中間テストだよ!
マユリ「たまに日常」
アリス「それがいいんだけどねえ」
勉強も楽しいんだけどみんなはプレッシャーを感じてるみたいなんだよ。赤点取らなければ大丈夫だと思う。私の家でみんなで勉強会するよ。クラウソラス、聖域の薔薇、起死回生の3チームで勉強するよ!
「うがー! 数学わかんねー!」
一番に切れたのはミリアムちゃんだった。予想通り? レニーちゃんが丁寧に教えてるよ。レニーちゃんマジ女神。女神は私だった。私が教えるとインチキになっちゃうからね。全知全能だし。みんなでコツコツ学ぶんだよ。
社会とか異国文化だから普通に勉強すると楽しいけど難しいんだよ。全知を使うと反則だから地道に記憶していくしかないんだけど。まあ神記憶能力だけどね。
「文学も大事ですわよ」
「レニーちゃんが厳しいんだよぉ!」
「マユリはすぐ覚えちゃうじゃないですか!」
「知恵熱は出るんだよ!」
でも頑張って勉強してる感じは好きなんだけどね。努力も楽しいよ。前世はできなかったからね。
「魔法学は教えてくださいな!」
「レニーちゃんにも苦手はあるらしいよ!」
「私は全部苦手だよお!」
ミリアムちゃんは脳筋すぎるんだよ。私もそんなにできてるわけじゃないけどレニーちゃんは一個一個説明していく。人に教えた方が理解が深まるってやつだよ。
うーん私はノート読み返すかなぁ。テストの内容は授業で絶対やってるはずだよね。応用問題以外は記憶問題だから私の記憶力なら全部覚えてるはずだよ。ちょっと難しい本も読んでおこう。神速読に神記憶だよ。
「なんだかすごくずるいですわね」
「女神だしこれくらいしないとダメだよね!」
「男子が真面目に勉強してる」
アンジーちゃんが男子チームクラウソラスを見ている。……真面目に勉強しているというか頭を抱えているよ。
「なんで女子チームはそんなスラスラ解けるんだ……?」
「レベル高いよなあSクラスの女子……」
「あたしはどうせできないよ……」
マレインくんとシレンくんは戦闘に関しては賢いのに座学はダメみたいだよ。ミリアムちゃんはもっと頑張らないとダメだね。他のAクラスのみんなも結構できてるよ。エルイス王女がみんなに教えてるね。Aクラスのチーム起死回生は優秀な子たちだよね。バットくんは英雄志望と言う割に勉強もできるしエミーちゃんとリリカちゃんは商人なので計算とか得意。ラッドりんは意外と歴史とか得意みたいだね。
そういえば令嬢チームってミリアムちゃん一人だけAクラスだね。バットくんとかと仲が良いみたいだよ。
カラフルダンジョンのチーム割りが五人一チームになってるけどトレードとか六人制とかむしろ団体でレイドボスに挑むとか考えるべきだよね。
テスト勉強に飽きてきたわけだよ。お茶菓子と紅茶出しておこう。
「あ~。マユリの紅茶癒し効果あるよな~」
「うんうん、このために勉強してるまである」
バットくんとラッドりんは大袈裟なんだよ。まあ勉強で疲れたら甘いものは欲しくなるね。
みんなクッキーをかじったり紅茶を飲んだりして一休みしている。こういう落ち着いた時間も良いものだよね。
テストはどうなるかわかんないけど。この学園は学年末にクラス替え試験があるんだよね。中間テストは関係ないけど試験内容は学年末でも少し出るらしいから手は抜けないね。
「Bクラス落ちは防ぎたい」
ミリアムちゃんもまあまあ優秀なんだよ。みんなで勉強してたらAクラスはキープできるよね、きっと。Sは難しいけど。
「Sに上がりたいなぁ」
「Aの上位なら大丈夫ですわ」
エミーちゃんとエルイス王女はSに上がってきそうなんだよね。もともと優秀だし。まあ中間試験は腕試しみたいなものだけど。
この学園実技試験もあるからなぁ。そっちは二人とも苦手みたいだよ。
「実技かぁ」
「う、私も苦手ですわ」
「みんな得意不得意はあるよねぇ」
「マユリさんが言われても説得力がないですわ……」
アンジーちゃんやエルイス王女は実技苦手組らしい。レニーちゃんは両方すごいけどね。さすが公爵令嬢なんだよ。
「私も頑張んなきゃなぁ」
「アリスもどっちも得意だよねぇ」
「まあ神気あるからねぇ」
神気はなんでも都合良く運ぶ力なので聖女候補のアリスならなんでもできてしまうんだね。私は星を壊すくらいだけど。
「貴女以外は誰もできないでしょうが!」
「そんな気もする? あ、おばあちゃんとナビさんならできるよ。あとハツネお姉ちゃん」
「この星誰かのかんしゃくで壊されるんじゃないでしょうね!?」
大丈夫だよ。誰かが無かったことにするから。アリスも頑張ればそれくらいになれるよ。
「テストは無事に済むのかなぁ?」
ミリアムちゃんじゃないからテストの度に破壊活動なんてしないよ。たぶんね。ミリアムちゃんは実技はすごいからね。
中間テストは大惨事にならなかったとだけ言っておくよ。
レニー「一番気を使ったのが大惨事回避だったのですわ……」
マユリ「レニーちゃんもみんなのお母さんだね」




