表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/59

聖域の薔薇VSクラウソラス、討伐戦

マユリ「熱戦!」


ハツネ「同じ力のチームの戦いは最高に面白いわよ」




(生放送が始まる。コメントは盛り上がっているが今回はメンバーが学生対決なので誰がイケメンとか美女だとかのコメントが多い。ミリアムがイケメン呼ばわりされて切れている)


(マユリ:セクハラコメントが多いんだよ)


(仰ぐ:天罰とかないの?)


(マユリ:神の力は安売りしないんだ)


(仰ぐ:すぐ破壊神ムーヴする娘がなんかほざいてる)


(ヨミ:仰がないな~)


(マユリ:仰ぐお母さんは厳しいんだよ)


 誰がお母さんだ、とツッコミが入ったところでハツネの説明が始まる。


『ハツネ:はい、今回は討伐戦ということでね、ルールを説明します。二つのチームで総与ダメージを競ってもらうんですが、これ三チーム以上入れてもゲーム性高そうじゃない? 一応対人攻撃はノーダメに設定しています。モンスターやワルキューレやボスも出てくるんで協力して戦うのもアリですよ。ランダムエンカウントボスが出てきたりレイドボスも出てくるけれどその時はさすがに協力バトル必要でしょうね。今回は出てきませんけど雑魚モンスターも強いですよ!』


 対人戦闘も面白いけれどモンスターを競って倒すのも面白いよね。今回はホワイトクロウの出番はないけどね。


『レニー:聖域の薔薇チーム、作戦会議しますわよ』


『ミリアム:基本はいつも通りだよなぁ? チキンプレーはしない!』


『アンジー:スナイパーは慣れないと難しいから仕方ないわね』


『サニア:スナイパー頑張ります!』


『アリス:私はいつも通り遊撃ね』


 司令塔がしっかりしてるチームは強いんだよ。チーム内で役割をしっかり分けて戦ってるチームだから貴族女子チームはなかなか強いね。


 ちなみに現在の順位は子供たちの[星の閃光]が一位、二位はダグラスさんたちの[女神の使徒]が頑張ってるよ。三位以下はブルーフレア、起死回生、聖域の薔薇、クラウソラス、ラグナロク、大漁旗。意外とAクラスチーム起死回生が強い!


 星の閃光以外は実戦経験が強さを決めてるところがあるね。試合内容はハツネお姉ちゃんが決めてるよ。複雑だからね。


『ユノ:はい、クラウソラスメンバー集まって』


『クリス:楽しみですね、リーダー』


『アレックス:ふふふ、今日はどの銃を試そうかなぁ』


『マレイン:武器は一点で慣らした方がいいんじゃないか?』


『シレン:アレックスの研究は助かってる』


 クラウソラスのリーダーはもちろんユノさま。参謀役にクリスくん、アレックスくんは武器をいろいろ研究してて手榴弾やロケットランチャーも使っちゃう。マレインくんは接近戦が好きでシレンくんはハンドガンで暗殺プレイが得意。異色チームだけに勝率は低いけど面白いプレーが飛び出すんだ。いつも楽しみにしてるよ。


『アレックス:ふふふ、今回は対モンスターが主体だからアサルトライフルが有効だと思う』


『ユノ:アレックスがアサルトライフルなら弾幕を張るように戦った方が良いかもね、みんなはどうするの?』


『マレイン:俺はシールドとサブマシンガンで後衛のディフェンス頑張りましょう』


『クリス:俺は前線で壁役を、いつも通りですけどね』


『シレン:俺は遊撃です』


『ユノ:うん、前後の間隔は狭めてシレンに止めを刺していってもらう、てことで、行こう!』


 アレックスくんとユノさまで弾幕を張って相手の防御を削って、それをマレインくんとクリスくんが守って、シレンくんが止めを刺していく作戦で行くみたいだね。アレックスくんが選ぶ戦法で作戦が変わるのが面白いよね。


 さあここで敵のモンスターを見ていくよ。司令塔はワルキューレ。前衛はハンコネズミ、エンピツウサギ、中衛に乱射魔女娘、遊撃、砲台シェパード、空中から爆撃カラス、後衛はカメ戦車!


 前衛のスピードが速い構成になってるね。カメ戦車が前に出て前衛や遊撃が入り乱れる形になると大変かも。与えたダメージ総量で決まる試合だよ。司令塔を倒したら終わり!


(ハギ:皆さんはどう戦いますか?)


(仰ぐ:難しいな。カメ戦車を早めに裸にして横から打ちまくりたい。一般に出現する時は全部体力百パーだけどボスの時は総ダメージ500%くらいあったはず)


(カレー:でもあいつ硬いからなぁ。マシンガン乱射で削ればいいけど、狙いすぎたら遊撃にやられそう)


(ウィニー:全体的に敵が速いし爆撃カラスがいるから狙いすぎるとヤバい)


(セリエ:こういうバトルの場合雑魚が多かったりするから大物狙いよりはマシンガンやアサルトライフルで数を仕留めに行くかな)


(スズメ:ボスをさっさと倒すのもいいですよ。ワルキューレはわりとトロいけどボスなら総ダメ1000くらいあったはず)


(仰ぐ:力押しで通るのがすごいよね、星の閃光)


(ヨミ:レベルが高いんだよなぁ)


 みんなそれぞれのチームカラーができてきてるね。作戦を話し合うのも面白い。さあ、始まるよ!


