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第111章 ― ロドリゴ対スサノオ・後編

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

地震はようやく収まり、空は青灰色へと戻っていた。

タニアの膨大な神力も、もはや感じられない。

スサノオが呼び出した雨の結界の内側にいたため、ロドリゴも東方の神も、外で何が起きていたのか気づいていなかった。

ロドリゴは地面に横たわっていた。重傷だったが、傷は再生しつつある。

若きタンニンの上空では、トテマが浮遊し続け、風の結界を放っていた。

「何処より飛来せし石ぞ……?」

剣を構えたまま、スサノオが呟く。

「まことにアレスの次元障壁を穿ちしや?」

ロドリゴはゆっくりと意識を取り戻す。

その力に奇妙な既視感を覚えるが、理由が分からない。

目を開ける。

「……何だ、これ?」

「そは汝が御札――いや、トテマにあらずや、ロドリゴ殿?」

スサノオが問い返す。

「分からない」

やがて傷が完全に癒えると、風の結界は消えた。

だが石はなお空中に浮いている。

『主よ……主よ……ついに見つけ申した、主よ』

ロドリゴの脳裏に声が響く。

「誰だ!? 誰が話してる?」

『我は汝が従者、エエカトル。イルウィカトル・イオトラトキリズより参じ、汝を助くる』

「待て、何の話だ?」

『時は少なし。まずは我がテオトンリを振るい、敵を討て』

トテマが強烈に発光する。

「エジェカトル・キイクイクイロティア・ テトル、

テトル・アトル・ イテコマジ、

アトリ・ イクスポリウイ、エジェカティア。

テトル、エジェカトル、アトル。」

巨大な竜巻が発生し、ロドリゴを完全に包み込む。

空は暗転。谷を暴風が裂く。

スサノオの髪が荒れ狂う。

東の神は微笑む。

竜巻が裂け、風が天へ昇る。

空は再び晴れ渡る。

そこに立つロドリゴは変貌していた。

円錐形の兜。

髪は紅に染まり逆立つ。

嘴のような長い仮面。

胸には黄金の鳥を刻んだ胸甲。

背には黒翼。

耳には緑の大きな耳飾り、白き羽根付き。

青い腰布。中央に螺旋貝。

緑のサンダルに赤羽。

腕に籠手。

足元には風の渦。

地面に触れず浮遊。

「素晴らしきかな! 天狗の如き姿よ、ロドリゴ殿!」

スサノオが突進する。

だが近づいた瞬間、純粋な気流の結界が弾き飛ばす。

ロドリゴは微動だにしない。

立ち上がるスサノオ。

「水の槍!」

水槍は結界に触れた瞬間、水滴へ砕ける。

再形成――無効。

ロドリゴは右手を上げる。

「エジェカウアッキ(Ejekauakki)(乾きし風)!」

灼熱の風が瞬時に噴出。

雨の水分が蒸発。

スサノオの皮膚が焼け、剥がれる。

耐えきれず吹き飛ばされ、次元壁へ叩きつけられる。

「危うし……水なくしては全力を振るえぬ!」

刀で風を裂く。

だが再結合。

再び吹き飛ぶ。

「現状の力では勝てぬ……されど、ロドリゴ殿、計算違いぞ」

「俺も水星」

小さき黄金の短剣を抜き、厳かに詠む。

「吾が名は嵐の神、須佐之男命。此の地の上荒波之守護神なり。」

空が再び暗転。

豪雨。

巨大な海波が背後に出現。

水渦が裂ける。

純白の鎧。

赤布。

角の如く翻る装飾。

白き兜、青き角。

青き瞳。

緑がかった髪に海藻。

戦場は二分。

片側は雨、片側は灼風。

対峙。

(このトテマ……俺を支配しようとしている?)

