第133章 ― アスガルドへの到達
「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」
「さて――諸君、準備はよろしいか。目的地に到達した。ここがユグドラシルだ」
メンルヴァが声高に告げた。
言われていた通り、ユグドラシルは巨大な惑星だった。しかしその全体は、一本の途方もなく巨大な樹の根に覆われている。むしろその樹の方がはるかに大きく、惑星はユグドラシルの“冥界”のように見えた。
その頂には、三つの巨大都市が暗黒の宇宙の中で輝いていた。
「アスガルドは……この大樹の上層中央にある」
メンルヴァはそう言い、都市を指さした。
「どうやって入るの?ここからでも結界が張られてるのが見えるけど」
タニアが近づきながら尋ねた。
「偉大なるアテナ様によれば、“ヘイムダル”という男が、我々が近づけば迎えに来るそうだ」
エトルリアの女神が答えた。
ロドリゴたちは巨大な樹へと進んだ。ユグドラシルの幹は赤みを帯び、葉は深い緑色をしている。アスガルドは黄金の建造物が広がる都市だったが、ところどころに破壊の痕跡が見えた。
「ようこそ、オルニスケムよ。アスガルドへ」
遠くから声が響いた。
振り向くと、アスガルドから彼らのいる空間へと、虹色の橋が伸びてきた。
「あなたがヘイムダル?」
メンルヴァが尋ねた。
「そうだ。……その橋、ビフレストに乗れ。ここまで送る」
ヘイムダルは無感情に答えた。
「では全員、橋へ。アスガルドに入るぞ」
メンルヴァが指示した。
全員が頷く。
ビフレストに足を乗せた瞬間、まるで転送装置のように彼らは一瞬でアスガルドへ移動した。
そこは山頂に築かれた広大な白と金の台地だった。周囲にはヴァルキュリアや神々の黄金像が立ち並ぶ。ヘイムダルは剣を地面に突き立て、トーテマを携え、ヴァルキュリアたちと共に彼らを待っていた。
「あなたがヘイムダルね?私たちはグリーンランド、そしてヴィンランドへの通行を求めて来た」
メンルヴァが言った。
「悪いが、その前に試させてもらう」
白き神は淡々と答えた。
「試す?どういう意味?」
タニアが興味深そうに聞く。
「簡単だ。お前たちにヴィンランドへ行く資格があるか確かめる。……俺と、あとの二人を倒せばいい」
ヘイムダルは無表情のまま言った。
その瞬間、空から二人の男が降りてきた。トールの息子、モディとマグニだ。
二人とも青いヴァイキング鎧をまとい、熊の毛皮を肩にかけている。
モディは金髪で巨大なポニーテールと濃い口髭。
マグニは橙色の髪を頭頂で結び、濃い髭をたくわえていた。
どちらも斧と盾を持ち、ヘイムダルの隣に立った。
「戦闘?そんな話は聞いてないぞ」
メンルヴァが苛立って言った。
「トールの命令だ。今のアスガルドの指揮官だ。……あの二人の女神がどれだけ弱かったか、見てる。足手まといはいらない」
ヘイムダルは淡々と答えた。
「待って、メンルヴァ」
タニアが肩に手を置いた。
「彼の言う通りだ。前は簡単に負けた。でも今回は違う」
炎を纏った爪を顕現させる。
「うん〜、アンナたち、もう弱くないよ〜」
アンナは剣ディルンウィンを呼び出した。
「待て。私はこの遠征の指揮官だ」
メンルヴァが口を挟む。
「お前たちだけに戦わせるつもりはない。ヘイムダルは私が相手をする。お前たちはあの二人だ」
電撃を帯びた槍を構えた。
「恐れながら申し上げる」
スサノオが静かに口を開いた。
「この試練、拙者らも参戦致したく候」
ロドリゴも頷く。
「あなたたちは下がっていろ。戦うのは後だ」
メンルヴァは楽しげに笑った。
「心配はいらない。我ら三人で十分だ」
「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」
「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」
「とても感謝しています。」




