6、戦う事しか取り柄のない私に何の御用ですか?
「戦う事しか取り柄の無い私に何の御用ですか?」
「「い、いや、その」」
取り敢えず朝早くに起きて王宮を後にすると不愉快の権化たるアルフレッドとイザベラに呼び止められる、シカトを決め込もうかと思ったが、まぁ、元婚約者と妹だ、もしかしたら重要な用事なのかもしれない、彼らはムカつくが、アルフレッドの親父さんや私の父と母には迷惑かけたくないし、丁度目に入った喫茶店に入る。
「何にもないなら失礼するよ」
「ーーーま、まってくれ!!!」
「手短にすませてよ」
いつまで経っても口を開くことを拒む二人に苛ついた私は席を立とうとする、すぐに呼び止められ、言いたい事は早く言えと忠告する。
「ぼ、僕とやり直さないか!!!」
「はい?、どういう意味で言ってるの?」
「だ、だから僕とまた婚約しないか??!」
「あ、ごめん、色々ありすぎて私の脳みそ処理限界を超えてるみたく貴方の言葉が理解できない………もう一回言ってくれない?」
「ーーだ、だから僕と結婚してくれとーーーーーーッッッッッ」
何度聞いても、破棄した婚約をもう一度結びたい、というふうにしか聞こえず、三度目の発言が言い切る前に大砲と化した腕をアルフレッドに突きつける。
「ふざけた事抜かしてるとアンタの粗末なモン、砲身に突っ込ませるわよ」
「ヒッッッ」
ドスをきかせた声でアルフレッドに囁く私。
「さてと、妹の方はなんの用?」
「アンタ後継者を辞退しなさい!!!」
「はい?」
次は妹へと矛先をうつす、そうするとヒステリック気味に訳のわからない事を叫ぶ。
「本当に理解力がないわね!!!、私の方がペンドラゴン家を継ぐのに相応しいの!!これはもう決定事項なの!!!」
「それならなんで父と母は貴女を後継者に選ばなかったの?」
「ーーーッッッ、そ、それは……父と母が勘違いしてるのッッッッッ!!!!私を過小評価してるのよッッッッッ!!!!!!ms五ぱmぽい絵r非ペイh時0qj30jhy0jqw350j0bsdj〇位jh〇位w358j80yjh0ksみ0bdjt08hjq80j0gじゃいsgt5q3jh08hng80hj058yjhw083jyhw80jh80hjw580ghw08sht50wy48hy80whs08hwy0hjy890wjh890hgjwr890jth80jw80gywhj80ghwjhgw八十日wh48hy80whs080wyhj80tyghw80hjgw80hj80hj804hjy8w0j08y5bhjtw90hj6wyhj4890yhj89wjh8g94hy594wh89」
どうやらペンドラゴン家の後継者を降りろという話らしい、冷や水をかけるが如く、正論を浴びせる私、尚もヒステリック気味に騒ぐ妹、後半の方は何を言ってるのかわからんレベルの奇声をあげている。
「大方、貴女の薄汚い本性が普段の生活で滲み出てしまってるんでしょ、それに私が戦場行きになった時、戦争から帰ってきた者に家督を優先的に継ぐ権利があるって言われてたでしょうに、貴女それも聞いてなかったの?」
「ぐ、ぐぬぬぬ」
妹に懇切丁寧に説明してやるも未だ納得できないようで低く唸っている、いや、私にキレらても困るのだけれど。
「まぁ、別に私は家を継ぐ事なんか興味ないんだけどね」
「ーーーそ、それじゃあ!!!?」
「でも、貴女みたいな姉の婚約者寝とるような奴に継がせたら碌なことにならないからねぇ、私が継ぐしかないかな」
「ーーーこ、このクソアーーーーーーッッッッッ??!!!!!」
「あのさ、家で寝っ転がってた貴女が私に勝てる訳ないでしょ?」
一瞬だけ希望をチラつかせると速攻で食いついてくる妹、だが、こんなバカ女に家を任せたら大変な事になると言うと妹は品性のかけらもないチンピラのような暴言を吐きながら私に襲いかかってくる、私は難なく彼女の顔にアイアンクローをかまし動きを止めさせる。
「それで、話ってそれだけ?」
「た、頼む!!!やり直させてくれ!!!」
「ふざけんな、そこの愚妹と仲良くやってろ」
「お、お姉ちゃん!!!、たった一人の妹の頼みを聞いてくれないの!!!」
「貴女はたった一人の姉の婚約者を寝とった訳だけど、そこんとこ理解してるの?」
取り敢えず少し力の差を見せつけた後、席に座らせると二人とも媚びるような態度をしだす、なんだ、これは新手の煽りなのだろうか、イライラしながら適当に返事をする私。
「ーーーイヴさん、ですよね?」
「あ、グリットさん、お久しぶりです」
喫茶店のオープンスペースで話しているとアルフレッドの父親、グリットさんに話しかけられる。
「ん?、おお、イザベラさんにアルフレッドもいるじゃないか、これは丁度いいですな、お二方」
「そうですね」
「よく無事に帰ってきてくれた、イヴ」
「父さん、母さん、た、ただいま」
そこにいるのはグリットさんだけではなかった、私の父と母もいた、二人は心底嬉しそうに声をかけてくる、返事をしつつも照れ臭く、頬をかく私。