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第45章 ― アーロスの戦いの始まり

「この物語は歴史と神話をもとにしたファンタジーです。」

「お前がロキか?」

タニアが問いかけた。

「そして君が名高きタニト、恐るべきモリガン、エポナ……で、その少年は誰かな?」

ロキは飄々と答えた。

「話をしに来たわけじゃない。」

タニアが低く唸るように言った。

「昨日、お前の手下が何十人も虐殺した。その報いを受けさせに来た。」

「あのヨトゥンならもう懲らしめたよ。でも起きてしまったことは戻らない。」

ロキは心底どうでもよさそうに言う。

「で、話をしに来たわけじゃない……と。じゃあ何だ? 俺を捕まえに来た?」

「お前には関係ない。」

タニアが吐き捨てた。

ロキは大笑いした。

「裏切った連中のためにまだ働いてるのか? それとも真実を知ってアテナ側に寝返った?

アナトにお前らの首を届ければ、俺は褒美を貰えるだろうねぇ。」

タニアは馬から飛び降りた。

「昨日の巨人はどこだ? あいつとはまだ決着がついてない。」

燃える髪を払って言う。

ロキはまた笑った。

「アテナについたのに、なぜ俺と戦う? 何が目的だ?」

タニアはトーテマを取り出し、ロキに見せつけた。

「な……バカな! それをどうやって取り戻した!?」

ロキは本気で驚愕した。

「昨日とは違う。今日は――お前を粉々にする。」

タニアの怒気が爆発する。

ロドリゴたちも力強くうなずいた。

「でも悪いね。俺には他に用事があるんだ。お前らと殴り合う趣味はない。」

ロキは小さな次元ポケットを取り出す。

「じゃ、失礼――俺は帰るよ。」

次元ポケットが開かれ、戦場全体が別次元に閉じ込められ、時間が完全に止まった。

兵士たちは動いた姿勢のまま、像のように固定される。

アナが斬撃を飛ばすが、ロキは瞬間移動で消え、笑い声だけが響いた。

その瞬間――

ロキのフードを被った兵たちが四方から現れ、ロドリゴたちを包囲した。

百、いや数百。

ローブを脱ぎ捨てた彼らは、巨大なヒューマノイドたちだった。

青い肌に白髪の者。

赤い肌に黒髪の者。

異様に整った顔立ちと、圧倒的な体格。

地面を殴ると、氷と炎の波が走った。

女神々は回避するが、数が多すぎた。

ヨトゥン――ロキの親衛隊。

「こんなゴミで私たちを止められると思ったの!?」

タニアがどこかにいるロキへ怒鳴る。

「さあ、俺と戦う資格があるか見せてもらおうか。十秒だけ時間をやる。」

ロキの声が空中に響く。

タニアは炎の爪を展開。

アナは剣を抜き、

エポナは戦闘体勢に入った。

三人は巨人たちへ突撃した。

タニアの炎爪が数体を一瞬で粉砕し、

アナが首を刎ね、身体を切り裂き、

エポナが拳と蹴りで身体を砕く。

ロドリゴはその圧倒的な強さに呆然とするしかなかった。

「五秒……それでこの数。しかもトーテマなしで、ね。」

タニアは死体の山を見下ろしながら言った。

「私たちを甘く見るなよ!」

アナとエポナが叫んだ。

ロキの笑い声が響く。

「おめでとう、レディたち。

“第二段階”へ進む資格をやろう――個別戦だ。」

その瞬間、タニアとアナの足元に輝く魔法陣が現れた。

二人は反応する間もなく、別次元に転移させられた。

ロドリゴはエポナと二人きりになった。

「君たち二人が一番弱いんだろう?

なら――君たちを“メインの捧げ物”にしてあげよう。」

ロキの声が空に響く。

巨大な魔法陣が空中に開いた。

そこから――

巨大な蛇の怪物が、這い出してきた。

「俺の息子ユルムンガンドが会いたがっているよ。仲良くしてやれよ?」

ロキは楽しげに笑う。

エポナは震え上がった。

「あ……あれは……タニン……!」

「タニンって何だ?」

ロドリゴが尋ねる。

「タニンは“神殺しの蛇”。

死を司る存在……あれの毒は、神ですら死ぬ。」

エポナは完全に恐怖で硬直していた。

ポータルからまだ半分以上出ていないのに、

外に出ているだけで数キロの長さ。

血のように赤い鱗。

ねじれた角。

異様に小さい腐った手。

黄色く光る瞳。

そして牙から垂れる紫色の液体が地面を溶かしていく。

ロドリゴはアンピエルの言葉を思い出した。

「この世に存在してはならない怪物」

――まさにそれだった。

エポナは膝が震え、目が白くなっていた。

「あれと戦えるのは“ユピテル級の神格”だけ……。」

ロキの声が響く。

「君たちの仲間は救援に来るかな?

来る前に、君らは俺の息子の餌になってるかもしれないけどね。

――さあ、賭けようか。」

ロドリゴは一歩前へ出た。

「エプちゃんを守る……!」

「この化け物と戦う。命に代えても。」

「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」


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