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第108章 ― イージス

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

雷光がようやく消え去ったとき――

メンルヴァの手は、アテナの両腕をしっかりと掴んでいた。

その腕には奇妙な籠手が巻きついている。

緑と赤。まるで生きた蛇のように蠢く装具。

メンルヴァもマラキムも、目を見開いた。

――アテナは、もはやイージスを身に着けていなかった。

「あり得ない! いつ避けたのですか!?」

メンルヴァが叫ぶ。

「イージスは生きた鎧よ、メリサ」

アテナは平然と答える。

「タンニンの皮から鍛えられたもの。最大の危険がある場所へ、自ら動く。今はあなたの一撃を防ぐため、籠手の形を選んだだけ。他にも形はあるわ」

メンルヴァは手を離し、後方へ跳ぶ。

その瞬間、籠手は本物の蛇のようにうねりながら胸へと這い上がる。

「見たでしょう? 奇襲ではもう傷つけられない」

「なら……これも止められますか!?」

メンルヴァは槍を天へ掲げる。

雷が降り注ぐ。

雷光は形を持ち始め、アテナを囲む古代神殿を構築する。

白亜の神殿。

コリント式円柱。

三角屋根にはオベリスク。

全体が青と金の電光で脈打つ。

完成と同時に宣言。

「ファヌム・ネンサム・ムニス(Fanum Nensum Munis)(死の聖墓)!」

神殿が閃光を放ち――爆砕。

光が消える。

そこには無傷のアテナ。

天へ掲げられた盾。

イージスは再び蛇となり、胸へ戻る。

「……すごい」

メンルヴァは呟く。

「残念ね。あなたには扱えない。これを制御するため、私はゴルゴンの血を体内に流している」

「それが凄いんです!」

メンルヴァは叫ぶ。

「毒を抱えて生きているなんて!」

「だから言ったでしょう。弱さを内に抱えても、鍛え続けるの。死ななければ、強くなる」

「……全部、避けられてしまう」

「で? アレオパゴスの場所は?」

「言えません。わたしはこの瞬間のために生きてきました。あなたに髪一本触れられないなんて……なら、すべてを賭けます」

メンルヴァは天へ昇る。

雷槍が次々と生成され、火星へ突き刺さる。

「やめてください! 死にます!」

マラキムが悲鳴を上げる。

「これがHastati trutnuthuaハスタティ・トゥルトゥア(雷槍)。やがて巨大な神殿の基礎となる。惑星は砕ける。でも、他に道はない」

「あるわ、マリアナ!」

アテナが怒鳴る。

「敗北を認めなさい。私が鍛えてあげる。でも仲間を巻き込むな!」

雷槍が共鳴し、巨大な電撃網を形成。

数百万ボルトが空間を走る。

アテナは籠手化したイージスで構える。

空を見上げると――

巨大な電気三角陣。

「イージスでも防げません! 本気で戦わなければ、あなたのせいで彼らが死ぬ!」

三角光陣が落下。

「ケリチュンセ トミア・ラウチュム・フレレウム(Cerichunce in Tmia Lauchum Flereum)(神王の神殿建造)!」

「本気を望むなら――応じましょう」

瞬間。

エリクトニオスの槍が現れる。

黄金の穂先。

白い柄。

赤い目を持つ黄金の蛇が巻き付く。

アテナは槍を無理やり湾曲させ、投擲姿勢。

「よく戦ったわ、メンルヴァ。これはその報酬よ!」

放つ。

蛇が空を駆ける。

「Agría speíraアグリア・ スピラ(野性の螺旋)!」

蛇は三角陣を貫き、粉砕。

さらに天へ。

メンルヴァは回避できない。

蛇は彼女を貫き、トテマを砕き、血を噴かせる。

次元壁へ衝突し、消滅。

雷槍は消え。

メンルヴァは隕石のように墜落。

瀕死の彼女へ歩み寄るアテナ。

「槍の力を見られて……満足です」

全身骨折。

内出血。

血の湖。

それでも笑う。

アテナは膝をつき、手を握る。

「まだ提案は有効よ」

「やっと名前を……」

「あなたみたいなのは忘れないわ」

メンルヴァは意識を失う。

アテナは立ち上がり、怒鳴る。

「そこの役立たず共! この子を治療しなさい!」

「で、でも……」

「傷つける気はなかった。私が守ると分かっていた。借りを返しなさい」

「は、はい!」

「それからアレオパゴスの場所。今すぐ」

「……言えません」

睨み。

「い、言います!」

「優しいこと」

――アンピエルの処刑まで、残り三時間半弱。


注記

イージスが盾なのか胸当てなのかについては情報源によって意見が分かれているため、このタイプの機動性をこのデバイスに採用しました。


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「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」

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