた。

“死”の力は悲しみしか生まない!」

アンナは唇を噛み、

血がにじむほど悔しそうにしていた。

アテナ先輩はもう彼女の腕を離していた。

アテナは静かに続けた。

「その話、タニア……

“彼らの側”から聞いたことがあるの?」

タニアは黙る。

アテナは槍の石突きを軽く地面に突いた。

「私だって何体も殺してきたわよ。

昔、オリュンポスに“ジャイアント”を名乗るタニンの群れが襲来した時、

エンケラドスという奴を——

私は島ごと潰して圧殺したわ」

声に震えが一切ない。

「でもね、タニア。

あなた、本当に“彼らを理解して”戦っていた?

それとも……

『憎め』と言われたから憎んでただけ?」

タニアは言葉を失い、顔を背けた。

その間にロドリゴはヨルムンガンドの顔へ飛びかかり、

白い聖なる気をまとった拳を連打し、

大蛇を後退させた。

巨大な角がロドリゴを貫こうと振り下ろされる——

しかしロドリゴはそれを掴み、

へし折り、

さらに拳の一撃で地面へ叩きつけた。

「タニンが“聖なる力”を使えるなんてありえん!」

ロキが怒鳴る。

「ルイ……意識がなくても……アンナのために……」

アンナは震えながら呟いた。

「私もロドリゴを信じるよ」

エポナは折れた脚を引きずりながら言った。

タニアは複雑な表情で沈黙する。

アテナは穏やかに続けた。

「昔……エルがレルの王座に座る前、

タニンも他の神種族も、

それぞれの国で平和に暮らしていたのよ」

アテナはタニアから槍を離した。

「違いを超える唯一の方法は——

“共に生きること”。

上から押し付けられた思想に左右されないで。

自分で選びなさい。わかった?」

タニアは腕を組み、ぷいっと顔をそらす。

「……勝手にどうぞ。

でも、あいつが暴走したら——私が殺す」

その瞬間——

ロドリゴめがけて巨大な氷柱が飛んだ。

アンナが即座に反応し、

伝説の剣で弾き飛ばした。

「負け惜しみ!

ロキ!!手前!!出てこい、この腰抜け!!」

アンナが怒鳴る。

ロドリゴは両拳を振り下ろし、

ヨルムンガンドの頭蓋を再び粉砕した。

大蛇は血と毒を吐き、大地を震わせて痙攣する。

毒ガスを撒き散らし、

女神たちは距離を取る。

だがロドリゴは毒霧の中をまっすぐ歩き、

白光の拳で殴り続けた。

ヨルムンガンドがアンナへ毒を吐こうとした瞬間——

ロドリゴは上から拳を叩き込み、

蛇に自分の毒を飲ませた。

大蛇は痙攣し、

ついに地面へ崩れ落ちた。

「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」


「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」


「とても感謝しています。」

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