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第101章 ― モリガン対イシュタル

「この作品は純粋なフィクションであり、いかなる論争を引き起こしたり、人々の考えを変えたりすることを意図したものではありません。作品に描かれている出来事は、著者の見解を反映するものではありません。物語の一貫性を高めるために、一部の歴史的および神話的な出来事は改変または変更されています。この作品は、古代の出来事に関する歴史的または宗教的な言及を意図したものではありません。」

「シイル・グル(Si-il Gúr)(嵐風の斬撃)!」

イシュタルが叫ぶと同時に、湾曲した刃の軌跡から暴風が解き放たれた。

その旋風は正面からアンナを直撃し、彼女を後方へ吹き飛ばす。全身に鋭い裂傷が走り、血が散った。

それまでにアンナは、イシュタルが差し向けた複数のマラクをすでに倒していた。だが、勝ち目がないと悟ったウルクの女神は、ついに自ら前へ出ることを決めたのである。

「ニンシュブル。お前は兵の鍛錬が足りぬのではなくて? 見よ、いとも容易く倒れてゆくではないか」

傍らに控える女神――まるで秘書のように付き従う存在――へ、イシュタルは苛立ちを隠さず言い放つ。

「イシュタル様。マフレムを難なく退けた女神が相手では、いかに訓練を積んだマラクであろうと歯が立たぬかと」

「では、お前なら勝てるの?」

「いいえ、我が女王。私では及びませぬ」

アンナは地に伏していた。生き残った数名のマラクが一斉に襲いかかる。だが次の瞬間、彼女の神気が爆発し、彼らはまとめて吹き飛ばされた。

「マラクよ、退け。その女神から離れよ。お前たちでは相手にならぬ。これ以上、無駄に兵を失う気はない」

よろめきながら立ち上がる天使たちに向け、イシュタルは命じた。

「こんなところで時間を浪費していられない」

アンナは立ち上がり、両手でディルンウィンを構える。

イシュタルは崩れかけた神殿の上から跳び降り、同じ地へと着地した。

「早く終わらせたいのなら、まずはこの私を倒してみせなさい」

「あなたがケレス六番ね? 七番は私の相手にもならなかったわ」

アンナは笑みを浮かべる。

だが次の瞬間、イシュタルの姿は消えた。

アンナの鋭い反射神経が、雷速の一撃をかろうじて回避する。しかし左腕は斬り裂かれた。

「勘違いなさらぬこと、モリガン。マフレムと私の間には、深淵ほどの差がある」

背後に立ち、剣を構えたままイシュタルが告げる。

――ほとんど動きが見えなかった……それに、この感覚……武器に“聖なる属性”を宿している。

アンナは腕を再生させながら思考する。

廃墟へ戻ったニンシュブルとマラクたちは歓声を上げる。

「イシュタル様、なんとお見事な!」

アンナは剣を構え直す。

「いいわ。今度は私の番よ」

突撃する。

だがイシュタルは湾曲剣で受け止めた。

衝突の瞬間、衝撃波が周囲を揺らし、建物が次々と崩落する。

二柱は空中へ舞い上がり、激しく斬り結ぶ。タニアが放ち続ける莫大な神力の影響で、この一帯は噴火する火山のように荒れ狂っていた。

やがて二人は分かれ、別々の建物の上に着地する。

――タニアが悪夢に囚われ、苦しんでいる……時間も加速している……。

焦燥がアンナの判断を鈍らせる。

「クランヒェ・フォモイレ(Claimhte Fomoire)(フォモールの剣)」!

彼女の背後に、深淵への門が開く。

そこから悪魔フォモールが出現し、禍々しい武器を掲げる。

アンナがイシュタルを指さすと、怪物たちは腕から黒いエネルギーを放った。

だがイシュタルは鎌を槍のように旋回させ、すべてを弾き返す。

「サグ・ガズ・ガラ・アカ(Sagh-gaz Galla aka)(悪魔殺し)!」

白き巨大な波動が放たれ、アンナとフォモールを正面から呑み込む。

悪魔たちは闇の次元ごと消滅した。

「悪魔を私に向けるとは? 冥界を征服し、我が“メ”を奪わんとした数百の悪魔を屠ったこの私に?」

イシュタルは高らかに笑う。

歓声が上がる。

「ちなみに、今おっしゃった悪魔の一部は私も討伐しておりますのよ」

ニンシュブルが誇らしげに付け加えるが、誰も聞いていない。

視線はすべて、栄光のイシュタルへ。

気まずく沈黙するニンシュブル。

アンナは血を吐きながら立ち上がる。

――これが……私の最強技だったのに……。

「シイル・グル(Si-il Gúr)(嵐風の斬撃)!」

再び暴風が炸裂。

建物は粉砕され、アンナは地面へ叩き落とされた。

巨大スフィンクスのあった場所の近くへ。

そのとき、遠くから女の声が響く。

「まだその“モリガン”を始末できていないのか、イシュタル」

「口を挟むな、セクメト!」

「我慢の限界なのだ」

別の建物の上に現れたのは、深紅のドレスを纏った黒褐色の女。

その色は血を思わせる。

だが最も恐ろしいのは、その仮面だった。

緑色の獅子の仮面。

悪魔のような眼光。暴力に飢えた表情。

牙と爪から血が滴っているようにすら見えた。

「ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もぜひお楽しみに。」

「翻訳に間違いがありましたら、お知らせください。」

「とても感謝しています。」

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