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ミサキ領拠点周辺とダンジョン二階で遊ぶよ

マユリ「やっぱりのんびりスローライフだね!」


仰ぐ「もっと破壊神してもいい」


カレー「邪教徒がおるぞ」




 やっぱり放課後に街で友達と遊ぶのは鉄板イベントだと思うんだ。なので聖域の薔薇と改めてミサキ領拠点周辺で遊ぶんだよ。まずはドリアードが躍り狂ってる畑と果樹園ね。本当に神の作物が溢れてるんだよ。


「美味しいですわ」


「糖度が高いのもあるけど魔力が満ちている?」


「いくらでも食えるな!」


 ナイフでカットしただけの楽園の果物。レニーちゃんとアンジーちゃんはしっかり味わってるね。ミリアムちゃんは食い気が勝ってるのかばくばく食べてるよ。私にしてみると勝手になっちゃった果物と野菜なんだよ。神気が仕事をしすぎたのだ。


「ううん、とても元気になる味ですね!」


「はあ、神のレベルはすごいわね」


 サニアちゃんはここの果物が大好きなんだ。アリスは私に対抗意識があるのかな。まあ二人とも楽しんでるのは神眼でわかるけど。


 ちなみに神気をまとう樹なので神樹ということになるから[ユグドラシルの庭]と名付けた。そしたら樹が融合しはじめてブドウとリンゴとなしとバナナとその他が一本の樹に生っているように見える。このまま成長したらホントに世界樹になる予感。


「おやつを補給したところで表層のムークル商店街を回ろう。地下二階の町も見てこようね」


 表のビーチに作られた町は本当は外部との商売のために作ったんだけど新ダンジョンの構想ができたから宙に浮いちゃってるんだよね。でも銃器はここでしか売り出してないよ。地下二階はなんか飲食店が多いからね。なんとなく武器の売人とかダークなイメージがあるお店が並ぶことになって悪乗りしたムークルはサングラスをかけて商売してる。傷が治るように神性結界を張ってるのになぜかやくざ傷とかつけてるんだよ。ほっぺにペケの字の傷とか目の上を通る刀傷とかね。観光地の怪しい屋台の雰囲気に仕上がってるんだ。ちょっと気に入ってるけど。


 ムークルの屋台を抜けると狼のメイラちゃんがくつろいでる。ときどきモフっているよ。レニーちゃんがお気に入りらしくよくダイブしているんだよね。公爵令嬢もここではただの子供だよ。アンジーちゃんは仔狼を抱っこして幸せそうだね。ミリアムちゃんは仔狼に勝負を挑んで負けてる。アリスはなぜかその写真を撮ってるよ。ちなみにカメラもダンジョン産。データでも見れるしボタンひとつで写真が出てくるよ。


 メイラちゃんたちの小屋をすぎるとダグラスさんとレヴィが海岸で撮影してる。ビーチバレーしたりビーチフラッグしたり焼きそばを悶えながら食べたりしてるよ。ソースと鰹節の香りに満たされているね。


 そこを通りすぎると磯になってる。星の閃光の子供たちがよく釣りをしているんだ。ハギくんやドンコくんは銛突きの方が好きらしい。スズメちゃんは貝や珊瑚を拾ってる。海女さんだね。楽しそうだから混ざりたいよ。


 そこも通りすぎてミサキ領外縁近く、カラフルダンジョン[離宮]と外部の人が入れる街を作っているよ。人が増えればポイントも貯まるから良いんだけど……ぶっちゃけ人が増えて賑やかになればポイントはどうでも良いんだよね、私は。死ぬ前の三年間が寂しすぎたから反動かな。


 ここまで八キロくらい歩いたから疲れたね。テレポートで自宅前ビーチに来てお茶の準備する。貴族の女子チームだからやっぱりお茶会は様になってるね。そろそろ夕御飯だけどなにを食べようか。カラフルダンジョン[本館]の方でレストランに行ったらいいか。


 カラフルダンジョン一階はチュートリアルや復活ポイント、ハツネお姉ちゃんの事務所、コロシアムへのゲートなど重要施設が揃ってるよ。ダンジョンに普通に潜るチームが会談してたり意外と賑やかなんだ。みんなやる気に溢れてるから私はこの階層は好きだね。


 本命のカラフルダンジョン二階層に来た。地下に広がる街、いろいろな香りや音や彩りによる賑やかな街が広がっている。服なんかは人形の戦士であるワルキューレたちに売らせているよ。ムークルは外でここはワルキューレと住みわけが進んでるんだ。


 レストランにお好み焼き屋さんに海鮮居酒屋などなどが並んでる飲食店通りをみんなで話し合いながら歩く。意外とレニーちゃんはお好み焼きとかクレープみたいな庶民の味が好きだったり。アリスはセリエさんとスイーツ巡りしてるらしい。アリスの方は布教活動もかねているそうだ。なんの布教だろうね?


 今日はアンジーちゃんの希望で回るお寿司屋さんに入ったよ。高級なお店はレニーちゃんがなぜか嫌がるからね。いつも高級なものに包まれてるからかな?


「私はサーモンからいただきますわ」


 レニーちゃんは安いお寿司が好きらしいよ。庶民派だねえ。


「私はイカを食べるんだよ。クラーケンもあるよ」


 大型生物は私が獲ってきてたりするんだけどね。ダゴンとか。臭みとかは神スキルで取り除いてるので普通に食べれたりする。マユポンの収納機能で保存してるんだ。熟成もバッチリだよ。


「私は納豆巻きから」


「アリスは渋いんだよ」


「若いから! ナウでヤングだから!」


「おばあちゃんとかハツネお姉ちゃんがよく言ってる言葉だけど?!」


「私はアナゴをもらおうかしら」


「アンジーちゃんも渋い!?」


「私はプリンから」


「サニアちゃんご飯から食べよう?!」


「肉だ!」


「ミリアムちゃんもお寿司なんだから魚から食べない?!」


 みんなフリーダムだね。でもこういうのが楽しい。今日も友達と暮らせて私は満足だよ。


 ご飯のあとはコテージに帰ってみんなでゲームするんだ。地球産のものに慣れすぎたら普通の生活大変かもしれないけどね。






アリス「神気を鍛えまくってもっと遊びたいかも」


マユリ「そのうちね~」




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