『レニー:アリス、まずは雑魚を仕留めます』


『アリス:わかったレニーちゃん!』


『サニア:わわ、速くて狙いがつけられませぇん!』


『ミリアム:作戦ミスったか?』


『アンジー:ミリアム、私とならんで数を削るわよ。アリスも弾幕を手伝って。サニアはハンドガンに持ち変えて遊撃に変更よ』


『レニー:アンジーの作戦で行きますわよ!』


『全員:了解!』


 小型前衛が多いからスナイパーが機能しづらいみたいだ。聖域の薔薇の役割が決まってるのがちょっと裏目ったね! でもアンジーがすかさず作戦を組み直したよ。


『アレックス:あははははははははは!!』


『ユノ:アレックスは流石だね。どんどんポイントが増えるよ!』


『クリス:ポイントリード、前進しましょう!』


『マレイン:よし、切り込む!』


『シレン:魔女娘撃破。左翼から攻めよう』


『ユノ:よし、みんな行くよ!』


 クラウソラスは作戦が当たってるうちに前に出て少しでも数を稼ぐ気だね! 聖域の薔薇は出遅れた形!


『ハツネ:さーあ、両チームどんどん雑魚を倒していく。だが深く攻めると来るぞ、空爆!』


『アレックス:アサルトライフルで鳥打ち難しいかも?!』


『ユノ:無視してワルキューレのとこまでかけよう! 聖域には悪いけどカラスは任せた!』


『クリス:案外悪い作戦練りますねリーダー! ははっ!』


『マレイン:盾じゃ防ぎきれないなっ!』


『シレン:とにかく駆け込め!』


『サニア:鳥さんは私が落とします!』


『レニー:気をつけてサニア』


『アリス:うーん、これは、カメ狙っちゃう?』


『アンジー:そうね、カメの周りの雑魚から仕留めるわ。手榴弾!』


『ミリアム:うおっ! えげつねえな!』


 クラウソラスは少ないリードで勝ちきる作戦、聖域の薔薇は細かく作戦を切り替えていくね!


『ハツネ:カメ戦車は一撃が重いが切り換えは遅いぞ! 雑魚をアンジーの手榴弾が蹴散らす! 彼女ほど華麗に様々な武器を使いこなす人はセリエくらいかな?』


(カレー:なんで異世界の人なのにあんな柔軟に武器を使えるの?!)


(サトリ:彼女日本の戦争もの読みまくっているらしい)


(ヨミ:読書家で研究も熱心、足りないのは体力くらいだね)


(ダグラス:うちのチームに欲しいくらいだよ)


(スズメ:強敵になりそうですね)


 さあ、カメ、カメ、カメ、アリスとアンジーが挟み込むように銃撃! カメも悩んでるよ! おっと、レニーちゃんが特攻! その巨体の下からカメにハンドガンを乱射! カメは硬いので攻撃力の低い武器でもカラーリングは1%ずつでも当たれば染められるから連射すればダメージが稼げてしまう!


『ハツネ:おおっと、カメが倒された! カラスもいつの間にか全部落ちてる?! サニアリッタすごいぞ!』


『クリス:くそっ、ダメージが足りなくなったか?』


『ユノ:シレン、犬を仕留めていこう、マレイン、クリス、アレックスでワルキューレを仕留めてくれ』


『三人:了解!』


『シレン:遊撃、細かいのを潰していきます!』


 さあ、いよいよ大詰めだ。カメのポイントは大きいけどワルキューレのポイントも大きいぞ! あとは雑魚を倒す競争かな?


『アリス:うおおーっ!』


『ハツネ:おおっと、アリス、ワルキューレに突撃だあ!』


『ユノ:なに?!』


 さすがにユノさまもこれは予測してなかった? このままワルキューレを連射で削りきればわずかに聖域の薔薇が良いかな? アリス大胆だね!


『ハツネ:試合終了ーーー!!』


『イリア:接戦を制したのは、……聖域の薔薇です。マスター』


『ハツネ:これはアリスの突撃できまったー! 実力伯仲の2チームによる大熱戦でしたーーー!!』


 イリアちゃんの宣言で試合は終わったよ。熱かったね~♪


『レニー:やったぁー! アンジー、アリス、サニア、ミリアム、お疲れ様ですわ!』


『アンジー:ふう、本当にギリギリだったわよ。アリスお見事』


『サニア:なんとか鳥さん落とせましたぁ』


『ミリアム:あたしまたなんにもしてねえぞ……』


『アリス:ま、つぎつぎ。次も勝とう!』


 大乱戦だったね。三チームとか四チームの試合もぜひ見てみたいんだよ。みんなお疲れ様!






レニー「け、計算通り~……」


アンジー「無理すんな」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