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第47章 ― タニト対スルト

「この物語は歴史と神話をもとにしたファンタジーです。」

「こんなゴミみたいな奴に、アンタと遊んでる時間はないのよ」

タニアは冷たく言い放った。スルトが再び炎の剣を振り上げる。

「火の女神だと?笑わせるな。お前は“月”のくせに、“太陽”の真似事をしているだけだ」

巨人は唸り声を上げる。

「生まれ持った属性が運命を決めるって……誰が決めたんですか?」

タニアは静かに返す。

「偽物め!お前の火など“太陽神”の炎には永遠に及ばん!!」

スルトは全身の力を爆発させた。

空は血のように赤く染まり、大地そのものが炎を吹き上げる。

溶岩が噴き出し、大地が揺れ、火花が空を覆った。

スルトの血走った目が大きく見開かれ、口から泡を吹く。

筋肉は膨張し、全身の血管が浮き上がった。

剣を掲げ、地面へ叩きつける。

大地が裂け、溶岩が噴き上がる。

「この力……世界ごと焼き尽くせるんだぞ!これが“太陽”の力だ!

お前のちっぽけな番犬は、もう守ってはくれまい!」

スルトは狂ったように笑う。

タニアは心底どうでもよさそうな顔で言った。

「もう終わりですか?くだらない“自慢”に付き合う暇はありません」

スルトが咆哮し突進する。

だがタニアは軽々とかわし、膝蹴りを巨人の顔面へ叩き込んだ。

血が飛び散り、スルトは呻き声を上げてのけぞる。

さらに殴りかかるが、タニアはふわりと回避し、後ろ回し蹴りを顎に叩き込む。

巨体が吹っ飛び、背中から地面に落ちる。

起き上がった瞬間、タニアの縦蹴りが巨体を空へと吹き飛ばした。

「“本物の太陽”じゃないって?偽物にボコボコにされる気分はどうです?」

タニアは小馬鹿にしたように言う。

「この……雌豚がッ!」

スルトは立ち上がり、全身を炎で包む。

「ロギ(範囲炎)!!」

炎の隕石のように飛び込み、タニアを吹き飛ばす。

タニアは次元の壁に叩きつけられ、さらにもう一撃が爆発を起こす。

スルトは離れ、煙の向こうに剣を構えて待つ。

そして剣を投げつけた——

タニアは燃える前腕で受け止め、楽しげに笑った。

「これが“本物の太陽の炎”?日焼けすらしませんけど」

スルトは鬼の形相で剣を引き戻す。

振り下ろそうとした瞬間、タニアは無音で背後に現れ、指を掲げた。

五つの火花が生まれる。

「シャハール(熱)!」

火花が肥大化し、マグマの球体となってスルトを貫き、大爆発を起こす。

大地が割れ、炎が噴き上がる。

それでもスルトは叫びながら煙の中から剣を振りかざして突進してきた。

タニアはもう完全に呆れていた。

巨人の剣を素手で掴み止める。

「シャハール(熱)!!」

空から流星群のように炎の弾丸が降り注ぎ、スルトの腹部を容赦なく貫き、

氷の鎧を粉々に破壊する。

スルトが膝をつく。

タニアは巨人の剣を拾い、戦場の外へ投げ捨てた。

「アンタじゃ私に勝てませんよ、クズ。

死ぬ前に昨日殺した人たちへ一言くらい詫びたらどうです?」

スルトは血まみれのまま笑い出す。

「これで終わりだと思うなよ……今から“本当の”太陽の力を見せてやる……!」

タニアは火の爪を構え、殺す気で前に出る。

スルトは低く呟いた。

「人間どもは戦う際、幻覚剤を飲み、身体を傷つけ、獣の皮を纏い……

狂戦士へ変わる。ベルセルク、ウルフヘズナル、スビンフィルキング……

奴らは獣になったつもりで力を引き出す」

スルトはヨロヨロと立ち上がる。

「俺も……同じことができる」

そう言って——

自分の両目を指でえぐり出した。

顔を爪で裂き、血を撒き散らす。

タニアはさすがに身を引く。

「ジェグ 女の子 オップ タンクニー みーね フォホル クラフト (Jeg gir opp tankene mine for Kraft)(思考を捨て、力を得る)」

血まみれの詠唱とともに——

タニアは“何か”がおかしいと悟った。

スルトの神力が、一気に跳ね上がったのだ。

「……これは……普通じゃない……」


「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」


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