「さあ、参られよ、ロドリゴ殿。もはや汝が熱風、我に通ぜぬ」

突進。

ロドリゴ消失。

背後から一撃。

「いつの間に……」

「水の槍!」

巨大水槍。鯉の精霊。

外れる。

再消失。

「嘘だ!」

上空から竜巻蹴り。

鎧破壊。

「この龍神……転移を持つか」

「セセジャカトル(Sesejakatl)(冬の風)!」

瞬時凍結。

氷像。

「信じられない力だ……」

氷を砕くスサノオ。

「如何なる奇策を用いようとも、我を討つには足らぬ」

ロドリゴ。

「ライオス・デ・ルス(Raios de luz)(光弾)」!

光線連射。

「海神の息吹!」

海竜出現。

海嵐。

転移間に合わず被弾。

凍結で封印。

だがロドリゴも氷内。

「夜の歩み!」

高速移動。

氷を斬る。

ロドリゴ胴断。

再生、転移。

「死の雨!」

雨が剣へ変化。

地面から海刃。

上空へ転移。

雨が鳥→剣。

光で撃破。

だが地面の剣柱が形成。

収束し貫く。

風結界で破壊。

再生。

灼風再展開。

――スサノオ消失。

真上。

腕を鱗で防御。

だが刀が腕を切断。

転移。

「エスフェラ デ ヴィーナス(Esfera de Venus)(金星球)」!

直撃。

大爆発。

火星震動。

スサノオ膝をつく。

「互角なり、ロドリゴ殿」

「マナが尽きるまで続くな」

「否。此度は奥義にて終わらせん」

「俺も最強技を使う!」

アクロバット演武。

巨大波。

「此の潮は万刃の如し。

神風の津波!」

巨大波。

ロドリゴ。

「トラポポリストゥリ・エジェカマラカトル(Tlapopolistli Ejekamalakatl)(破壊の竜巻)」!

巨大竜巻。

衝突。

大爆発。

巨大断崖形成。

両者重傷。

再生。

「見事なり」

ロドリゴ微笑む。

「まだマナあるだろ?」

「僅かに」

「続けるのか?」

スサノオ首を振る。

「汝は良き好敵手。別の機に再戦せん」

「俺の首はもういらないのか?」

「邪悪なる龍神は他にもあろう。されど、汝の如き高潔なる者を討つは不本意なり」

「……じゃあ?」

「今日より汝は我が好敵手。汝の死も敗北も、我以外には許さぬ」

深く一礼。

「お、おう……ライバルな」

「大丈夫だ」

背を向け歩み去る。

「強くなれ、ロドリゴ殿。我もまた然り」

「次は俺が勝つ」

手を振るスサノオ。

ロドリゴは崩れ落ちる。

「マナほぼ尽きた……死ぬかと思った」

立ち上がる。

(タニアは安定。アナはまだ戦ってる)

アテナ、ホルス、マアヘス、モントゥの気配。

「生き延びたか……」

トテマを見る。

重い。意識を奪おうとする。

(エエカトル……何者だ)

(俺の過去の鍵か)

遠方。

エポナが巨大山脈を見る。

中腹に白宮殿。

「あれが……アレオパゴス」

神力を高め、念話。

『見つけた。僕の力を辿って来て』

ロドリゴが即座に感知。

「エプ、やったな!」

飛ぼうとして思い出す。

(転移……できるか?)

集中。

転移成功。

目の前に出現。

「敵!」

翼馬召喚。

「待て、エプ! 俺だ!」

「ロドリゴ!? そのトテマは?」

「エエカトルだって名乗った。助けに来たらしい。これで勝てた」

「見たことがない……」

「起源が分かれば、俺の過去も分かるかも」

「時間がないわ。あそこが目的地。アレスとアンピエルがいる」

ロドリゴ頷く。

――アンピエルの処刑まで、残り三時間。


「エヘカトルはトルテカ(アステカ)の風の神です。」

「イルウィカトル・イオスラトキルズはトルテカ(アステカ)の神々の聖なる世界です。」

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「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」

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