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24、護衛指導


「こうか?」


「そうそう、うまいうまい」


取り敢えず、アルバートに王宮内での仕事を指導する、なんせ護衛と言っても、使用人のような仕事もあるからな、掃除、洗濯、紅茶の淹れ方、覚える事は無数にあるわけだ。


(うん悪くない、指導しながら毛並みを触れるのは仕事だからしょうがないよねーーーーヤベェこれ脳みそとろける)


先ほどから上手く出来たら頭を撫でて誉めたり、手取り足取り教えている、仕事という大義名分もあるので存分にモフモフする、狼の毛並みも良かったがこちらも中々、ゴワゴワとしていて人を選びそうではあるが、私は好きだ。


「コバト」


「何?」


「その、指導にかこつけて触ってるの気づいてるからな」


「ーーファッッッ??!!、い、いやいや、何の話だかわかんないな~」


そんな事をしていた罰だろうか、不意にアルバートから忠告される、下手な誤魔化しをする私。



「仕事中はやめてくれ、集中力が削がれる」


「ちょっとだけ、先っちょだけ、ね?」


「仕事の後なら触っても良いから仕事中は我慢してくれ」


「マジで?、それなら我慢する」


仕事の後の方が思う存分できるからな、すぐ食いついてしまう私。


「本日よりロイ王子の護衛として配属されたアルバートです」


「これはまた強そうな護衛ですね、安心します」


一通り教えた後、仕上げにロイと顔合わせをさせる、なんか柔らかい笑顔浮かべているロイ、やっぱりーー。


「ーーー違いますからね」


「なんの事でしょうか」


「………?」


私の心の声を見透かすように呟くロイ、私は冷や汗を浮かべながら否定する、なんだかよくわかっていないアルバート、かなりカオスな空間が形成されていた。


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