3.農業。
ちょっと時間がなくて急ぎ目に書いたので誤字等があるかもしれません...もしあったら報告お願いします。
...疲れた。
兄さんの仕事場は村の一番はずれだった。元々南側の村の出口から外に出ていたのだが、北側で、真逆の方向だったから移動するのに時間がかかった。そのおかげでかなり疲れた。
「兄さん...まだ?」
「後もう少しだから頑張れ。」
もうこのやりとり10回目だよ?本当に着くのか?
そんなことを考えていたらなんかめっちゃでかい施設が出てきた。
え?でかすぎじゃない?てか村にこんな施設あったの?知らなかったんだけど?
「着いたぞ。」
「え?ここ?」
どうやら兄さんはこの巨大施設で働いてるらしい。
「でかいなぁ...戦闘機の製造でもしてるのかくらいの大きさじゃない?」
「いや、そんな事してないぞ。」
「...え!?逆にここでなにやってるんだよ!」
「農業だ。」
「......農業でこんな大きい施設いりますかね?」
「まぁここは少々特殊なんだ。来れば分かるぞ。んじゃあ行くぞ〜」
「え!?ちょ...兄さん待って〜!」
そんなこんなで僕と兄さんは兄さんの職場の巨大施設に入っていった。
「やっぱ中もでかいなぁ...」
中を見ると、そこにはでかい窓が全方位についていて、地面は土のまんまだった。地面にそのまんま直で壁を付けた...みたいな感じだ。通路を除いた部分はアクリル製の壁で4つにスペースが分けられているようだ。
「さっきも言ったがなかなか特殊なものをつくっているんだ。栽培技術もそれなりに必要で、その条件も中々厳しいんだ。主に育てている植物はこの4つだな。」
そういうと兄さんは、傍にあった箱から果物を4つ取り出した。
.....なんか4つとも黄金だなぁ。色味が____とかじゃなくて普通に光っているのだ。でもこの形...なんか見たことあるのもあるなぁ。てかほとんど見たことあるぞ?
「兄さん、一つづつ聞くね。まずこれは何?マンゴーみたいな形をしているけど...」
とりあえず一番右端のものを選んでみた。形はマンゴーみたいなんだが...
「おぉ、その通りだ。これは黄金のマンゴーだ。味も普通のマンゴーとあんまり変わらないな。」
実際に食べてみると、あんまり大差は無い...甘っ!香りとかは普通なのだが、甘さが尋常じゃない。酸味もあるにはあるのだが、甘さが強すぎてあまり感じられない。
「めちゃ甘いじゃん!多分他のマンゴーの3倍は甘いと思うよ。まぁとりあえず次の行くか。これは苹果みたいな形をしてるけど?」
次に、右から2番目のものを指してみた。これも形は苹果みたいな感じだが...
「これか?そうだ。苹果で間違いないぞ。この苹果は他のに比べて少し皮の苦みが強くなっている。中身は普通ノと変わらないと思うが...」
兄さんの少しは怖いよ...普通であれなんだから。まぁ食べてみないとわからない。とりあえず食べてみるか。
「苦っ!!ちょっとこれ苦すぎない?」
「まぁ改良を重ねたら皮の苦味成分が少し強くなってしまったからな。」
だから少しじゃないんだって。だいぶなんだよ。まぁ次食べるか。
「これはパイン?だよな?」
次に、左から2番めの中々に見覚えのある形のフルーツを指してみた。どうみてもパイン以外には見えない。
「そうだ。これはパインだ。ただこれも少しだけ酸味が強くなっている。まぁさっき苦いの食べたしどうだ?」
まぁ酸っぱいのは多少行けると思うんだよなぁ。まぁ多分無理だけど。
「酸っぱいなぁ...何をどうやったらこんな酸っぱいパインができるのか知りたいよ。」
おかしいな?パインって普通は甘みがあるはずなんだけど...
そして最後。問題はこれだ。なんだ?これ。見た目はオレンジなんだが...果肉の色が全然違う。
「兄さん、これは何?見た目はオレンジなんだけど...中の果肉の色も金色だから違うよね?」
「まぁこれは難しいよな。これはベルガモットというものだ。」
ベルガモット...どんな味なんだろう。とりあえず食べてみるか。
「気をつけろよ?この果物はオレンジに似ているが中身は全くの別物で...もう手遅れだったみたいだな。」
「苦いし酸っぱい!苦い!」
「このベルガモットは通常のもののもともと強い酸味と苦味が更に強くなっているのだ。だから気をつけろよ...と言いたかったのだが。」
もうちょい早めに行って欲しかった。まだ苦味と酸味が交互に来ている。すると兄さんが、
「そんな我が弟へ、紅茶だ。」
なんか紅茶をくれた。これ飲んでも苦味紛らわせるか怪しいぞ?まぁ飲むけど。
「ありがとう、兄さん。とりあえず頂くよ。」
とりあえず一口...
「あ、これベルガモット使った紅茶だから少し苦味あるから気をつけてな。まぁ多分中和されるしあんま気にならないと思うけど。」
!?もう飲んじゃったんだけど...でも確かに苦味はあんまり無いな。なんなら香りの方が強いぞ?
「普通にスッキリした。香りってやっぱ大事だなぁ...」
「そうだなぁ、その香りが味を引っ張るなんてこともあるからなぁ。」
そんなこともあるんだ。中々奥が深いなぁ。
「まぁだいたい何やってるかは分かっただろ?じゃあ今日からトールにはこの植物たちの管理をやってもらう。そのスキルを使うのにもいいだろうしな。後人材不足だったし。」
「まぁ任せてくれ。じゃあ早速やってくる!」
まぁ大変そうだけどどんどん慣れてくるだろう。
ちょっとそろそろ忙しくなってくるので投稿頻度下がり気味になるかもしれません(m_m)
なるべく投稿できるようには頑張ります...!