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27、、アホと休日3


「だ~か~ら~、コバトルなんていう知名度皆無のマスコットの普及活動に私を使うなって言ってんの」


「か、皆無じゃないもん!!!」


話しているうちにいつもの調子が出てきた私達。


「皆無でしょ、みんなクマモイの話しかしてないじゃん、マスコットランキングでもいつもワーストスリーに入ってる」


「だ、だから今回マスコットランキングでクマモイを抜くためにちびっ子たちにコバトルの素晴らしさを教えてたんだもん!!」


「別にコバトルの素晴らしさを教えても良いけど、私をダシに嘘を教えるなよ」


「嘘?」


「スーパーコバト人とかボメック星とかフリーズとかだよ」


「いや、少しぐらい脚色しないと子供は飽きちゃうからね、しょうがないでしょ!!」


「アレンジエグすぎだろ」


反省の色が全く見えない。


「ねぇねぇ、お姉ちゃん」


「ん?何かな?」


さっきハルが嘘を教えていた男の子の一人が私に話しかけてくる。


「お姉ちゃんってイヴさんなの?」


「まぁ、そうだね」


「ええ!!、じゃあじゃあ、スーパーコバト人になれるの??!!」


「……………」


物凄くキラキラした眼差しで私を見てくる男の子、なんて答えれば良いのかわからず硬直する私。


「ま、マジかよ!!!」


「す、すげぇ」


「見せて見せて!!」


増えて群がってくる男の子達。


「え、えっと、今日は調子が悪くてね、見せられないんだ」


「そっかぁ」


目に見えてしょんぼりする男の子達、なんか胸が痛い。


「あ~あ、子供の夢壊した~」


「ーーーちゃッッッ!!!」


「ーーーゴフッッッ!!??」


隣で小声で揶揄ってくるハルを私は殴り飛ばす………。


「波ァーーー!!!!!」


「ーーーーおゔぉ??!!!」


私は空中へと吹っ飛ばしたハルへ魔弾を発射、着弾と共に爆発する。


「汚ねぇ花火だ」


「す、すげぇ!!」


「き、キュウリだ!!、キュウリを吹っ飛ばしたベジートだ!!!」


「も、もう一回やってよお姉ちゃん!!!」


「だって、どうするハル?」


「か、勘弁してください」


苛ついたので吹っ飛ばしたら、なんか子供に大盛況だ、子供達にもう一回と言われたのでハルに聞くと勘弁してくれと断られる。


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