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第105章 ― モリガン対イシュタル・後編

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

――三十分前。

タニアが正気を取り戻し、セクメトと対峙し始めた直後――

アンナは戦闘態勢を取り、イシュタルとニンシュブルの前に立っていた。

両者は、崩壊した火星都市の瓦礫を挟み、向かい合う二つの廃ビルの上に位置している。

「さきほど、あなたの“とっておき”を見せてもらったわね。けれど……私にはかすりもしなかったけれど?」

イシュタルが微笑む。ニンシュブルは恍惚とした眼差しで主を見上げている。

「認めるわ。あれは私のミスよ」

アンナは笑みを浮かべた。

「友達があんな状態じゃ、冷静になれなかった。でも安心して。もう同じ失敗はしない」

「私は金星ヴィーナス、あなたは土星サトゥルヌス。つまり私の“聖”はあなたの弱点」

「同じこと。私の“闇”はあなたの弱点よ」

「その程度の闇が? 笑わせないで」

――確かに……訓練を終えてから、身体が重い。闇の力も以前より鈍い気がする……。

だがアンナは思考を振り払った。

「で? どうやって止めるつもり、モリガン?」

「その名前で呼ぶなって言ったでしょ。私はアンナよ」

「イシュタル様がどう呼ぼうと勝手でしょう?」

ニンシュブルが嘲る。

「よしなさい、ニン。戦士として、望む名を尊重するのが礼儀よ」

「なんと寛大なお心!」

「いいわ、アンナ。見せてもらいましょう」

イシュタルが急襲。

だがアンナは闇翼を広げ、盾を形成する。

「シア・ドーハ(Sciath dorcha)(闇の毛布)」

「馬鹿な! 盾ごときが私の刃を止めるなど!」

「これはドゥバーン。クー・フーリンの伝説の盾を再現したものよ」

「複製が本物に敵うはずが――!」

「私は“伝説の武具”に触れれば、その完全な複製を創り出せる。人間の信仰で鍛えられた武器は、次元が違うの」

ディルンウィンを消し、両手に

カラドホルグとフラガラッハを召喚。

「この二振りは、私の速度を上げる」

「ようやく本気?」

激突。

腹を貫かれ、同時に胴を両断する。

再生しながら斬り結ぶ。

瓦礫が砕け、衝撃波が荒野を震わせる。

イシュタルが斬る――アンナが斬る。

盾、反撃、柄受け。

互角。

轟音とともに距離を取る。

「同じ力ね」

「違うわ。勝つのは私」

両刃に闇を込める。

「フイン・ドーハ(Fuinneamh dorcha)(闇の力)!」

黒い球体が放たれる。

イシュタルが弾く――

「上です!」

アンナが急降下。

「ベァナ・アン・ヴァーシュ(Beanna an bháis)(死の鴉)!!」

紫光線が落下。

地表に巨大な穴。

「楽しいわね」

「なら、もっと楽しませる」

「グ・ウルマ・ムル(Gu Ur-mah mur!)(獅子の咆哮)!!」

巨大な獅子の幻影。

音波が直撃。

臓器が破裂する。

「悪くない。でも――」

「本当に?」

再び咆哮。

アンナは叫ぶ。

「スクリード・バンシー(Scread banshee)(バンシーの叫び)!!」

終末の絶叫。

音がぶつかり合い、

獅子の咆哮を粉砕。

イシュタルは吹き飛ぶ。

「ほらね。私の方が強い」

息を切らしながら笑うアンナ。

イシュタルが鎌を振る。

「シイル・グル(Si-il Gúr)(嵐風の斬撃)!」

「タヴァシェ・バンリオン(Taibhse banríon)(亡霊女王)!」

身体が数百の鴉に分裂。

「実体を捨てたのね!」

だが紫に光る鴉が突撃。

胸、腹、四肢を貫く。

空の群れが高速回転し、

ドリル状に変形、貫通。

「イシュタル様!」

「まだ……終わらぬ」

白光爆発。

鴉が焼け落ちる。

「ジ・シャ・ガル・ニグ・シ・サー(Zi-sha-ghal Nigh-si-sá )(神の裁き)!」

聖光爆発。

闇鳥が消滅。

残骸からアンナが現れる。

重傷。

――聖属性耐性を鍛えていなければ死んでいた。

「で? 無敵の亡霊少女はどこ?」

イシュタルの腹部の大穴は塞がり、

白い光のオーラが彼女を包む。

アンナは息を荒げる。

イコルは底を尽きかけている。

「終わりよ」

イシュタルが宣言した。


バンシーはアイルランド神話に登場する精霊で、その叫び声で人々を狂わせる。


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「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

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