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第106章 ― 信頼

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

――その瞬間、空は深紅に染まった。

遠方で、セクメトがタニアを滅ぼすための巨大な太陽円盤を形成しているのが見える。

「正気なの、セクメト!」

イシュタルが怒鳴るが、完全に無視される。

「あの攻撃……火星を消し飛ばすつもり?」

アンナは呆然と呟く。

「くそ……あの狂女神、本気で全部終わらせる気だわ。直撃すれば、私たちも終わりよ。再生の余地もない」

「お逃げください、イシュタル様!」

ニンシュブルが叫ぶ。

「アンナ、戦いはまた今度にしましょう。火星から脱出しなければ、私たちは死ぬわ」

「逃げないわ」

アンナは微笑む。

「タニアが、あんな取るに足らない攻撃、止めるから」

「正気!? あれは偉大なるラーの特別技よ!?」

「よく見てなさい。カルタゴの偉大な女神を侮らないことね」

やがて、二つの破滅的な力が衝突する。

タニアの力が、セクメトごとそのエネルギーを消し去る。

閃光。

三柱は顔を覆う。

「言ったでしょ」

煙だけが残る。

――あの娘が……セクメトを……。

「続き、やる?」

アンナの傷は塞がっている。イコルは少ないが、まだ再生は可能。

そこへ、タニアが降り立つ。

すでにマンティコア形態は解除している。

「タニア! 最高だった!」

だがその顔には、深い悲しみが残っていた。

「ありがとう……ここ、手伝う?」

「大丈夫。一人でやれる」

イシュタルは二人を見つめ、わずかな敬意を覚える。

「大変だった?」

「ええ。でも止まれない。アレスを見つけて……ぶん殴る」

「待ちなさい!」

イシュタルが叫ぶ。

「アレスはあなたより遥かに強い。本気で死にに行くの?」

タニアは振り返り、微笑む。

「やってみなければ、分からない」

イシュタルは息を吐く。

「いいわ。死にたいなら勝手にしなさい。あっちへ飛びなさい。アレオパゴスはその方向よ。でも責任は持たない」

嘘はない。

「ありがとう」

今度の笑みは、本物だった。

「アンナ。アレオパゴスで会いましょう」

「みんなでね。ルイもエポナも。アンピエルも救う」

親指を立て、タニアは地平線へ消える。

「本当に死ぬ気でしょうか」

「いいえ……むしろ、本当にやり遂げるかもしれない」

遠方で二つの爆発。

巨大な神気が二つ、消える。

イシュタルは黙ってアンナを見る。

「イシュタル。もう戦いたくない。友達を助けに行かせて」

イシュタルは微笑む。

「楽しかったわ、アンナ。でも私は負けない。私はアレスのために戦っているわけではない。強くなるためよ。死んだ“トテマ”を超えるために。最後までやりましょう。そして……終わったら、友達になれるかも」

「なら最大出力でいく」

武器を消す。

両手に巨大な剣が現れる。

「その剣は?」

「グラム。竜殺しのヴァイキングの剣」

莫大な力が溢れる。

「速度は落ちた。でも、力は数百倍」

イシュタルの身体が聖光に包まれる。

額の八芒星が蒼く輝き、瞳は灰白色へ。

感情が消える。

「これが“ニン・アン”。天の女王。すべての攻撃に聖属性を宿し、イコルが足りずとも瞬時に再生する」

「終わらせるわよ、イシュタル!」

「ええ、アンナ!」

二柱が激突する。

――残り、三時間半弱。


注釈

「グラムは、英雄シグルド(ジークフリート)が竜ファフナーを倒すために使用した剣です。「怒り」を意味します。」


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「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」

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